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Interstage Web Server インストールガイド
Interstage

4.4 インストール後の作業

インストール後の作業について以下に説明します。


環境変数の設定

Interstageの運用に必要な環境変数を設定します。
Interstageでは、環境変数の設定を行う支援ツールとして、以下のシェルスクリプトを提供しています。

支援ツールを使用して環境変数の設定を行う方法を以下に示します。

各支援ツールの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“環境変数設定ツールについて”を参照してください。


J2EEの環境設定

以下の場合には、インストール後にJ2EEのJava環境の設定をしてください。

環境設定については、“J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)”の“動作環境のカスタマイズと確認”を参照してください


Java EE 5機能のインストール時にエラーメッセージが出力された場合の対処

Java EE 5機能のインストール時に、以下のメッセージが出力された場合の対処について説明します。

インストール中に上記のメッセージのいずれか、または両方が出力された場合は、インストールの終了後にijinitコマンドを実行してJava EE運用環境の初期化を行ってください。ijinitコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

またijinitコマンド実行後に、issetsecuritymodeコマンドを実行してセキュリティ権限の設定を行ってください。セキュリティモードはインストール時と同じモードを選択してください。issetsecuritymodeコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。


Solaris 11でインストール時に警告メッセージが出力された場合の対処

Solaris 11 のFJSVisasのインストール時に、以下のメッセージが出力された場合の対処について説明します。

WARNING: setting mode of</usr/lib/locale/ja> to default mode (755)

WARNING: setting mode of</usr/lib/locale/ja/LC_MESSAGES> to default mode (755)


Solaris 11のインストール時に日本語(japanese)を選択した場合の文字コードが、EUCからUTF-8(ja_JP.UTF-8)に変更なったことで、Solaris 10までの省略ロケール(ja)は廃止となり、FJSVisasのインストール時に“/usr/lib/locale/ja”と“/usr/lib/locale/ja/LC_MESSAGES”のディレクトリが自動生成されますが、動作には影響はありません。


Webサーバのポート番号の設定

Interstage HTTP ServerとApache HTTP Server(基本ソフトウェアにバンドルされるApache HTTP Server)では、ポート番号の初期値が同じ値(ポート番号:80)で設定されているため、ポート番号を変更してください。それにより、Webサーバを共存させることができます。
Webサーバの使用条件に応じて、以下の対応を行ってください。

Interstage HTTP Serverを通常使用するWebサーバ(ポート番号:80)として利用する場合

Interstage HTTP Serverを通常使用するWebサーバ(ポート番号:80)として利用する場合は、Apache HTTP Serverの以下のファイルを編集します。ファイル内のListenディレクティブの設定値を80以外のポート番号に変更してください。1~65535が指定可能です。

Apache HTTP Serverを通常使用するWebサーバ(ポート番号:80)として利用する場合

Apache HTTP Serverを通常使用するWebサーバ(ポート番号:80)として利用する場合は、Interstage HTTP Serverの環境定義ファイル(httpd.conf)を編集します。Interstage HTTP Serverのポート番号の設定方法については、“Interstage HTTP Server 運用ガイド”の“環境定義ファイル”-“ポート番号とIPアドレスの設定”を参照してください。

他のWebサーバを通常使用するWebサーバ(ポート番号:80)として利用する場合

他のWebサーバを通常使用するWebサーバ(ポート番号:80)として利用する場合は、上記の“Interstage HTTP Serverを通常使用するWebサーバ(ポート番号:80)として利用する場合”および“Apache HTTP Serverを通常使用するWebサーバ(ポート番号:80)として利用する場合”の両方の対応を行ってください。


Interstage Java EE管理コンソールのSSL暗号化通信用の証明書のフィンガープリントの確認

インストール時に、Interstage Java EE管理コンソールのSSL暗号化通信で利用する証明書が自動生成されます。WebブラウザからInterstage Java EE管理コンソールに正しく接続しているかを確認するときのために、生成されている証明書のフィンガープリントを確認します。
SSL暗号化通信を使用しない設定にした場合は、本操作を実施する必要はありません。


証明書のフィンガープリントの確認方法を以下に示します。

cd [Java EE共通ディレクトリ]/domains/interstage/config
[JDKインストールディレクトリ]/bin/keytool -list -keystore keystore.jks -alias s1as -storepass changeit -v

証明書のフィンガープリントは以下のように表示されます。

…
証明書のフィンガープリント:
         MD5:  0B:CD:73:56:9F:6B:68:1D:69:3D:FC:3F:75:D7:80:3C
         SHA1: 60:7B:C5:85:E0:F5:70:41:00:94:D2:D8:D7:43:3D:29:DC:D2:6A:08
…

表示されたフィンガープリントは記録しておいてください。


なお、この証明書は、Interstage Java EE管理コンソールとWebブラウザ間のSSL暗号化通信において、インストール直後から簡単にSSL暗号化通信が利用できるようにすることを目的に、本製品が自動生成したものです。セキュリティを強化したい場合は、認証局から取得した証明書を利用する運用に切り替えてください。運用を切り替える方法については、“Java EE運用ガイド”の“Java EE機能のセキュリティ”-“Java EEアプリケーションのセキュリティ機能”-“SSL”を参照してください。


Interstage管理コンソールのSSL暗号化通信用の証明書のフィンガープリントの確認

インストール時に、運用形態としてSSL暗号化通信(SSL暗号化コミュニケーション)を使用する設定にした場合は、Interstage管理コンソールのSSL暗号化通信で利用する証明書が生成されています。WebブラウザからInterstage管理コンソールに正しく接続しているかを確認するときのために、ここでは生成されている証明書のフィンガープリントを確認しておきます。
SSL暗号化通信を使用しない設定にした場合は、証明書は生成されていないため、本操作を実施する必要はありません。


証明書のフィンガープリントの確認方法を以下に示します。

cmdspcert -ed /etc/opt/FJSVisgui/cert -nn SSLCERT | grep FINGERPRINT

証明書のフィンガープリントは以下のように表示されます。

FINGERPRINT(MD5):                       40 79 98 2F 37 12 31 7C AE E7 B4 AB 78 C8 A2 28
FINGERPRINT(SHA1):                      07 28 BE 26 94 89 6D F9 1E 16 F2 27 D0 6A 7F F1 88 11 98 FB

表示されたフィンガープリントは記録しておいてください。


なお、この証明書は、Interstage管理コンソールとWebブラウザ間のSSL暗号化通信において、インストール直後から簡単にSSL暗号化通信が利用できるようにすることを目的に、本製品が自動生成したものです。セキュリティを強化したい場合は、認証局から取得した証明書を利用する運用に切り替えることができます。運用を切り替える方法については、“運用ガイド(基本編)”の“Interstage管理コンソール環境のカスタマイズ”を参照してください。


Interstage Java EE 6運用環境のセットアップ

Interstage Java EE 6 DASサービスの運用にはInterstage Java EE 6運用環境のセットアップを実施する必要があります。

「Java EE運用ガイド(Java EE 6編)」-「Java EE 6運用環境のセットアップ」を参照し、Interstage Java EE 6運用環境のセットアップを行ってください。