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Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
Interstage

3.8.3 ネーミングサービスと環境ネーミングコンテキストの仕様差異

以下にネーミングサービスと環境ネーミングコンテキストの仕様の差異について記載します。

項目

ネーミングサービス

環境ネーミングコンテキスト

名前空間

JNDI名による名前空間でオブジェクトを管理します。
例) lookupメソッドに指定する名前
  lookup("jdbc/empDB")

java:comp/envというプレフィックスを持つ論理的な名前空間でオブジェクトを管理します。
例) lookupメソッドに指定する名前
  lookup("java:comp/env/jdbc/empDB")

名前の一意性

Interstage Java EE 6 DASサービス内で一意の名前で管理します。

EJBコンポーネントの場合には内包するEnterprise JavaBeanごとに、それ以外のJava EEコンポーネントの場合にはコンポーネントごとに一意の名前で管理します。

参照するオブジェクトの定義

JNDI APIにJNDI名を指定することでオブジェクトを参照可能です。

JNDI APIでオブジェクトをlookupするためにはdeployment descriptorファイルにlookupするオブジェクトの参照名を定義する必要があります。

コンテキストの操作

参照(lookupなど)、更新(bindなど)が可能です。

参照(lookupなど)だけ可能です。

対応関係の定義

対応関係を定義できません。JNDI APIに指定した名前のリソースがネーミングサービスに存在しなければエラーとなります。

アプリケーションでlookupする時の名前と、実際のJNDI名の対応関係を定義できます。

参照可能なオブジェクト

  • リモート呼出し用 Enterprise JavaBean

  • JDBCリソース

  • JMS接続ファクトリ

  • コネクタリソース

  • JMS送信先

  • 管理オブジェクトリソース

  • リモート呼出し用 Enterprise JavaBean

  • JDBCリソース

  • JavaMailセッション

  • JMS接続ファクトリ

  • コネクタリソース

  • JMS送信先

  • 管理オブジェクトリソース

  • JPAエンティティマネージャファクトリ

  • コンテナ管理のJPA エンティティマネージャ

  • アノテーションに注入された情報

  • アプリケーション環境エントリ

  • ローカル呼出し用 Enterprise JavaBean

  • URL接続ファクトリ

  • UserTransaction

  • TransactionSynchronizationRegistry

  • ORB

  • HandleDelegate

  • EJBタイマーサービス

  • EJBコンテキスト