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Interstage Application Server/Interstage Web Server チューニングガイド
Interstage

5.13.2 通信データサイズに関する注意事項

最大受信バッファサイズの拡張について

最大メッセージ分割サイズの拡張や、非フラグメントモード使用時、接続先の送信データサイズが256000byteを超える場合がないか確認してください。
接続先の送信データサイズが256000byteを超える場合、最大受信バッファサイズを拡張する必要があります。

最大受信バッファサイズの設定は、Java VMオプションで指定します。

最大受信バッファサイズはデータ受信時の設定であり、クライアントからのリクエスト受信時と、サーバーからのリプライ受信時に有効な機能になります。

プロパティ名

com.sun.corba.ee.transport.ORBMaximumReadByteBufferSize

設定値

byte

値の範囲

256000~2147483647

デフォルト値

256000

設定方法
  • スタンドアロンクライアントの場合
    Java VMオプションに設定します。

    -Dcom.sun.corba.ee.transport.ORBMaximumReadByteBufferSize=設定値

  • アプリケーションクライアントコンテナに設定する場合
    環境変数VMARGSに設定します。
    詳細については、以下のマニュアルを参照してください。

    • 「Java EE運用ガイド」-「Java EEアプリケーションクライアントの環境設定」

  • IJServerクラスタに設定する場合
    Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドを使用してJava VMオプションに設定します。

    -Dcom.sun.corba.ee.transport.ORBMaximumReadByteBufferSize=設定値


    詳細については、以下のマニュアルを参照してください。

    • Interstage Java EE管理コンソールヘルプ

    • リファレンスマニュアル(コマンド編)の「configs.config.java-configの定義項目」のjava-config.jvm-options(JVMオプション)

    設定変更時は、IJServerクラスタを再起動する必要があります。

接続先から受信したデータは、受信バッファに格納されます。受信バッファのサイズは、受信するデータサイズにより、初期値64000byteから、最大受信バッファサイズの設定値まで、2倍ずつ(64000→128000→256000)拡張されます。

受信するデータサイズが、最大受信バッファサイズを超過した場合、データ受信処理は失敗し、以下の警告メッセージが通知されます。

本警告メッセージが通知された場合は、接続先の送信データサイズが最大受信バッファサイズより小さくなるようにチューニングしてください。

Windows Server(R) 2008/Windows Server(R) 2008 R2における処理遅延について

オペレーションシステムの仕様(KB2020447)により、以下の条件でデータ送受信中に5秒間の処理遅延が発生する場合があります。

本現象を回避するためには、以下のどちらかの対処を行ってください。