Interstageでは、IPv6環境での運用が可能です。IPv6環境での運用方法を説明します。(注)
注) InterstageはIPv6/IPv4デュアルスタックのみをサポートしています。InterstageはIPv6/IPv4デュアルスタックで利用してください。IPv4を無効にした場合の運用はサポートしておりません。
■運用可能なプラットフォーム
以下の機能は、Windows(R)、Solaris、およびLinuxでIPv6環境での運用が可能です。その他の機能は、Solarisだけで運用可能です。
CORBAサービス
データベース連携サービス
イベントサービス
Interstage HTTP Server
Interstage シングル・サインオン
Interstageディレクトリサービス
■運用可能なサービス
IPv6環境において、Interstageの以下の機能が使用できます。
CORBAサービス(SSL連携、Proxy連携機能を除く)
IPv6環境でのCORBAアプリケーション連携(IIOP通信)ができます。
コンポーネントトランザクションサービス(Interstage Web Serverは除く。また、サーバマシン状態監視機構、IPCOM連携を利用した負荷分散を除く)
IPv6環境でのトランザクションアプリケーション連携ができます。
データベース連携サービス(Interstage Web Serverは除く)
IPv6環境でデータベース連携サービスを利用することができます。
イベントサービス(Interstage Web Serverは除く)
IPv6環境でイベントサービスを利用することができます。
MessageQueueDirector(Interstage Application Server Enterprise Editionのみ)
IPv6環境でMessageQueueDirectorの運用が可能です。
Interstage HTTP Server
IPv6環境でのHTTP/HTTPS通信を行うことが可能です。
Interstage シングル・サインオン
IPv6環境でInterstage シングル・サインオンを利用することが可能です。
Interstageディレクトリサービス
■運用方法
InterstageをIPv6環境で運用するには、以下のサービスの環境設定が必要です。その他のサービスでは、特別な設定は不要です。
pingコマンドなどを実行して対象ホストとの通信が可能であるかの確認をしてください。通信ができない場合は、OSのルーティングの設定の確認をお願いします。設定方法の詳細については、OSのマニュアルおよびヘルプを参照してください。今後、サイトローカルアドレスはOSの機能としてサポートされなくなる可能性があります。そのため、サイトローカルアドレスは使用しないことを推奨します。
IPv6環境でリンクローカルアドレスまたはサイトローカルアドレスを用いて通信を行う際には、scope-idを意識する必要があります。
Interstage Application Serverでは、リンクローカルアドレスを用いた通信をサポートしません。
IPv6環境でCORBAアプリケーション連携を行う場合には、config(CORBAサービス)に以下を設定し、CORBAサービスを再起動してください。
IP-version=v4-dual または v6 (デフォルト:v4-dual) |
IPv6環境でトランザクションアプリケーション連携を行う場合には、コンポーネントトランザクションサービスの環境定義ファイルに以下の制御文を設定し、コンポーネントトランザクションサービスを再起動してください。
IP version:v6 (デフォルト:v4) |
IPv6環境でデータベース連携サービスを利用する場合は、CORBAサービスのIPv6環境を設定する必要があります。CORBAサービスのIPv6環境の設定については、“CORBAサービスの環境設定”を参照してください。
IPv6環境でイベントサービスを利用する場合は、CORBAサービスのIPv6環境を設定する必要があります。CORBAサービスのIPv6環境の設定については、“CORBAサービスの環境設定”を参照してください。
MessageQueueDirectorではIPv6環境でSMTP連携サービスを使用する場合、サービス環境定義(MXHost)にIPv6形式のIPアドレス(またはホスト名)を記述します。
詳細は、“MessageQueueDirector 説明書”を参照してください。