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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(データベース連携サービス編)
Interstage

第7章 マルチスレッドアプリケーションの作成

注意

Windows(R)/Solarisのマルチスレッド環境で使用できます。

CORBAアプリケーションをマルチスレッド環境で使用する場合の、データベース連携サービスから提供されているCurrentインタフェースなどの使用方法とアプリケーション構成、およびマルチスレッド用提供ライブラリについて説明します。なお、マルチスレッド環境で使用できるデータベースは、Symfoware/RDBだけです。


使用する用語の意味を以下に示します。


マルチスレッド環境

マルチスレッド環境とは、ユーザアプリケーションをスレッド多重(マルチスレッド)で運用する環境を示します。


スレッドモード

スレッドモードとは、以下のライブラリファイルをリンクし、データベースベンダから提供されているスレッド用ライブラリをリンクしたアプリケーションや、それを意識した環境を作成する場合に使用します。

  • MSVCRT.lib

  • libthread.so


スレッドモードのアプリケーション

スレッドモードのアプリケーションとは、以下のライブラリファイルやデータベースベンダから提供されているスレッド用ライブラリをリンクしたアプリケーションを示します。そのうえで、スレッド多重で運用できるのは、CORBAアプリケーションのみです。

  • MSVCRT.lib

  • libthread.so


スレッドモードのリソース定義ファイル

スレッドモードのリソース定義ファイルとは、以下のライブラリファイルや、データベースベンダから提供されているスレッド用ライブラリをリンクしたリソース管理プログラムを作成する場合に対となる定義ファイルです。ただし、リソース管理プログラムは、スレッド多重で運用できません。

  • MSVCRT.lib

  • libthread.so


なお、トランザクションアプリケーションでは、スレッドモード(Solarisの場合は、libthread.soがリンクされた環境で1スレッド)で運用できますが、この場合、ユーザアプリケーション(ユーザ処理部)はスレッド多重(マルチスレッド)で運用できません。したがって、ここでは、CORBAアプリケーションのスレッド多重を考慮したアプリケーションの構成や注意事項について説明します。