機能説明
メッセージ受信時に使用される.forwardファイルの作成および設定を行うコマンドです。定義登録時に使用したサービス定義ファイルから受信キューに関連付けられたユーザ名(メールアドレス)を獲得して、そのホームディレクトリに.forwardファイルを作成し、メッセージの受信に必要な制御情報の設定を行います。
入力形式
---------------------------------------------------------------------------------- mqdscomcrt [-s sysname]-f filename -p pathname ----------------------------------------------------------------------------------
パラメタ
MQDシステム名を指定します。このパラメタを省略した場合、MQDシステム名は“MQD001”となります。
SMTP連携サービスのサービス定義を格納したファイルのファイル名を指定します。定義登録時に使用したものを指定してください。
受信キューに関連付けられたユーザのホームディレクトリの存在するパス名を指定します。フルパスで指定してください。
注意事項
本コマンドは、スーパユーザだけが実行できます。
本コマンドを実行する前に、受信キューと関連付けられたユーザの追加を行う必要があります。
本コマンドでは、MQD代表メールアドレスに対応する.forwardファイルは作成されません。
サービス定義ファイルに記述されているユーザ名とホームディレクトリ名が一致している必要があります。エイリアスを使用している場合は正しく動作しません。
すでにユーザのホームディレクトリに.forwardファイルが存在する場合は、アクセス権の設定だけを行います。
sendmailのバージョンの違いにより.forwardファイルが認識されない場合があります。お使いのsendmailの仕様に合わせて、メールの受信が可能となるように、.forwardファイルを有効にしてください。
例えばsendmailがバージョン8.9の場合、ユーザのホームディレクトリが存在するディレクトリからルートディレクトリまで遡って、各階層のディレクトリはrootが所有し、rootだけが書込み可能である必要があります。また、ホームディレクトリ自身は当該ユーザが所有し、当該ユーザだけが書込み可能でなければなりません。
使用例
---------------------------------------------------------- mqdscomcrt -f /mqd/def/SCOMsvc.def -p /export/home ----------------------------------------------------------