機能説明
トランザクションを開始します。
記述形式
#include "mqdapi.h" int mqd_begin(MQD_System *system, MQD_Environment *env)
パラメタ
mqd_connect関数から返されたMQDシステム情報へのポインタをそのまま指定します。
例外処理のための復帰情報へのポインタを指定します。エラー詳細コードに以下の値が返されます。復帰情報(MQD_Environment構造体)の詳細については、“8.4 復帰情報の説明”を参照してください。
MQD_ERR_SYNTAX
MQD_ERR_NOSYSTEM
MQD_ERR_NOCONNECT
MQD_ERR_ONTRAN
MQD_ERR_DOWNRCV
MQD_ERR_NOTEOU
MQD_ERR_OVERTRAN
MQD_ERR_TRANMIX
MQD_ERR_NOMEMORY
MQD_ERR_INVALIDAPI
復帰値
本関数の処理結果が以下の復帰値で通知されます。
正常時:0
異常時: -1
注意事項
トランザクションを開始するためには、MQDへ接続しておく必要があります。
トランザクションはスレッド単位に管理されます。
mqd_begin関数は、以下の契機で実行すると、エラー詳細コード“MQD_ERR_NOTEOU”で復帰します。
mqd_begin関数を実行せずに、mqd_putmsg、mqd_getmsgまたはmqd_peekmsgを実行し、かつ、ユニットの最後まで処理し終えていないとき
グローバルトランザクション処理中にmqd_begin関数を実行すると、エラー詳細コード“MQD_ERR_TRANMIX”で復帰します。
mqd_begin関数がエラー詳細コード“MQD_ERR_TRANMIX”以外のエラーコードで復帰した場合、処理中のトランザクションはシステムから取り消されます。また、カーソル位置は保証されません。カーソルをメッセージキューの先頭メッセージに移動するためには、mqd_seekmsgを使用してください。トランザクション内でmqd_peekmsgexによる複数メッセージキューからのメッセージ参照を行っている場合には、mqd_disconnectqexを使用して複数メッセージキューから切断を行い、mqd_connectqexを使用して再度複数メッセージキューへ接続を行ってください。
当該アプリケーションがmqd_connectrdb関数を使用してMQDに接続している場合、本関数はエラー詳細コード“MQD_ERR_INVALIDAPI”で復帰します。