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Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド
Interstage

7.1.4 ユーザ情報のカスタマイズ

  自シングル・サインオンシステム利用者が、相手シングル・サインオンシステムのサービスを利用する場合、自シングル・サインオンシステムで管理しているユーザIDやロールなどのユーザ情報が、相手シングル・サインオンシステムに通知され、相手シングル・サインオンシステムでは、通知されたユーザ情報を元に利用者のアクセスが制御されます。
  また、相手シングル・サインオンシステム利用者が、自シングル・サインオンシステムのサービスを利用する場合も同様に、相手シングル・サインオンシステムのユーザ情報は、自シングル・サインオンシステムに通知され、自シングル・サインオンシステムでは、取得したユーザ情報を元に利用者のアクセスを制御します。

  しかし、ユーザ情報は、各システムによって独自に管理されており、別システムでそのままアクセス制御できるとは限りません。また、システム内で重要な情報を管理していた場合、そのまま通知してしまうと、セキュリティ上、問題となる場合があります。

  上記のような問題点を回避するために、認証サーバ間連携を行う場合、SSO管理者は、ユーザ情報カスタマイズ定義ファイルを使用して、ユーザ情報を変換するルールを設定し、ユーザ情報を運用に合わせて変換してください。
  ユーザ情報は、以下の場合に変換されます。

  また、カスタマイズモジュールを使用することで、変換ルールを拡張し、ユーザ情報を詳細にカスタマイズすることもできます。
  ユーザ情報カスタマイズ定義ファイルへの変換ルールの設定方法、およびカスタマイズモジュールの作成方法については、“7.4.1 ユーザ情報のカスタマイズ”を参照してください。


  以下にロール名、およびユーザIDを変換する場合の変換ルールの例を示します。

ユーザ情報

変換ルール

自シングル・サインオンシステム

相手シングル・サインオンシステム

変換前

変換後

変換前

変換後

ロール名

“一般利用者”

“role_no_1”

“role_no_1”

“guest”

“管理者”

“role_no_2”

“role_no_2”

“admin”

ユーザID

変換なし

ユーザID

“partner_”+ユーザID

  上記変換ルールにてユーザ情報を変換し、通知する場合に、自シングル・サインオンシステム利用者tarouが、相手シングル・サインオンシステムのサービスを利用する際のユーザ情報の流れを図に示します。
  なお、tarouのユーザ情報が以下の場合を例に説明します。

ユーザ情報

設定値

ユーザID

tarou

ロール名

一般利用者