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Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド
Interstage

1.6.2 可用性の向上

  認証サーバに複数のリポジトリサーバ(参照系)を設定することで、運用系と待機系のリポジトリサーバ(参照系)によるシステム構築が可能です。このようなシステム構築を行うことにより、リポジトリサーバ(参照系)がダウンした場合やSSOリポジトリからエラーが通知された場合でも運用を継続することができます。

  たとえば、認証サーバが認証依頼を試みたリポジトリサーバ(参照系)がダウンしていた場合、自動的に認証依頼先のリポジトリサーバ(参照系)を切り替え、クライアントからの認証要求に応答することが可能です。

  また、自動的に認証依頼先のリポジトリサーバ(参照系)を切り替えた時点から、認証サーバの環境設定で設定した再接続時間が経過すると、自動的に元の認証依頼先のリポジトリサーバ(参照系)に対して接続を試みます。

  このように、複数のリポジトリサーバ(参照系)を設置することにより、Interstage シングル・サインオンのサービスを停止することなく運用することができます。

  認証サーバから複数のリポジトリサーバ(参照系)への接続順番は、Interstage管理コンソールの[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証サーバ] > [環境設定]タブの[詳細設定[表示]] > [リポジトリサーバ(参照系)との通信の設定]の[リポジトリサーバ(参照系)のURL]に設定した順番となります。
  設定したリポジトリサーバ(参照系)すべてに対して順に接続を試み、接続できなかった場合は最初に接続したリポジトリサーバ(参照系)に再度接続を試みます。すべて接続できなかった時には利用者に対して認証に失敗したことを通知します。
  なお、リポジトリサーバ(更新系)をリポジトリサーバ(参照系)として運用することが可能です。リポジトリサーバ(更新系)を最後に接続するリポジトリサーバ(参照系)として[リポジトリサーバ(参照系)との通信の設定]に設定することで、リポジトリサーバ(参照系)すべてに接続できなかった場合でも、リポジトリサーバ(更新系)に接続することができます。