J2EEアプリケーションの配備
J2EEアプリケーションを実行環境に配備します。
Interstage管理コンソール、または、ijsdeploymentコマンドを使用します。
必要に応じて、IJServerを作成し、パッケージ化したアプリケーションを配備してください。
Webアプリケーションの場合は、IJServerディレクトリ配下にコピーしないで動作させることもできます。詳細は、“3.5.5 サーバ上の任意の位置で実行するWebアプリケーションの配備”を参照してください。
ijsdeploymentコマンドについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“J2EE運用コマンド”を参照してください。
クライアントの実行環境へclient-jarファイルを複写して、jarコマンド等を使用し、client-jarファイルの中のdeployment descriptorファイルを任意のディレクトリに解凍します。
なお、EARファイルにJ2EEアプリケーションクライアントが含まれている場合は、Interstage管理コンソールの配備機能を使用してEARファイルから展開してください。そして、解凍したファイルの中からclient-jarファイルを取り出します。
J2EEアプリケーションクライアントの展開先については、“2.2.3 IJServerのファイル構成”を参照してください。
注意
IJServerの環境設定で指定しているXMLパーサが配備時にも使用されます。配備時に必要となるXMLパーサが準拠しているべきJAXPのバージョンは、配備するモジュールの種別、およびバージョンによって異なります。詳細は、“3.5.1 配備に必要なXMLパーサの設定”を参照してください。
EJBアプリケーションの配備ではJavacを実行するため、JREの環境では配備に失敗します。JDKの環境をインストールするようにしてください。
参照
HotDeploy機能については、“3.5.3 J2EEのHotDeploy機能”を参照してください。
クラスのオートリロード機能については、“3.5.4 クラスのオートリロード機能”を参照してください。
サーバ上の任意の位置で実行するWebアプリケーションを配備する方法については、“3.5.5 サーバ上の任意の位置で実行するWebアプリケーションの配備”を参照してください。
J2EEアプリケーションの設定
Interstage管理コンソールを使用して、WebアプリケーションとEJBアプリケーションをカスタマイズします。
Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > “ワークユニット名”のカスタマイズしたいアプリケーションをクリックしてください。
各定義の詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
JSPの初回アクセス時には、JSPのコンパイルが実行されるためレスポンスが劣化します。このレスポンス劣化を回避するため、IJServerを起動する前にJSPをコンパイルしておくことができます。
また、JSPのオートリロード機能と併用して使用することで、IJServerの起動中でもJSPを入れ替えることができます。ただし、JSPの事前コンパイルを行った直後に変更が反映されるのではありません。いつ変更が反映されるのかは、JSPのリロード機能の設定に依存します。
コマンドの詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“ijscompilejsp”を参照してください。
J2EEアプリケーションクライアントやアプレットからEJBを参照する場合には、別途EJBクライアントの環境設定が必要となります。詳細については“4.2 EJBを参照する場合の環境設定”を参照してください。
J2EEでHTTPトンネリングを使用する場合は、“セキュリティシステム運用ガイド”の“J2EEのHTTPトンネリング”を参照してください。
アプリケーションファイル保護レベル
アプリケーションファイルのアクセス権は、IJServer定義のアプリケーションファイル保護レベルの設定に応じて、下記のとおりに設定されます。
アプリケーションファイル保護レベル | アプリケーションファイルのアクセス権 | |
---|---|---|
ディレクトリ | ファイル | |
高(管理者のみ) | 755 | 644 |
低(一般ユーザ) | 777 | 666 |
アクセス権の変更対象となる資源は、下記の通りです。
IJServerディレクトリ/appsディレクトリ、および配下の資源
IJServerディレクトリ/Shared/libディレクトリ
IJServerディレクトリ/Shared/classesディレクトリ
IJServerディレクトリ/extディレクトリ
デフォルトの設定では、[高(管理者のみ)]が設定されています。必要に応じてアプリケーションファイル保護レベルの設定を変更してください。
なお、この項目の選択状態では、ファイル、およびディレクトリのオーナは変更されません。例えば、一般ユーザでファイルを格納している状態で、[高(管理者のみ)]を選択した場合には、そのファイルのオーナ、および管理者のみがそのファイルにアクセスすることができます。
注意
IJServerは起動時にumaskが022に設定されます。IJServerからファイル生成を行う場合、このumaskの設定に従います。