サポートするJ2EEの仕様範囲
J2EEプラットフォームは、J2EEアプリケーションを実行するための標準環境です。
Interstageが提供するJ2EEプラットフォームは、企業規模の多階層サービスの実装に必要とされるさまざまな機能を定義します。そして、その採用規模と移植性を最大限に拡張するために、実証済みのオープン標準に準拠しています。
J2EEコンポーネントとして提供する機能
J2EEコンポーネントとは、J2EEアーキテクチャに準拠したアプリケーションレベルのソフトウェアの単位を指します。InterstageではJ2EE Version 1.4規約に準じたコンポーネントを提供しています。
Interstageは以下のサポート規約バージョンに準じたJ2EEコンポーネントを提供しています。
| サポート規約バージョン |
---|---|
JSP | 2.0 |
Servlet | 2.4 |
EJB | 2.1 |
JMS | 1.1 |
JTA | 1.0 |
JavaMail | 1.4 |
JAF | 1.1 |
JAXP | 1.2 |
Connector | 1.5 |
Web Services | 1.1 |
JAX-RPC | 1.1 |
SAAJ | 1.2 |
Interstageでは以下のサービスを提供しています。
Servletサービスは、サーバ上でWebアプリケーションの実行を制御するコンポーネントです。
EJBサービスは、EJB規約に準拠した、サーバアプリケーションを実行するためのコンポーネントです。
Interstage Webサービスは、Webサービスの実行を制御するコンポーネントです。
JNDIは、各アプリケーションで使用するリソース情報をアプリケーション動作環境ごとに定義するのではなく、Interstage環境で動作するすべてのアプリケーションで利用可能なJNDIサービスプロバイダ機能を提供するコンポーネントです。
JDBCは、Javaアプリケーションからデータベースにアクセスするためのデータベース非依存のAPIを提供します。Interstageでは、各データベースが提供するJDBCドライバと連携するための機能を提供しています。詳細は“4.3 JDBC(データベース)を参照する場合の環境設定”を参照してください。
JTSは、アプリケーションがトランザクションにアクセスする場合に、特定の実装を意識しないためのサービスを提供するコンポーネントです。
JMSは、JMS規約に基づいて実装した、分散環境において信頼できる非同期通信を提供するコンポーネントです。
connectorは、EIS層に位置付けられたERPシステムやメインフレーム、データベースといった企業情報システムなどに共通に接続するためのコンポーネントです。
JavaMailは、Javaを用いて、環境やプロトコルに依存しない、メール送受信機能の実現とアプリケーションの作成を可能にするAPIを提供するコンポーネントです。またプロバイダとしては、SMTP、IMAPおよびPOP3を同梱しています。