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Interstage Application Server/Interstage Web Server Interstage HTTP Server 運用ガイド
Interstage

1.2 Webサーバのプロセス構成(Windows(R))

Windows(R)システムでは、クライアントとの多重接続はスレッド多重で実現しています。
Interstage HTTP Serverのプロセス構成、およびスレッド構成に関連する設定は、環境定義ファイル(httpd.conf)において、以下のディレクティブを使用して行います。


機能概要

ディレクティブ

初期値

クライアントの同時接続数

ThreadsPerChild

50

デーモンプロセスが処理可能なリクエスト数

MaxRequestsPerChild

0


上記のディレクティブの設定値とプロセス構成・スレッド構成の関係について以下に説明します。


(1) Webサーバ起動時のプロセス構成

Webサーバを起動すると、デーモンプロセスはThreadsPerChildディレクティブで指定した数値の通信スレッドおよび状態表示デーモンスレッドを生成します。クライアントからのリクエストを受け付けたり、通信を切断したりした場合でも、通信スレッド数は変わりません。


注)証明書監視デーモンスレッドは、SSL運用時、証明書の有効日数を通知する警告メッセージをWebサーバ運用中に出力するように設定した場合に生成されます。警告メッセージの出力の有無は、SSLCertExpireディレクティブで設定します。


(2) 最大多重動作について

クライアントとの同時接続数がThreadsPerChildディレクティブで指定した数値に達した場合、クライアントからの新しいリクエストはオペレーティングシステム内にキューイングされます。なお、キューイングの最大数は、ListenBacklogディレクティブを使用して設定します。



(3) デーモンプロセスが処理可能なリクエスト数について

デーモンプロセス生成後に受け付けるリクエストの合計がMaxRequestsPerChildディレクティブで指定した数値を超過した場合に、デーモンプロセスを再起動します。このとき、通信スレッドがクライアントに応答を返し、通信を切断した後に、デーモンプロセスは自ら終了します。