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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
Interstage

3.8.4 資源のリストア/移入

一括リストア・移入は以下の手順で行います。


  1. サービスの停止

    3.2.1 バックアップ手順(管理対象サーバおよびスタンドアロンサーバの場合)」の「サービスの停止」を参照して、サービスを停止します。

  2. リストア/移入対象資源の確認

    リストア/移入対象資源は、バックアップ/移出対象資源と同様です。

  3. バッチファイルやシェルスクリプトの修正

    3.8.1 サンプルについて」と「3.8.2 バックアップ・リストア対象資源の定義方法」を参照し、バッチファイル(Windows (R))やシェルスクリプト(SolarisおよびLinux)のサンプルを修正します。

  4. バッチファイルやシェルスクリプトの実行

    3.で修正したバッチファイルやシェルスクリプトを実行します。

    Enterprise Edition管理対象サーバまたは管理サーバにリストア・移入する場合には -s オプションを指定してください。スタンドアロンサーバに対してリストア・移入する場合に -s オプションを指定するとエラーになります。

    以下に例を示します。

    スタンドアロンサーバにリストアする場合

    isrestore.bat

    スタンドアロンサーバに移入する場合

    isimport.bat

    スタンドアロンサーバに対して、リストア対象資源の定義ファイル名がbackupdef.txtの場合
    リストアする場合はCommonセクションのtarget_serverにcurrentを、移入する場合はothersを設定します。

    /opt/FJSVisas/sample/backup_restore/isrestore  backupdef.txt

    スタンドアロンサーバにリストアする場合

    /opt/FJSVisas/sample/backup_restore/isrestore

    スタンドアロンサーバに移入する場合

    /opt/FJSVisas/sample/backup_restore/isimport

また、ネーミングサービスの登録情報に他ホストを参照しているオブジェクト情報が存在し、他ホストも移行対象である場合は、他ホストを参照しているオブジェクト情報のホスト名/ポート番号を他ホストの移行先のホスト名/ポート番号に変更する必要があります。


注意

  • CORBAサービス資源をリストア対象とした場合で、バックアップ時にSSL資源をバックアップした場合は、SSL資源をリストアする必要があります。「3.4.5 CORBAサービス資源のリストア」の「注意事項」を参照してリストアを実施してください。

  • CORBAサービス資源を移入対象とした場合で、ネーミングサービスの登録情報に他ホストを参照しているオブジェクト情報が存在する場合は、ネーミングサービスの登録情報を移入する必要があります。「3.6.4 CORBAサービス資源の移入」を参照して移入を実施してください。

  • 環境変数PORB_HOMEにはPortable-ORBのインストールディレクトリ「/opt/FJSVporb」を指定しておく必要があります(Solarisの場合のみ)。また、操作対象はPortable-ORBのインストールディレクトリ配下のみとなります。Portable-ORBをダウンロードする運用の場合およびSSL運用を行っている場合の資源については対象外となります。これら対象外の資源については、「3.4.7 Portable-ORB資源のリストア」を参照してリストア/移入を実施してください。

  • スタンドアロンサーバと管理サーバを共存させている場合は -s オプションを指定してください。

  • Interstage HTTP Server資源をリストア/移入対象とした場合で、バックアップ/移出時にコンテンツ(DocumentRootディレクティブで指定したディレクトリ配下以外)、および環境設定時に使用したファイル(httpd.confとパスワードファイル以外)をバックアップ/移出した場合は、別途それらの資源をリストア/移入する必要があります。また、SMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境のSSL資源をバックアップ/移出した場合は、「3.4.14 Interstage証明書環境資源のリストア」または「3.6.7 Interstage HTTP Server資源の移入」の「注意事項」を参照してSSL資源をリストア/移入を実施してください。
    さらに、移入時にはisrestoreコマンド実行後にInterstage HTTP Serverの環境定義ファイル(httpd.conf)を以下のように設定する必要があります。

    • 移出元と移入先でポート番号の設定が異なる場合は、ポート番号を設定しているディレクティブに移入先のポート番号を設定してください。

  • isrestoreが異常を検出した場合には、異常となった箇所でエラーメッセージを出力します。isrestoreに記述されているコマンドがエラーとなった場合には、そのコマンドの出力メッセージに対する対処を行ってください。

  • isrestoreでは以下のコマンドを使用しています。これらのコマンドからの異常の場合には、コマンドの出力メッセージの確認およびコマンド使用方法に誤りがないか確認してください。

    • iscrestoresys

    • isguirestore

    • isjmxrestore

    • odrestoresys

    • esrestoresys

    • tdrestoresys

    • otsrestoresys

    • jsrestore

    • jar

    • jmsrestore

    • j2eerestore

    • ijsrestore

    • ijrestore

    • ihsrestore

    • isreprestore

    • ssorestore

    • odsidrest

    • ireprestsys


  • サンプルのシェルスクリプトには、実行権が付与されていません。使用時には、実行権を付与してください。

  • Interstageのインストールディレクトリ、インストールドライブ(Windows (R)の場合)が、バックアップ前と同じディレクトリ構成に配置されていることを確認してください。