DSS サーバを冗長化している環境において、Cluster Adminによる Cluster Foundation (以降、CFと略します)の起動および停止を行う場合に注意すべき点について説明します。
CF 起動時
DSS クライアントは、1つ以上の DSS サーバの CF を起動した後に起動してください。
すべての DSS サーバで CF を停止した後、Cluster Admin により CF を起動する場合は、まず、“D.15.3 DSS サーバでCluster Admin から CF を起動する手順”に従ってください。
クラスタを構成する一部の DSS サーバを停止した縮退運用では、Cluster Admin による CF の起動ができません。この場合、DSS サーバを再起動してください。DSS サーバの再起動時には、以下のメッセージが出力されます。
WARNING: sfcfsrm:5001: Starting the sfcfrmd daemon was suspended because quorum does not exist
詳細については、“トラブルシューティング集”の“sfcfrmd デーモンが起動しない場合の対処方法”を参照して、対処を実施してください。
CF 停止時
DSS クライアントで DSS ファイルシステムがマウントされている場合は、すべての DSS サーバの CF を停止しないでください。すべての DSS サーバの CF を停止すると、DSS クライアントにおいてファイルシステムが閉塞します。
DSS サーバを冗長化している環境で、すべての DSS サーバの CF を停止する場合、プライマリ MDS が動作している DSS サーバの CF を最後に停止してください。プライマリ MDS が動作している DSS サーバの CF を先に停止すると、CF の停止に時間がかかる場合があります。
参考
すべての DSS サーバの CF を停止する場合は、CF を停止する前に、sfcmntstat(8) を利用して、DSS クライアントでファイルシステムがマウントされていないことを確認してください。
その後、sfcumntgl(8) により、DSS サーバで DSS ファイルシステムをアンマウントすると、CF の停止順序を考慮する必要はありません。