DSSクライアントの設定について説明します。
DSSクライアントでは、ファイルシステムを共用するすべての DSS クライアントの /etc/fstab に、作成したファイルシステムに関するエントリを書く必要があります。
また、同一ファイルシステムに対するエントリは、ファイルシステムを共用するすべての DSS クライアントで一致する必要があります。
/etc/fstab に設定する、DSS ファイルシステムのエントリについて、以下に説明します。
device to mount フィールド
マウントするDSS ファイルシステムの論理ファイルシステム名を指定します。
論理ファイルシステム名については、“7.3.2.4 ファイルシステム構成情報ファイルの配付”を参照してください。
mount point フィールド
省略時のマウントポイントとなるディレクトリを指定します。
filesystem type フィールド
ファイルシステムのタイプとして、sfcfs を指定します。
mount options フィールド
マウント時に使用されるマウントオプションを指定します。noauto を指定しない場合は、必ず _netdev を指定してください。
以下に、mount options フィールドに指定するオプションについて説明します。
オプション | 説明 |
---|---|
atime | noatime | ファイルの最終参照時刻を更新する (atime) または更新しない(noatime) ようにマウントします。省略時は atime です。 |
auto | noauto | DSS クライアント起動時に、マウントする(auto)またはマウントしない(noauto)ことを指定します。省略時は auto です。 |
rw | ro | 読み書き可能 (rw) または読み込み専用 (ro) でマウントします。省略時は rw です。 |
suid | nosuid | バイナリファイルの setuid を実行許可する (suid) または実行許可しない (nosuid) ようにマウントします。省略時は suid です。 |
オプション | 説明 |
---|---|
atime | noatime | relatime | strictatime | ファイルの最終参照時刻の更新方法を設定します。 |
auto | noauto | DSS クライアント起動時に、マウントする(auto)またはマウントしない(noauto)ことを指定します。省略時は auto です。 |
rw | ro | 読み書き可能 (rw) または読み込み専用 (ro) でマウントします。省略時は rw です。 |
suid | nosuid | バイナリファイルの setuid を実行許可する (suid) または実行許可しない (nosuid) ようにマウントします。省略時は suid です。 |
dump frequency フィールド
0 を指定してください。
fsck pass フィールド
0 を指定してください。
例
以下に、/etc/fstab の設定例を示します。
パラメタ | 値 |
---|---|
device to mount | dss1 |
mount point | /mnt/fs1 |
filesystem type | sfcfs |
mount options | rw, auto,_netdev |
dump frequency | 0 |
fsck pass | 0 |
上記のパラメタで/etc/fstab の設定を行う場合は、以下のように各パラメタの値を/etc/fstabに記載してください。
パラメタ | 値 |
---|---|
device to mount | dss1 |
mount point | /mnt/fs1 |
filesystem type | sfcfs |
mount options | rw, noauto |
dump frequency | 0 |
fsck pass | 0 |
上記のパラメタで/etc/fstab の設定を行う場合は、以下のように各パラメタの値を/etc/fstabに記載してください。
“7.3.3 共用ディレクトリの作成”で作成したディレクトリがサーバから認識できることを確認してください。