DSS ファイルシステムの管理パーティションは、すべてのDSSサーバおよびDSSクライアントから使用できる、共用デバイス上の共用ディスクに作成します。
DSS 管理パーティションは、udev 機能により生成される by-id 名を使用します。by-id 名は、ハードディスクに設定されている個別識別情報から生成されるデバイス名です。
各ノードは、by-id 名を使用することにより、常に同じデバイス名で特定のディスクにアクセスできます。
従来の互換デバイス名から by-id 名を特定するには、udevinfo(8) を使用します。
by-id 名の確認例を、以下に示します。
例
管理パーティションを作成するデバイス名:/dev/sdb
udevinfo -q symlink -n /dev/sdb <Enter>
disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106
注意
udevinfo(8) で確認した by-id 名を使用するには、先頭に "/dev/" を追加する必要があります。
fdisk(8) や parted(8) などのコマンドで共用ディスクのパーティション情報を変更した場合は、の“D.18 共用ディスクのパーティションを操作した場合の注意事項”を参照して、すべてのノードでパーティション情報を最新にしてください。
管理パーティションの初期化は、sfcsetup(8) の -c オプションを使用します。
例
注意
すでに管理パーティションとして初期化されているパーティションを再び初期化したい場合は、以下のように -f オプションを指定してコマンドを実行してください。
sfcsetup -c -f /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 <Enter>
注意
参照
sfcfrmd デーモンの起動方法の詳細は、“運用ガイド”の“sfcfrmd デーモンの起動方法の選択”を参照してください。
sfcfrmd デーモンの起動方法の変更の詳細については、“運用ガイド”の“sfcfrmd デーモンの起動方法の変更”を参照してください。
管理パーティションへ DSS サーバ情報を登録する場合は、sfcsetup(8) の -a オプションを使用します。
例
以下に、管理パーティションに DSS サーバ情報を登録する例を説明します。
管理パーティションへの DSS サーバ情報の登録を行います。
sfcsetup -a /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 <Enter>
設定した管理パーティションのパス名は、sfcsetup(8) に -p オプションを指定することで確認できます。
sfcsetup -p <Enter>
/dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106
登録した DSS サーバ情報は、sfcsetup(8) をオプションなしで実行することで確認できます。
sfcsetup <Enter>
HOSTID CIPNAME MP_PATH
8038xxxx sunnyRMS yes
8038yyyy moonyRMS yes