バックアップ管理簿の保守方法について説明します。バックアップ運用を実施しているサーバで実行します。
バックアップ管理簿をバックアップします。詳細は、「8.2.3.2 swstresback(資源バックアップコマンド)」を参照してください。
バックアップ管理簿のバックアップデータの容量
以下のディレクトリ配下のサイズを確認してください。
/etc/opt/FJSVswsts/data |
クラスタ運用している場合は、以下のディレクトリ配下のサイズを確認してください。
/etc/opt/FJSVswsts/<論理ノード名>/data |
ポイント
以前に退避したディレクトリと同じディレクトリを使用して「8.2.3.2 swstresback(資源バックアップコマンド)」を実行する場合は、上記サイズの3倍の空き容量が必要です。
これは、「8.2.3.2 swstresback(資源バックアップコマンド)」が、以前に退避したデータを保持しながらバックアップするためです。
バックアップ管理簿をリストアします。詳細は、「8.2.3.3 swstresrst(資源リストアコマンド)」を参照してください。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがボリュームグループの場合は、バックアップ後処理・リストア後処理において、ボリューム構成情報をリストアするために、ボリューム構成情報ファイル「/etc/lvmconf/<ボリュームグループ名>.conf」が必要です。
システム破壊に備えて、ボリュームグループを作成した際は、必ず、別媒体に上記ファイルを退避してください。
ポイント
通常、ボリューム構成情報ファイル「/etc/lvmconf/<ボリュームグループ名>.conf」は、vgcreate(1M)実行時に自動的に作成されます。また、vgcfgbackup(1M)を使うと、任意のファイル名でボリューム構成情報のバックアップを作成できます。詳細は、manコマンドなどでオンラインマニュアルを参照してください。
レプリケーション管理簿の保守方法について説明します。
レプリケーション管理簿のバックアップは、運用管理サーバ(Storage管理サーバ)のリポジトリをバックアップすることで実施します。リポジトリのバックアップ方法は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「データベースの退避方法」を参照してください。
ポイント
レプリケーション管理の運用情報は、リポジトリに格納されています。
レプリケーション管理簿のバックアップは、「8.4.1.1 swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)」や「8.4.1.3 swsrpdelvol(複製ボリューム情報削除コマンド)」によってレプリケーション管理の運用情報が変更された場合に実行することをお勧めします。
レプリケーション管理簿のリストアは、以下の手順で実施します。
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)のリポジトリをリストアします。リストア方法は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「データベースの復旧方法」を参照してください。
運用管理サーバがWindows版の場合
復旧方法では、"RDBディクショナリおよびDSIの復旧(LOADモード)"を選択してください。
運用管理サーバがSolaris版/Linux版の場合
復旧方法では、stgdbrcvコマンドの -mオプション(復旧モード)に0を指定してください。
管理対象サーバ(Storageサーバ)で「8.4.3.1 swsrprecoverres(資源整合コマンド)」を-rオプションを指定して実行します。
ポイント
上記の作業によって、リポジトリのレプリケーション管理の運用情報が管理対象サーバへコピーされ、運用可能な状態になります。
リポジトリに存在するレプリケーション管理の運用情報に変更がなく、管理対象サーバに存在するレプリケーション管理の運用情報だけが何らかの理由で不正な状態になった場合は、上記の手順2だけを実行してください。
複製元ボリュームまたは複製先ボリュームがボリュームグループの場合は、後処理スクリプトにおいて、ボリューム構成情報をリストアするために、ボリューム構成情報ファイル「/etc/lvmconf/<ボリュームグループ名>.conf」が必要となります。
システム破壊に備えて、ボリュームグループを作成した際は、必ず、別媒体に上記ファイルを退避してください。
ポイント
通常、ボリューム構成情報ファイル「/etc/lvmconf/<ボリュームグループ名>.conf」は、vgcreate(1M)実行時に自動的に作成されます。また、vgcfgbackup(1M)を使うと、任意のファイル名でボリューム構成情報のバックアップを作成できます。詳細は、manコマンドなどでオンラインマニュアルを参照してください。
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で使用しているデータベースの保守方法は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「データベースの保守方法」を参照してください。
レジストリの保守方法について説明します。運用管理サーバ(Storage管理サーバ)および管理対象サーバ(Storageサーバ)で実施します。
cpコマンドなどを使用して、以下のファイルをバックアップします。
ファイル名
非クラスタの場合
/etc/opt/swstorage/swnode.ini |
クラスタの場合
/etc/opt/swstorage/論理ノード名/swnode.ini |
実施例
/backupディレクトリに退避します。
# cp /etc/opt/swstorage/swnode.ini /backup |
レジストリのバックアップデータの容量
バックアップするファイルのサイズを確認してください。
cpコマンドなどを使用して、以下のファイルを復元します。
ファイル名
非クラスタの場合
/etc/opt/swstorage/swnode.ini |
クラスタの場合
/etc/opt/swstorage/論理ノード名/swnode.ini |
実施例
/backupディレクトリに退避したファイルを復元します。
# cp /backup/swnode.ini /etc/opt/swstorage |