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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.0 運用ガイド

6.2.2 レプリケーション対象の決定

レプリケーション対象となる複製元ボリューム/複製先ボリュームを決定します。

ポイント

  • 複製元ボリュームとは、複製対象となるオリジナルデータが格納されているボリュームです。

  • 複製先ボリュームとは、複製元ボリュームのデータを格納するボリュームです。

さらに、複製元ボリューム/複製先ボリュームに与える以下の属性を決定します。

また、複数の複製元ボリューム/複製先ボリュームから構成されるグループを作成できます。これにより、複数の複製元ボリューム/複製先ボリュームを、グループ単位でまとめて操作できます。本機能の詳細は、「6.4.7.2 グループの作成方法」を参照してください。

図6.11 レプリケーション操作を行うサーバ

本書ではレプリケーション操作を実施する管理対象サーバを操作サーバと呼び、複製元サーバまたは複製先サーバのどちらかを指定します。

操作サーバでは、すべてのレプリケーション機能を利用できます。操作サーバ以外のサーバからは、情報表示と運用解除機能だけを利用できます。

注意

6.2.2.1 レプリケーションボリュームの注意事項

レプリケーション運用に使用する複製元ボリュームと複製先ボリュームの組合せごとに注意点があります。

複製元ボリュームと複製先ボリュームの物理ディスクサイズについて

複製元ボリュームと複製先ボリュームの物理ディスクサイズ(論理ディスク時は論理ディスクを構成する物理ディスクのサイズ)が異なると、サイズの小さい方に合わせて物理コピーを実施します。そのため、データの欠落が発生します。複製先ボリュームの物理ディスクサイズは、複製元ボリュームと同じか大きいものを使用することをお勧めします。

複製元ボリューム/複製先ボリュームにボリュームグループを使用する場合

複製元ボリュームがボリュームグループの場合、複製作成後に複製先ボリュームを使用するためには、複製先ボリュームは複製元ボリュームと同一の論理ボリューム構成かつ同一の物理ディスクサイズのボリュームグループである必要があります。

なお、ボリュームグループがAdvancedCopy Managerのサポートできない構成の場合は、レプリケーション管理機能に登録できません。サポートできない論理ディスク構成は、「1.5 AdvancedCopy Managerにおけるサポートデバイスについて」を参照してください。

図6.12 複数論理ディスク時の複製元ボリューム/複製先ボリューム