バックアップデータをテープで管理する場合は、テープサーバの設定を行います。
テープサーバの設定は、「第10章 バックアップ運用(通常業務ボリューム)」の「10.2 運用の流れ」を参照してください。
なお、システムボリュームをLU(ディスク)単位にテープに直接バックアップ/リストアする場合の設定は以下となります。
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)からstgxfwcmaddsrvコマンドを投入して、管理対象サーバ(Storageサーバ)を登録します。(初回だけ)
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmsetdev -n TRG-SV -i IPアドレス -p PORT番号 |
運用管理サーバからstgxfwcmsetdevコマンドを投入して、管理対象サーバ配下のデバイス情報を取り込みます。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmsetdev -n TRG-SV -d デバイス名 |
バックアップ対象のサーバからacmsvrsetコマンドを投入して、バックアップ運用を行うサーバの環境を設定します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmsvrset -t SBK-SV |
バックアップ対象のサーバからacmdevinfosetコマンドを投入して、LU(ディスク)デバイスのシステムボリュームを業務ボリュームとして設定します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmdevinfoset -t -Xlu デバイス名 |
バックアップ対象のサーバからacmtpmgmtclasssetコマンドを投入して、テープバックアップ管理クラスを設定します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmtpmgmtclassset -g 日数管理用バックアップ先 -d 日数管理用バックアップ先 [-t 保存日数] テープバックアップ管理クラス名 |
注)gオプションとdオプションには同じバックアップ先を指定してください。
バックアップ対象のサーバからacmtpbkpolsetコマンドを投入して、LU(ディスク)デバイスのテープバックアップポリシーを設定します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpolset -d 日数管理の間隔日数 -c テープバックアップ管理クラス名 デバイス名 |
ポイント
運用管理サーバ、テープサーバ、および管理対象サーバ上でAdvancedCopy Managerテープバックアップのデーモンが起動されている必要があります。
注意
上記は、Solarisのコマンドを使用した場合の例です。コマンドのパスなどは、使用しているOSに合わせて実行してください。
注意
LU(ディスク)の業務ボリュームへの登録時の注意事項
LU(ディスク)とそのLU(ディスク)に含まれるスライスはどちらか一方だけ業務ボリュームへ登録できます。
そのため、LU(ディスク)を業務ボリュームへ登録した場合、そのLU(ディスク)に含まれるスライスを業務ボリュームに登録できません。
また、スライスを業務ボリュームに登録した場合、そのスライスを含むLU(ディスク)は業務ボリュームに登録できません。
図C.5 同一デバイスのLU(ディスク)とスライスの例
コマンド名 | 業務ボリューム | |
---|---|---|
LUN | スライス | |
tbobackup | ○ | × |
acmbackup | × | ○ |
○:指定可能
×:指定不可能
コマンド名 | 業務ボリューム | その他のボリューム※ | ||
---|---|---|---|---|
LUN | スライス | LUN | スライス | |
tborestore | ○ | ○ | ○ | ○ |
acmrestore | × | ○ | × | ○ |
※:テープからのリストア時にリストア先ボリュームを変更する場合
○:指定可能
×:指定不可能