ストレージ・プールのテープ運用方法には、プライベート運用とスクラッチ運用の2通りの方法があります。
プライベート運用
使用するテープを事前にストレージ・プールに登録します。ストレージ・プールに登録されたテープの範囲でバックアップを行います。また、登録されたテープは削除を行わない限り、恒久的にストレージ・プールに存在し、再利用されます。
スクラッチ運用
テープをストレージ・プールへ登録する必要がありません。テープが必要となった時点で、自動的に登録し、バックアップに使用します。また、テープ内のすべてのバックアップデータが削除され、空状態になると、自動的にストレージ・プールから削除されます。
テープ運用方法の選択基準
プライベート運用とスクラッチ運用の選択基準を示します。
プライベート運用
スクラッチ運用の仕組みが複雑なので、テープ本数が少ない場合はプライベート運用が簡単です。
使用するテープを、処理日ごとに特定したい場合に適しています。
スクラッチ運用
ストレージ・プールへのテープ登録(define volume)が不要です。
複数のストレージ・プールでテープ群を共有したい場合に適してします。
バックアップ容量が不特定な場合(急激にバックアップ容量が増加するなど)に、不足すると自動的にスクラッチ・ボリュームを自動定義して使用します。
大型ライブラリ装置のように、大量のテープを運用する場合に適しています。