退避しておいた以下の管理情報を復元します。
バックアップ運用を行っていた場合
バックアップ管理簿
バックアップ用業務ボリュームロック動作指定ファイル (Windows環境の場合)
バックアップ用バックアップボリュームロック動作指定ファイル (Windows環境の場合)
リストア先ボリュームロック動作指定ファイル (Windows環境の場合)
レプリケーション運用を行っている場合
レプリケーション管理簿
複写元ボリュームロック動作指定ファイル (Windows環境の場合)
複写先ボリュームロック動作指定ファイル (Windows環境の場合)
コンカレントサスペンド機能のタイムアウト値指定ファイル
Exchangeデータベースのバックアップ・リストア機能を利用している場合は、以下の管理情報も退避します。
ドライブ文字マップファイル
デバイス定義ファイル (Windows Server 2003環境の場合)
参照
バックアップ管理簿とレプリケーション管理簿の復旧方法は、対応するOSの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「データベースの保守」にある、「データベースを個別にバックアップする場合」の以下の部分をそれぞれ参照してください。
「バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのリストア」(Windows環境、Solaris環境、Linux環境の場合)
「バックアップ管理簿のリストア」(HP-UX環境、AIX環境の場合)
「レプリケーション管理簿のリストア」
管理対象サーバが運用管理サーバを兼ねている場合や、運用管理サーバをバージョンアップ済みの場合は、運用管理サーバのバージョンアップ作業の中で、リポジトリがリストアされています。そのため、レプリケーション管理簿のリストアの際は、リポジトリのリストアはしないで、swsrprecoverres(資源整合コマンド)だけ実行してください。
管理対象サーバがクラスタ運用の場合は、バージョンアップ作業の中でリポジトリがリストアされています。そのため、レプリケーション管理簿のリストアの際は、リポジトリのリストアはしないで、swsrprecoverres(資源整合コマンド)だけ実行してください。
その他の管理情報は、copyコマンドで個別にリストアしてください。
注意
以下の管理情報(前後処理スクリプト)は復元しません。
バックアップ管理を行っている場合
バックアップ管理の前後処理スクリプト
レプリケーション運用を行っている場合
レプリケーション管理の前後処理スクリプト
バージョンアップにより、前後処理スクリプトが変更されることがあります。バージョンアップ前に、前後処理スクリプトをカスタマイズしていた場合は、退避した前後処理スクリプトを参考にして、バージョンアップ後の前後処理スクリプトを再度カスタマイズしてください。
注意
Linux環境におけるAdvancedCopy Managerエージェントに関する注意事項
udevデバイス名が存在する環境では、バージョンアップ後に、以下のudevデバイス名を優先して使用します。
通常デバイス
PRIMECLUSTER GDSのSDXオブジェクト(スライス単位の運用時だけ)
udevデバイス名は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Linux版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるサポートデバイスについて」を参照してください。
また、バージョンアップ後の運用により、以下の操作を行ってください。
バージョンアップ後、互換デバイス名を使用して運用する場合
udevデバイス名を使用しないように、stgxfwcmsetmode(情報取得モード設定コマンド)を使用し、情報取得モードを変更してください。
情報取得モードの変更は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Linux版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるサポートデバイスについて」を参照してください。
バージョンアップ後、udevデバイス名を使用して運用する場合
バックアップ管理、レプリケーション管理、テープバックアップの定義情報を削除し、udevデバイス情報の取込みを行った後は、udevデバイス名を使用したバックアップ、レプリケーション、テープバックアップの再定義が必要です。
バックアップ管理およびレプリケーション管理の手順は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Linux版)』の「デバイス構成の変更」を参照してください。
テープバックアップの手順は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド テープサーバオプション編』の「デバイス構成の変更」を参照してください。
注意
HP-UX環境におけるAdvancedCopy Managerエージェントに関する注意事項
HP-UX 11i v2以前を利用されている場合
デバイス情報の取込みを行ってください。新しいデバイス、変更されたデバイス、または削除されたデバイスを検出した場合は、必要に応じて反映操作を行ってください。デバイス情報の取込みは、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(HP-UX版)』の「管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を参照してください。
HP-UX 11i v3以降を利用されている場合
HP-UX 11i v3以降では、デバイス形式として、新形式と従来形式の2つのデバイス名があります。デバイス名の詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(HP-UX版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるサポートデバイスについて」を参照してください。使用するデバイス形式により、以下の手順を実施してください。
バージョンレベルアップの前後で、異なる形式のデバイス名を使用する場合
バージョンレベルアップ前のデバイス形式をstgxfwcmsetmode(情報取得モード設定コマンド)で設定した後、バックアップ管理、レプリケーション管理、テープバックアップの定義情報を削除してください。その後、バージョンレベルアップ後に使用するデバイス形式をstgxfwcmsetmode(情報取得モード設定コマンド)で設定し、デバイス情報の取込みを行い、バックアップ、レプリケーション、テープバックアップを再定義してください。
情報取得モードの設定の詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(HP-UX版)』の「構成管理のコマンド」を参照してください。
バックアップ管理およびレプリケーション管理の手順は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(HP-UX版)』の「デバイス構成の変更」を参照してください。
テープバックアップの手順は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド テープサーバオプション編』の「デバイス構成の変更」を参照してください。
バージョンレベルアップの前後で、同じ形式のデバイス名を使用する場合
バージョンレベルアップ前と同じ形式のデバイス名を使用する場合も、必ず、使用するデバイス形式をstgxfwcmsetmode(情報取得モード設定コマンド)で設定してください。
情報取得モードの設定の詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(HP-UX版)』の「構成管理のコマンド」を参照してください。