クライアント起動が正常にできない場合、いくつかの原因が考えられます。
接続に使用するプロトコル (rexec / rsh / telnet) がサーバで使用不可になっている場合があります。この場合は、サーバで接続に使用するプロトコルを使用可能になるよう設定を変更してください。
接続先サーバ | 設定方法 |
Solaris | /etc/inetd.conf の exec(rexec),shell(rsh),telnet のうち、必要なプロトコルの行を有効にし、inetd を kill -HUP してください。 |
UXP/DS | |
Linux | /etc/xinetd.d ディレクトリの rexec,rsh,telnet ファイルのうち、必要なプロトコルのファイルのdisable 項目を disable=no に書き換え、/etc/rc.d/init.d/xinetd restart を実行してください。 |
サーバ-PC 間にあるルータ/ファイアウォールによって接続に使用しているポートが遮断されていることがあります。512/TCP(rexec)、514/TCP(rsh)、23/TCP(telnet) を PC(送信)→サーバ(受信) の方向で、6000+ディスプレイ ID/TCP をサーバ(送信)→PC(受信)の方向で通過するようにしてください。
Windows XP ではインターネット接続ファイアウォール機能があり、これを使用している場合、この機能によって遮断されていることがあります。インターネット接続ファイアウォール機能を使用しないか、あるいは上記のポートを通過するように設定してください。
市販のファイアウォール製品を用いている場合も同様です。
Linux の場合は、サーバ上で動作しているファイアウォール機能の設定を見直してください。
PC に設定されているホスト名が適切でない場合、DNS 等によるホスト名-IP変換が正常に行われず、ログイン画面が表示されないことがあります。PC に設定されているホスト名は、X サーバ情報ログに以下のように出力されています。
*** FUJITSU PC-X V20L32 2003/09/01 00:00:00.000 ***
NAME:pcx
Self IP:192.168.0.1
NAME に出力されているホスト名が正しいか確認してください。もし誤っているようであれば、ホスト名を適切なものに修正してください。
PC およびサーバの DNS や hosts ファイルの設定が適切でない場合、PC および接続するサーバに設定されているホスト名から正常にIPに変換できず、ログイン画面を表示できない場合があります。PC およびサーバで PC およびサーバのホスト名を正常にIPに変換できるか nslookup コマンド等を用いて確認してください。もし正常に変換できない場合は、DNS や hosts ファイルの設定を適切に修正してください。
ネットワーク上の問題が発生しているために PC からサーバに接続できない場合があります。ping 等で PC からサーバまでネットワーク的に問題が無いか確認してください。問題がある場合は、ネットワークが正常に使用できるよう、問題を取り除いてください。
ユーザの環境設定において DISPLAY 変数が指定されているなど、設定が適切でない場合に表示できない場合があります。現象が特定のユーザでのみ発生している場合、そのユーザの環境設定を確認してください。
サーバ側の各種資源 (メモリ、ログインユーザ上限等) が不足している場合、正常にログインできない場合があります。サーバのシステムログを確認し、問題が無いか確認してください。問題がある場合は、サーバを正常に使用できるよう問題を取り除いてください。
リモートクライアントパスに指定したコマンドに誤りがある場合、クライアント起動が正常にできません。ログ採取の設定で実行結果表示ウィンドウを表示するにチェックし、クライアント起動時にエラーが出力されていないか確認してください。