ログイン画面が表示されない場合、いくつかの原因が考えられます。
ログイン用のデーモンが起動していない場合があります。この場合、以下の方法でプロセスの起動確認を行ってください。また、起動していない場合は、以下の方法で起動してください。
接続先サーバ | 確認方法 | 起動方法 |
Solaris 9 | ps -ef | grep dtlogin | /etc/init.d/dtlogin start |
Oracle Solaris 11 | svcs -p gdm | /etc/gdm/custom.conf の以下のセクションを変更した上で gdm サービスを起動、あるいは再起動してください。 |
Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v.3 for x86) | ps ax | grep gdm | /etc/X11/gdm/gdm.conf の以下のセクションを変更した上で OS を再起動してください。 |
Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86) | ps ax | grep gdm | /etc/gdm/custom.conf の以下のセクションを変更した上で OS を再起動してください。 |
UXP/DS | ps -ef | grep xdm | UXP/DSを再起動してください。 |
注意
root ユーザで実行する必要があります。
サーバ-PC 間にあるルータ/ファイアウォールによって接続に使用しているポートが遮断されていることがあります。177/UDP をサーバ-PC 間で双方向に通過するようにしてください。また6000+ディスプレイ ID/TCP をサーバ (送信)→PC (受信) の方向で通過するようにしてください。
Windows XP ではインターネット接続ファイアウォール機能があり、これを使用している場合、この機能によって遮断されていることがあります。インターネット接続ファイアウォール機能を使用しないか、あるいは177/UDP および6000+ディスプレイID/TCP を通過するように設定してください。
市販のファイアウォール製品を用いている場合も同様です。
Linux の場合は、サーバ上で動作しているファイアウォール機能の設定を見直してください。
PC に設定されているホスト名が適切でない場合、DNS 等によるホスト名-IP変換が正常に行われず、ログイン画面が表示されないことがあります。PC に設定されているホスト名は、X サーバ情報ログに以下のように出力されています。
*** FUJITSU PC-X V20L32 2003/09/01 00:00:00.000 ***
NAME:pcx
Self IP:192.168.0.1
NAME に出力されているホスト名が正しいか確認してください。もし誤っているようであれば、ホスト名を適切なものに修正してください。
PC およびサーバの DNS や hosts ファイルの設定が適切でない場合、PC および接続するサーバに設定されているホスト名から正常にIPに変換できず、ログイン画面を表示できない場合があります。PC およびサーバで PC およびサーバのホスト名を正常にIPに変換できるか nslookup コマンド等を用いて確認してください。もし正常に変換できない場合は、DNS や hosts ファイルの設定を適切に修正してください。
ネットワーク上の問題が発生しているために PC からサーバに接続できない場合があります。ping 等で PC からサーバまでネットワーク的に問題が無いか確認してください。問題がある場合は、ネットワークが正常に使用できるよう、問題を取り除いてください。
稀にログイン用のデーモンの異常動作により接続できない場合があります。この場合は、ログイン用のデーモンを再起動する必要があります。可能であれば、ログイン用のデーモンを再起動し、接続できるか確認してください。
X サーバ起動では X サーバの起動しか行わず、サーバへの接続はしません。ログイン画面による接続を行ってください。