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Systemwalker Software Configuration Manager 解説書
Systemwalker

2.2 パッチ管理

Systemwalker Software Configuration Managerは、ServerView Resource Orchestrator V3.0で管理するL-Platformの各サーバ上のパッチ適用状況を管理します。

OSパッチは、Microsoft Windows Server Update Services (WSUS)と連携してWindowsのOSパッチ情報とパッチ適用状況を管理し、センター内のサーバのパッチ適用状況を見える化します。

富士通ミドルウェアのパッチは、Systemwalker Centric Managerと連携して、富士通ミドルウェアのパッチ適用状況を見える化し、OSパッチと共にパッチ適用状況を一元管理します。

WindowsのOSパッチの配付・適用はWSUSで実施します。また、富士通ミドルウェアのパッチ配付・適用はSystemwalker Centric Managerで実施します。

OSパッチと富士通ミドルウェアパッチで表示できる機能は以下のとおりです。

機能

OSパッチ

富士通ミドルウェアパッチ

未適用パッチ件数の一覧表示

パッチ未適用サーバ台数の一覧表示

パッチ一覧の表示

パッチ詳細の表示

サーバごとのパッチ適用状況の表示

○(注)

レポート(CSV出力)

構成ベースライン比較

注)適用済パッチのみ参照できます。

Windows OSのパッチ管理

Windows OSのパッチはWSUSと連携して管理します。全体の流れを以下に示します。


図2.4 Windows OSのパッチ管理の概要


  1. WSUSの同期【WSUSでの操作】

    WSUSの機能を使用して、Microsoft Updateサイトと同期し、最新のパッチ情報を取得します。

  2. インフラ管理者へのメール通知【WSUSでの操作】

    WSUSのメール通知機能を設定することにより、WSUSからインフラ管理者に、新規パッチの同期メッセージがメール通知されます。

  3. 新着パッチの承認【WSUSでの操作】

    インフラ管理者は、WSUSで新着パッチの承認処理を実施します。

  4. パッチ情報取得

    Systemwalker Software Configuration ManagerがWSUSから新着パッチ情報およびWSUSでの管理情報を取り出してCMDBに格納します。
    パッチ情報の取得は自動または手動(コマンド)で実施します。

  5. 新規パッチの適用依頼通知

    新規パッチがWSUSで承認されると、各テナント利用者に対して、新規パッチの適用依頼のメールが自動で送信されます。メールの送信先は、ServerView Resource Orchestratorで管理されている利用者情報のメールアドレスとなります。

  6. 新規パッチの確認

    テナント利用者は管理コンソールにログインして新規パッチを確認します。

  7. パッチの適用業務サーバ上の操作

    テナント利用者は該当サーバにログインして新規パッチを適用します。

    ポイント

    • バッチの配付はWSUSによって行われます。パッチ適用が完了すると適用情報がWSUSに送信されます。

    • 管理コンソールに新規パッチが表示されていても、WSUSのスケジュール設定によっては業務サーバに新規パッチが通知/ダウンロードされていない場合があります。WSUSのスケジュール設定を確認してください。

  8. パッチ適用情報の取得

    Systemwalker Software Configuration ManagerがWSUSからパッチ適用情報を取り出してCMDBに格納します。

  9. パッチ適用状況の参照

    インフラ管理者、テナント管理者、およびテナント利用者は、管理コンソールにログインしてパッチ適用状況を確認します。


富士通ミドルウェアのパッチ管理

富士通ミドルウェアのパッチはSystemwalker Centric Managerと連携して管理します。以下に全体の流れを以下に示します。

図2.5 富士通ミドルウェアのパッチ管理の概要

  1. パッチ配付・適用【Systemwalker Centric Managerでの操作】

    SystemwalkerCentric Managerのソフトウェア修正管理機能を使用して、UpdateSiteから取得したパッチを業務サーバに配付し、業務サーバ上でUpdateAdvisorを使用してパッチを適用します。

  2. 修正適用情報の更新Systemwalker Centric Managerでの操作

    SystemwalkerCentric Managerのソフトウェア修正管理機能を使用して、業務サーバの修正適用情報を更新し、Systemwalker Centric Managerのインベントリデータベースに格納します。

  3. パッチ適用情報の取得

    Systemwalker Software Configuration ManagerがSystemwalker Centric Managerの運用管理サーバからパッチ適用情報を取り出してCMDBに格納します。

  4. パッチ適用状況の参照

    インフラ管理者、テナント管理者、およびテナント利用者は、管理コンソールにログインしてパッチ適用状況を確認します。