クラスタシステムの汎用アプリケーションリソースから実行される、GLSリソースモニタのコマンドについて説明します。
形式
dsphanet -n vadapt -c m|l [-i timer]
機能説明
クラスタシステムのリソースの状態を定期的に監視します。また、仮想アダプターの状態を表示します。
本コマンドをクラスタの汎用アプリケーションリソースとして登録することで、リソースのオンライン時に本コマンドが起動され、オフライン時に停止されます。また、本コマンドが仮想アダプターの異常を検出した場合、本コマンドは停止し、フェールオーバーが行われます。
仮想アダプターの状態表示については、『PRIMECLUSTER GLS for Windows ユーザーズガイド』の「コマンドリファレンス」を参照してください。
オプション
-n vadapt
監視対象の仮想アダプターを指定します。本オプションの指定により、仮想アダプターの状態を定期的に監視します。
-c m | l
フェールオーバーを行う条件を指定します。以下の条件から選択します。
“m”を指定する条件
仮想アダプターがリンクダウンしたとき、またはping監視で異常を検出したときにフェールオーバーしたい場合
“l”を指定する条件
仮想アダプターがリンクダウンしたときだけフェールオーバーしたい場合
-i timer
GLSのサービスにリソースの状態を問い合わせる周期を、秒単位で指定します。初期値は10秒です。推奨値は、MSCSでは10秒(初期値)、MSFCでは5秒です。
注意
本コマンドでは、GLSのサービスにリソースの状態を問い合わせるため、GLSのサービスが停止している場合は使用できません。
例
例1
仮想アダプターのリンクダウンまたはping監視の異常検出時にフェールオーバーし、リソースの状態を問い合わせる周期を5秒に設定する場合。
> dsphanet -n sha0 -c m -i 5 |
例2
仮想アダプターのリンクダウン時のみフェールオーバーし、リソースの状態を問い合わせる周期を5秒に設定する場合。
> dsphanet -n sha0 -c l -i 5 |