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PRIMECLUSTER GLS for Windows クラスタ連携ガイドMSCS/MSFC 編

4.1 GLSリソースモニタコマンド

クラスタシステムの汎用アプリケーションリソースから実行される、GLSリソースモニタのコマンドについて説明します。

形式

dsphanet -n vadapt -c m|l [-i timer]

機能説明

クラスタシステムのリソースの状態を定期的に監視します。また、仮想アダプターの状態を表示します。

本コマンドをクラスタの汎用アプリケーションリソースとして登録することで、リソースのオンライン時に本コマンドが起動され、オフライン時に停止されます。また、本コマンドが仮想アダプターの異常を検出した場合、本コマンドは停止し、フェールオーバーが行われます。

仮想アダプターの状態表示については、『PRIMECLUSTER GLS for Windows ユーザーズガイド』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

オプション

-n vadapt

監視対象の仮想アダプターを指定します。本オプションの指定により、仮想アダプターの状態を定期的に監視します。

-c m | l

フェールオーバーを行う条件を指定します。以下の条件から選択します。

-i timer

GLSのサービスにリソースの状態を問い合わせる周期を、秒単位で指定します。初期値は10秒です。推奨値は、MSCSでは10秒(初期値)、MSFCでは5秒です。


注意

本コマンドでは、GLSのサービスにリソースの状態を問い合わせるため、GLSのサービスが停止している場合は使用できません。


1

仮想アダプターのリンクダウンまたはping監視の異常検出時にフェールオーバーし、リソースの状態を問い合わせる周期を5秒に設定する場合。

> dsphanet -n sha0 -c m -i 5

例2

仮想アダプターのリンクダウン時のみフェールオーバーし、リソースの状態を問い合わせる周期を5秒に設定する場合。

> dsphanet -n sha0 -c l -i 5