機能説明
データベースで管理されているSystemwalker Desktop Keeperの操作ログや禁止ログなどの「ログ情報」として記述されているすべてのテーブルを、データベースから削除します。
削除対象となるログ情報については、“1.13 DTKLGTB.EXE(ログ情報の退避)”を参照してください。
記述形式
コマンドプロンプトから以下の形式で実行します。
DTKDELR.EXE DTKDB <User> <Password> <StartDate> <EndDate> [-Y|-y] [SERVER]
オプション
固定値です。
サーバ設定ツールで登録したログオンID(アクセス権が“バックアップ・リストア”のログオンID)を入力します。
上記ログオンIDのパスワードを入力します。
処理するデータの開始日付を西暦(数字8桁)で入力します。値の範囲は、「20010000」~「20349999」、および「00000000」です。「20010000」~「20349999」の下4桁について、西暦にない値を入力した場合は、以下の日付を指定したことになります。
下4桁に「0000」を指定した場合
指定した年の1月1日が開始日となります。
下4桁に「1232」~「9999」を指定した場合
指定した年の翌年の1月1日が開始日となります。
下2桁に「00」を指定した場合
指定した月の1日が開始日となります。
下2桁に「月末日の翌日」~「99」を指定した場合
指定した月の翌月の1日が開始日となります。
なお、「00000000」を入力すると、データベースにデータが蓄積され始めたときからを指定したことになります。
処理するデータの終了日付を西暦(数字8桁)で入力します。値の範囲は、<StartDate>の値以上で、「20010000」~「20349999」です。「20010000」~「20349999」の下4桁について、西暦にない値を入力した場合は、以下の日付を指定したことになります。
下4桁に「0000」を指定した場合
指定した年の前年の12月31日が終了日となります。
下4桁に「1232」~「9999」を指定した場合
指定した年の12月31日が終了日となります。
下2桁に「00」を指定した場合
指定した月の前月の月末日が終了日となります。
下2桁に「月末日の翌日」~「99」を指定した場合
指定した月の月末日が終了日となります。
「-Y」または「-y」を入力すると、実行直後の確認メッセージの入力をきかない動作をさせます。
「-Y」または「-y」を省略すると、以下の2つのメッセージを表示し、入力を待ちます。
[実行の確認を行います。(中断する場合は CTRL+C キー)]および[続行する場合には何かキーを押してください...]
ここで、[Enter]キーを押すと、処理を継続します。[CTRL]キーと[C]キーを同時に押せば、処理を中断します。
「SERVER」(半角文字)を指定した場合は、ログ情報が(統合)管理サーバに格納された日付を対象として処理を実行します。「SERVER」を省略すると、<StartDate>および<EndDate>で指定された日付の条件は、ログ情報がクライアントで採取された日付を対象として処理を実行します。
コマンドのパラメーターに、空白などの文字を含むパラメーターは指定できません。
パラメーターを指定する場合、ダブルクォーテーションで括ったデータは指定できません。
復帰値
正常終了
正常終了以外
コマンド格納場所
データベース関連ファイルのインストールフォルダ\BackupCommand\DTKDELR.EXE
実行に必要な権限/実行環境
ローカルコンピュータのAdministratorsグループに所属するユーザーまたは、ドメインのDomain Adminsグループに所属するユーザーで行ってください。
管理サーバ、または統合管理サーバ上で実行してください。
注意事項
コマンドの実行結果はコマンドプロンプト上に出力されます。実行結果を残すには、このコマンド実行する場合に、リダイレクションにより実行結果を出力するファイルを指定してください。
削除にかかる時間は、削除するレコード数に応じて長くなります。1日間のデータの削除にかかる時間などを検証してください。退避や削除として使用できる時間内に納まるように、退避対象日数、削除日数などの運用設計を行ってください。
削除を行う場合、Symfoware ServerからのディスクI/Oが非常に高くなり、Systemwalker Desktop Keeperのサーバ側サービスの処理に影響を与える可能性があります。削除処理に時間がかかる場合には、Systemwalker Desktop Keeperのサーバ側サービスを停止し、削除処理が終了したあとにサーバ側サービスを起動するような運用を検討してください。
画面キャプチャ機能によりクライアント(CT)から採取された画面ハードコピーの画像ファイルは、クライアント(CT)が接続されている統合管理サーバまたは管理サーバ上に格納されます。データベースには、画像ファイルへのインデックス情報だけが「COMMONLOG2」テーブルに格納されます。退避処理や削除処理はインデックス情報だけが対象となり、画像ファイルは処理されません。
使用例/実行結果/出力形式
C:\DTKDB\BackupCommand>DTKDELR.exe DTKDB User Password 20010000 20349999 [BKCI-SEL004] ログテーブルの削除を実行します。よろしいですか?(y/n) y 2009/06/08 16:32:34 ログ情報を削除・開始 2009/06/08 16:32:34 2009/06/08 16:32:34 データベース : DTKDB 2009/06/08 16:32:34 処理開始日 : 20010000 2009/06/08 16:32:34 処理終了日 : 20349999 2009/06/08 16:32:34 削除指示 : 2009/06/08 16:32:34 抽出キー : 2009/06/08 16:32:34 2009/06/08 16:32:34 ○ COMMONLOG1 2009/06/08 16:32:34 2009/06/08を処理 ・・・ 42件削除 2009/06/08 16:32:34 2009/06/04を処理 ・・・ 236件削除 2009/06/08 16:32:35 2009/06/03を処理 ・・・ 24件削除 ~~(略)~~ 2009/06/08 16:34:52 2009/06/08 16:34:52 ログ情報を削除・終了