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Systemwalker Desktop Keeper V14g 運用ガイド 管理者編
Systemwalker

2.4.2 端末動作設定をおこなう

クライアント(CT)の動作設定(付帯データの条件設定や、ログの送信方法の設定)を行います。この設定は、システム管理者だけが実施できます。

クライアント(CT)の動作設定は、管理サーバ、統合管理サーバ単位に、設定することが可能です。設定値は、クライアント(CT)が、起動時に管理サーバ、統合管理サーバから取得します。またCTポリシーの即時更新時にもクライアント(CT)の動作設定の値が更新されます。

3階層の構成において、端末動作設定の設定値を初期値から変更する場合は、Active Directory連携の有無やユーザーポリシーの一元管理の有無にかかわらず、すべての管理サーバ(統合管理サーバにもクライアント(CT)が接続されている場合は、統合管理サーバにおいても)で再設定する必要があります。

注意

クライアント(CT)の動作設定が、クライアント(CT)に反映されるタイミング

クライアント(CT)の動作設定が、クライアント(CT)に反映されるタイミングは以下のとおりです。

  • クライアント(CT)の動作設定を行い、クライアント(CT)にCTポリシーの即時更新を行った場合は、次回のクライアント(CT)の再起動で反映します。

  • クライアント(CT)の動作設定を行い、クライアント(CT)にCTポリシーの即時更新を行わない場合は、次々回のクライアント(CT)の再起動で反映します。


設定手順は、以下のとおりです。

  1. [管理コンソール]を起動します。

  2. [動作設定]メニューから[端末動作設定]を選択します。

    →[端末動作設定]画面が表示されます。

  3. 以下の情報を入力し、[設定]ボタンをクリックします。

[付帯データ条件設定]

項目名

説明

[付帯データ蓄積場所]

付帯データ(画面キャプチャデータ、ファイル持出しにおける原本保管ファイル)の蓄積場所を指定します。

  • [サーバ(推奨)]
    付帯データを管理サーバに蓄積します。

  • [CT]
    付帯データをクライアント(CT)に蓄積します。管理サーバには転送しません。
    クライアント(CT)のログファイルの格納フォルダ配下のSaveフォルダに保存されます。
    格納された付帯データの管理機能はありません。したがって、システム管理者が定期的に蓄積されたデータを確認する必要があります。付帯データ蓄積場所は、SYSTEM権限で保護されています。確認する場合は、格納フォルダのセキュリティ設定にデータを参照するユーザーを追加してください。
    画面キャプチャデータの場合、ファイル名は“CAP-(36文字のCTID)-YYYYMMDDHHMMSS-04-02-00-AAAAAA-B.png”でAAAAAAは任意の数字です。Bは1または2で、1は最初に取得した画面キャプチャ画像、2は5秒後に取得した画面キャプチャ画像を意味します。
    ファイル持出しにおける原本保管ファイルの場合、ファイル名は“CAB-(36文字のCTID)-YYYYMMDDHHMMSS-11-00-00-AAAAAA-1.(原本ファイルの拡張子)”でAAAAAAは任意の数字です。

初期値は[サーバ(推奨)]です。

[画面キャプチャ無効間隔]

クライアント(CT)側の高負荷を防止するため、画面キャプチャ取得後、次の画面キャプチャ取得までの間隔を指定します。
初期値(推奨値)は「60」です。最小値は「1」、最大値は「999」です。
この値の間に次の画面キャプチャ条件を満たしても、画面キャプチャは採取されません。(ウィンドウタイトルログにおける、画面キャプチャ採取時の動作です。PrintScreenキー操作、および、PrintScreenキー禁止時の画面キャプチャ採取時はこの設定は有効とはならず、連続して採取可能です。)

[CTに保存できる最大画像数]

クライアント(CT)に保存できる最大画面キャプチャデータ数を指定します。初期値(推奨値)は「100」です。最小値は「10」、最大値は「999」です。

ウィンドウタイトルログにおける、画面キャプチャ採取時、および、PrintScreenキー操作やPrintScreenキー禁止時の画面キャプチャ採取時で共に有効となる設定です。

クライアント(CT)に保存する画面キャプチャデータ数が[CTに保存できる最大画像数]で指定した値を超えた場合、古い画像から削除されます。画面キャプチャデータがクライアント(CT)に多く保存される可能性がある場合は、必要に応じて[CTに保存できる最大画像数]を変更してください。

[端末動作設定]

項目名

説明

[ログオン禁止作動開始時間]

クライアント(CT)でログオン禁止が検出されてログオフまたはシャットダウンされるまでの間隔を選択します

  • [30秒後に禁止動作]
    ログオン禁止が検出されてから30秒後にログオフまたはシャットダウンします。

  • [即時に禁止動作]
    ログオン禁止が検出されてから即時にログオフまたはシャットダウンします。

初期値は、[30秒後に禁止動作]です。

[プリンタ増減監視間隔]

クライアント(CT)側でのプリンタ増減監視間隔(秒)を指定します。
初期値(推奨値)は「15」です。最小値は「15」、最大値は「9999」です。

この値を増やすことでプリンタ増減を監視する間隔が長くなり、クライアント(CT)やネットワークの負荷が少なくなりますが、プリンタを新規に追加し、そのプリンタに印刷した場合の印刷ログが採取されない可能性が高くなります。特に問題がない限り、推奨値で設定してください。

[印刷ジョブ監視回数]

クライアント(CT)で印刷が行われた後に行われる印刷ジョブ監視の回数を指定します。初期値(推奨値)は「4」です。最小値は「3」、最大値は「9」です。(監視間隔は10秒です)

採取した印刷ログのドキュメント名や総ページ数が正しくない場合は、この値を増やしてください。

[印刷監視方式]

クライアント(CT)での印刷方式を選択します。

  • [サーバ側で印刷監視方式を管理する]チェックなし
    印刷方式は、管理サーバ、統合管理サーバ側での設定変更が有効となりません。

  • [サーバ側で印刷監視方式を管理する]チェックあり
    印刷方式は、管理サーバ、統合管理サーバ側での設定変更が有効となります。

    • [CTで設定されている全てのプリンタでの印刷を監視する(推奨)]
      印刷方式は「CTで設定されている全てのプリンタの印刷を監視する(推奨)」となります。

    • [ローカルプリンタでの印刷のみを監視する]
      印刷方式は「ローカルプリンタでの印刷のみ監視する」となります。

初期値は[サーバ側で印刷方式を管理する]チェックなしです。

[一括ログ送信の設定]

[ログ送信の間隔]

一括ログ送信を指定した場合、ログ送信間隔(秒)を指定します。
初期値(推奨値)は「300」です。最小値は「60」、最大値は「9999」です。

[ログ送信の間隔]の設定は、CTポリシーの[その他設定]タブで、以下のどちらかが設定されている場合に有効です。

  • [操作ログ発生時点で即時に送信する]と[蓄積した操作ログは、接続後、一定件数ごとにまとめて送信する]が選択されている場合

  • [操作ログを一定時間まとめてから送信する]と[蓄積した操作ログは、接続後、一定件数ごとにまとめて送信する]が選択されている場合

[連続送信時の間隔]

一括ログ送信を指定した場合、ログ送信から次回のログ送信までの間隔(秒)を指定します。
初期値(推奨値)は「60」です。最小値は「30」、最大値は「9999」です。

[連続送信時の間隔]の設定は、CTポリシーの[その他設定]タブで、以下のどちらかが設定されている場合に有効です。

  • [操作ログ発生時点で即時に送信する]と[蓄積した操作ログは、接続後、一定件数ごとにまとめて送信する]が選択されている場合

  • [操作ログを一定時間まとめてから送信する]と[蓄積した操作ログは、接続後、一定件数ごとにまとめて送信する]が選択されている場合

[一度に送信できる最大ログ数]

一括ログ送信を指定した場合、一度に送信する最大ログ数を指定します。
初期値(推奨値)は「1000」です。最小値は「100」、最大値は「5000」です。

[一度に送信できる最大ログ数]の設定は、CTポリシーの[その他設定]タブで、以下のどちらかが設定されている場合に有効です。

  • [操作ログ発生時点で即時に送信する]と[蓄積した操作ログは、接続後、一定件数ごとにまとめて送信する]が選択されている場合

  • [操作ログを一定時間まとめてから送信する]と[蓄積した操作ログは、接続後、一定件数ごとにまとめて送信する]が選択されている場合

[通信タイムアウト]

一括ログ送信を指定した場合、管理サーバとの通信タイムアウト値(秒)を指定します。
初期値(推奨値)は「150」です。最小値は「30」、最大値は「300」です。
設定した値以内で通信が確立できなかった場合は、次回のログ送信時に再度ログを送信します。

[通信タイムアウト]の設定は、CTポリシーの[その他設定]タブで、以下のどちらかが設定されている場合に有効です。

  • [操作ログ発生時点で即時に送信する]と[蓄積した操作ログは、接続後、一定件数ごとにまとめて送信する]が選択されている場合

  • [操作ログを一定時間まとめてから送信する]と[蓄積した操作ログは、接続後、一定件数ごとにまとめて送信する]が選択されている場合

[オフラインログ送信の設定]

[ログごとの送信の間隔]

即時にログ送信を指定した場合、ログごとの送信間隔(ミリ秒)を指定します。
初期値(推奨値)は「50」です。最小値は「50」、最大値は「5000」です。

[ログごとの送信の間隔]の設定は、CTポリシーの[その他設定]タブで、以下のどちらかが設定されている場合に有効です。

  • [操作ログ発生時点で即時に送信する]と[蓄積した操作ログは、接続直後に即時に送信する]が選択されている場合

  • [操作ログ発生時点で即時に送信する]と[蓄積した操作ログは、接続後、一定件数ごとにまとめて送信する]が選択されている場合

[サーバ接続監視間隔]

即時にログ送信を指定した場合、管理サーバとの通信確認間隔(秒)を指定します。
初期値(推奨値)は「60」です。最小値は「30」、最大値は「900」です。

[サーバ接続監視間隔]の設定は、CTポリシーの[その他設定]タブで、以下のどちらかが設定されている場合に有効です。

  • [操作ログ発生時点で即時に送信する]と[蓄積した操作ログは、接続直後に即時に送信する]が選択されている場合

  • [操作ログ発生時点で即時に送信する]と[蓄積した操作ログは、接続後、一定件数ごとにまとめて送信する]が選択されている場合

注意

コマンドプロンプト操作ログのサーバへの送信について

コマンドプロンプト操作ログは、常に、採取後即時送信されます(本設定の影響を受けません)。

一括ログ送信の設定について、以下に説明します。

オフラインからオンラインになった場合、蓄積されていた1500件のログのうち、まず1000件が送信されます。しかし、まだ500件残っているため、これらのログは、連続送信時の間隔で設定した60秒後に送信されます。
実際には、オンライン直後から新たなログが蓄積され続けています。その件数が300件だとした場合、500件送信してから300秒後に、これらの蓄積され続けているログが送信されます。


[原本ファイル保管条件設定]

項目名

説明

[ファイル持出しの原本合計最大サイズ]

クライアント(CT)に保存できるファイル持出しでの原本保管ファイルの合計最大サイズを指定します。この設定値以上の原本保管ファイルの保存はできません。
初期値は最大値です。
最小値は「1」(MB)、最大値は「700」(MB)です。

[1ファイルの最大サイズ]

原本ファイル保管時の1ファイル当たりの最大サイズを指定します。この設定値以上の原本保管ファイルの保存はできません。
初期値は最大値です。
最小値は「1」(MB)、最大値は「50」(MB)です。


セーフモードまたはネットワークが使えるセーフモードで採取されたログ

セーフモードまたはネットワークが使えるセーフモードで採取されたログは、次回の通常モードでの起動時に管理サーバに送信されます。