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WSMGR ソフトウェア開発キット V7.2 使用手引書L10

8.4.1 ファイル送受信(転送設定文字列指定)

8.4.1.1 ファイル送信SendFileCmdメソッド

構文

object.SendFileCmd( [time] )

引数

引数は次のものです。

項目

説明

time

整数

ホストからの応答待ち時間(秒単位)を30~420の範囲で指定します。省略時には30が指定されたものとします。

二重発行動作

エラー

復帰値

0:正常/その他の値:異常

対象エミュレータ

関連プロパティ

WaitTime,WaitStatusTime,HostCommand,HostFileName,PCFileName, SBCSConvType,DBCSConvType,SBCSConvTable,DBCSConvTable, HostType,Option

ファイル送信処理を開始します。

メソッドの発行により、ファイル転送は次のような手順で開始されます。

SendFileCmdメソッド発行
         ↓(1)キー入力可能状態の待ち合わせ
         ↓(2)ファイル転送コマンドの入力
         ↓(3)ファイル転送開始の待ち合わせ
SendFileCmdメソッド復帰
正常復帰の場合、ファイル転送開始

「(1)キー入力可能状態の待ち合わせ」には、プロパティ「WaitTime(処理の応答待ち時間)」「WaitStatusTime(ホスト状態の監視時間)」指定値が使用されます。


「(3)ファイル転送開始の待ち合わせ」には、引数「time」が使用されます。


ファイル転送状態は、「QueryTransFile(転送状態の問い合わせ)」メソッドまたは、「NoticeTransStatus(転送状態通知)」イベントによって確認できます。


「SendFileCmd」メソッドは転送設定プロパティの転送設定に従ってファイル転送を行います。

エミュレータ種別により、必要なプロパティが異なります。


次のファイル転送設定プロパティを使用します。

プロパティ

ホスト転送コマンド

HostCommand

端末側ファイル名

PCFileName

1バイトコード変換種別

SBCSConvType

転送オプション

Option

注意

メソッドの発行時には、ホストセッションがファイル転送コマンドを受け付けられる状態である必要があります。

8.4.1.2 ファイル受信RecvFileCmdメソッド

構文

object.RecvFileCmd( [time] )

引数

引数は次のものです。

項目

説明

time

整数

ホストからの応答待ち時間(秒単位)を30~420の範囲で指定します。
省略時には30が指定されたものとします。

二重発行動作

エラー

復帰値

0:正常/その他の値:異常

対象エミュレータ

関連プロパティ

WaitTime,WaitStatusTime,HostCommand,HostFileName,PCFileName, SBCSConvType,DBCSConvType,SBCSConvTable,DBCSConvTable, HostType,Option

ファイル受信処理を開始します。

メソッドの発行により、ファイル転送は次のような手順で開始されます。

RecvFileCmdメソッド発行
         ↓(1)キー入力可能状態の待ち合わせ
         ↓(2)ファイル転送コマンドの入力
         ↓(3)ファイル転送開始の待ち合わせ
RecvFileCmdメソッド復帰
正常復帰の場合、ファイル転送開始

「(1)キー入力可能状態の待ち合わせ」には、プロパティ「WaitTime(処理の応答待ち時間)」「WaitStatusTime(ホスト状態の監視時間)」指定値が使用されます。


「(3)ファイル転送開始の待ち合わせ」には、引数「time」が使用されます。


開始したファイル転送の状態は、「QueryTransFile(転送状態の問い合わせ)」メソッドまたは、「NoticeTransStatus(転送状態通知)」イベントによって確認できます。


「RecvFileCmd」メソッドは転送設定プロパティの転送設定に従ってファイル転送を行います。

エミュレータ種別により、必要なプロパティが異なります。


次のファイル転送設定プロパティを使用します。

プロパティ

ホスト転送コマンド

HostCommand

端末側ファイル名

PCFileName

1バイトコード変換種別

SBCSConvType

転送オプション

Option

注意

メソッドの発行時には、ホストセッションがファイル転送コマンドを受け付けられる状態である必要があります。

8.4.1.3 転送オプションOptionプロパティ

構文

object.Option [=option]

データ型

文字列

アクセス方法

参照/設定

設定値範囲

160バイト以内の文字列

初期値

なし

対象エミュレータ

転送オプションを160バイト以内の文字列で指定します。

値は設定、参照する事が可能です。


以降に転送オプションについて説明します。

■6680 DSPEMU端末

転送オプションは次に説明するオプションから選択します。

各オプションは省略可能です。複数指定する場合には空白文字で区切ります。

表中の各オプション記述形式において、[ ]内のパラメータは省略可能です。また、改行は空白文字区切りを意味します。


<ファイル送信>

オプション

説明

TEXT

BINARY

送信データの形式を指定します。

  • TEXT:テキスト形式

  • BINARY:バイナリ形式

TEXTとBINARYは同時に指定できません。
指定を省略した場合にはTEXTとして動作します。
TEXTを指定した場合、1バイトコード変換種別
「SendSBCSConvType」プロパティ、2バイトコード変換種別「SendDBCSConvType」プロパティで指定する変換種別でコード変換を行います。

VARIABLE

FIXED

ホストデータセットのレコード形式を指定します。

  • VARIABLE:可変長

  • FIXED:固定長

TEXTオプションを指定した場合に有効です。
BINARYオプションを指定した場合、指定は無視されます(レコード形式は必ず固定長です)。
VARIABLEとFIXEDは同時に指定できません。
指定を省略した場合にはVARIABLEとして動作します。

RECL(n)

“n”へホストデータセットのレコード長を整数(単位:バイト)で指定します。
指定範囲はレコード形式によって異なります。
VARIABLEを指定した場合には5~4096の範囲、
FIXEDを指定した場合には1~4096の範囲で設定する必要があります。
指定を省略した場合にはRECL(128)として動作します。

TAB(n)

テキスト送信データ中に存在するTABコードをホストの空白文字(X‘40’)に置き換える際の空白文字数の指定です。
“n”へ空白文字数を整数で指定します。
TEXTオプションを指定した場合に有効です。
BINARYオプションを指定した場合、指定は無視されます。
指定範囲は0~20の範囲です。
0を指定した場合にはTABコードが削除されます。
指定を省略した場合にはTAB(8)として動作します。

EXKANJI

JEF拡張漢字に対するコード変換方法の指定です。
通常、アプリケーションはこのオプションを指定する必要はありません。
EXKANJIオプションを指定した場合、JEF拡張漢字に対して特殊なコード変換を行います。

SHOW

ファイル転送の転送状況を示す画面を表示します。

<ファイル受信>

オプション

説明

TEXT

BINARY

送信データの形式を指定します。

  • TEXT:テキスト形式

  • BINARY:バイナリ形式

TEXTとBINARYは同時に指定できません。
指定を省略した場合にはTEXTとして動作します。
TEXTを指定した場合、1バイトコード変換種別
「RecvSBCSConvType」プロパティ、2バイトコード変換種別「RecvDBCSConvType」プロパティで指定する変換種別でコード変換を行います。

NEW

ADD

パソコン側ファイルへの受信データ書込み方法を指定します。

  • NEW:新規/入れ替え

  • ADD:追加

NEWとADDは同時に指定できません。
指定を省略した場合にはNEWとして動作します。

EXKANJI

JEF拡張漢字に対するコード変換方法の指定です。
通常、アプリケーションはこのオプションを指定する必要はありません。
EXKANJIオプションが指定された場合、JEF拡張漢字に対して特殊なコード変換を行います。

SHOW

ファイル転送の転送状況を示す画面を表示します。

8.4.1.4 ホスト転送コマンドHostCommandプロパティ

構文

object.HostCommand [=command]

データ型

文字列

アクセス方法

参照/設定

設定値範囲

80バイト以内の文字列

初期値

なし

対象エミュレータ

ホストのファイル転送コマンドを80バイト以内の文字列で指定します。

値は設定、参照する事が可能です。

必須の設定項目です。


<ファイル送信コマンドの設定例>

HostCommand=FEXPORT TEST.DATA”


設定したホストコマンドの文字列は「CodeConvType(1バイト系コード変換種別)」プロパティに従ってコード変換されます。

注意

ConnectXファイル転送インタフェースでは、パラメータリストファイル(転送情報設定ファイル)を利用する事が出来ません。

USING指定をした場合ファイル転送は失敗します。

8.4.1.5 パソコン側ファイル名PCFileNameプロパティ

構文

object.PCFileName [=name]

データ型

文字列

アクセス方法

参照/設定

設定値範囲

255バイト以内の文字列

初期値

なし

対象エミュレータ

転送に使用するパソコン側のパス+ファイル名を255バイト以内の文字列で指定します。

値は設定、参照する事が可能です。

必須の設定項目です。


記述形式([ ]内のパラメータは省略可能です。改行は空白文字区切りを意味します。)

[ドライブ名][パス名]ファイル名

8.4.1.6 1バイトコード変換種別SBCSConvTypeプロパティ

構文

object.SBCSConvType [=type]

データ型

整数

アクセス方法

参照/設定

設定値範囲

0~4

初期値

3:「CX_SBCNV_DEFAULT」

対象エミュレータ

テキスト転送データの1バイトコード変換種別設定です。

値は設定、参照する事が可能です。

初期値として「CX_SBCNV_DEFAULT」がセットされます。


「CX_SBCNV_DEFAULT」を設定した場合、

1バイトコードは、1バイトコード変換種別「CodeConvType」プロパティの設定に従って変換されます。


「SendSBCSConvType」「RecvSBCSConvType」へ設定する値に次のものがあります。

意味

定義名

EBCDIC-カナ有り

CX_SBCNV_KANA

0

EBCDIC-カナ無し

CX_SBCNV_NOKANA

1

EBCDIC-ASCII

CX_SBCNV_ASCII

2

デフォルト

CX_SBCNV_DEFAULT

3