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DP/Cライブラリ ソフトウェア開発キット V7.2 使用手引書L10

はじめに

「DP/Cライブラリ ソフトウェア開発キット V7.2」(以降、DPCライブラリ SDKと略します)をお使いいただくと、DPCライブラリをより快適に使うためのアプリケーションを以下のOSのもとで動作するFMVシリーズ(以降、パソコンと呼びます)上で容易に作成できます。

DPCライブラリ SDKには、32ビット版の「DP/Cライブラリ ソフトウェア開発キット V7.2」と、64ビット版の「DP/Cライブラリ ソフトウェア開発キット(64bit) V7.2」があります。本書は両方の製品について説明しています。

「DP/Cライブラリ ソフトウェア開発キット V7.2」動作OS

「DP/Cライブラリ ソフトウェア開発キット(64bit) V7.2」動作OS

※Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 の Server Coreは未サポートです。


各製品の違いについて

DPCライブラリ SDKの32ビット版と64ビット版では、インストール可能なOSと開発アプリケーションが動作するシステムに違いがあります。詳細は以下の表をご確認ください。

○:対応、×:非対応

DPCライブラリ SDK製品

インストールOS

開発アプリケーションの動作システム

64ビット

32ビット

64ビット

32ビット

64ビット版

×

32ビット版

×

×

ポイント

開発アプリケーションを動作させるには以下の製品が必要です。

  • 64ビットOSの場合(WOW64動作も含む)

    • DP/Cライブラリ(64bit) V7.2

    • WSMGR®(64bit) V7.2

    • 通信制御サービス(64bit) V7.2

    32ビットアプリケーションの場合は、WOW64(Windows 32-bit On Windows 64-bit)サブシステム上で動作可能です。

  • 32ビットOSの場合

    • DP/Cライブラリ V7.2

    • WSMGR® V7.2

    • 通信制御サービス V7.2


本書では、DPCライブラリ SDKの概要と使用方法を説明します。
本書が皆様のお役に立つことを願っております。


2011年12月


Microsoft、Windows、Windows NT、Windows Vista、Windows Server、Visual C++、Multiplanは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
dBASEは、米国Inprise Corporationの米国での登録商標です。
Lotus、1-2-3は、Lotus Development Corporationの登録商標です。


Copyright FUJITSU LIMITED 2011


[高度な安全性が要求される用途への使用について]

本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業等の一般的用途を想定して開発・設計・製造されているものであり、原子力施設における核反応制御、航空機自動飛行制御、航空交通管制、大量輸送システムにおける運行制御、生命維持のための医療用機器、兵器システムにおけるミサイル発射制御など、極めて高度な安全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場合、直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(以下「ハイセイフティ用途」という)に使用されるよう開発・設計・製造されたものではありません。
お客さまは本製品を必要な安全性を確保する措置を施すことなくハイセイフティ用途に使用しないでください。また、お客さまがハイセイフティ用途に本製品を使用したことにより発生する、お客様または第三者からのいかなる請求または損害賠償に対しても富士通株式会社およびその関連会社は一切責任を負いかねます。

[インターネットでの使用について]

本製品は、インターネットへのサービスを提供する用途のためには設計・製造されておりません。インターネットに接続しない環境(イントラネット内)で使用するか、インターネットに接続して使用する場合は、運用環境によりセキュリティ侵害対策を構築した上でご使用ください。

本書の読みかた

●本書の構成

本書は、次のような構成になっています。

章・タイトル

内  容

第1章
DPCライブラリSDKとは

DPCライブラリSDKの機能概要およびインストール方法を説明します。
初めてDPCライブラリSDKをお使いになる方は、必ずお読みください。

第2章
言語インタフェースリファレンス

DPCライブラリSDKが提供する言語インタフェースの機能と、各関数の使用方法をリファレンス形式で説明します。必要に応じてお読みください。

第3章
COBOLからの言語インタフェース利用方法について

COBOLからDPCライブラリSDKの言語インタフェースを使用する方法を説明します。
COBOLアプリケーションからDPCライブラリを使用する方はお読みください。

第4章
NDCLインタフェース

NDCLに対応するCOBOL言語インタフェースについて説明します。
NDCL上で動作していたアプリケーションをDPCライブラリ上で使用する方はお読みください。

第5章
アプリケーションの作成について

DPCライブラリを使用したアプリケーションを作成する際の注意点と作成例を説明します。必要に応じてお読みください。

●表記上の約束

表  記

意  味

<注意>

操作や設定についての注意事項です。

●略称について

本書では、製品名、名称およびファイルの形式を次のように略しています。

製品名/名称

略称

DP/Cライブラリ ソフトウェア開発キット V7.2
DP/Cライブラリ ソフトウェア開発キット V7.1

DPCライブラリSDK

DP/Cライブラリ V7.2、DP/Cライブラリ V7.1

DPCライブラリ

Windows® 7

Windows 7

Microsoft® Windows Server® 2008 Foundation
Microsoft® Windows Server® 2008 Standard
Microsoft® Windows Server® 2008 Enterprise
Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Foundation
Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Standard
Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Enterprise
Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Datacenter

Windows Server 2008

Windows Vista® Home Basic
Windows Vista® Home Premium
Windows Vista® Business
Windows Vista® Enterprise
Windows Vista® Ultimate

Windows Vista

Microsoft® Windows NT® Workstation Operating System Version3.5,3.51
Microsoft® Windows NT® Server Network Operating System Version3.5,3.51

Windows NT 3.5x

Microsoft® Visual C++® Development System and Tools

MSVC

NetCOBOL Windows版

COBOL

WSMGR V7.2、WSMGR V7.1

WSMGR

JEF拡張漢字サポートV7.2、JEF拡張漢字サポートV7.1

JEF拡張漢字サポート

Microsoft® Excel

Excel

Lotus 1-2-3 のファイル形式

Lotus形式

Excel のファイル形式

Excel形式

Windows 7、Windows VistaおよびWindows Server 2008を総称してWindowsと表記します。

また、『MSP』の「データセット」を「ファイル」に置き換えています。

●「ソフトウェア説明書」について

本書で説明する事項以外で、参考となる情報や留意事項は、「ソフトウェア説明書」に記載されています。DPCライブラリSDKを使用する前に、必ずお読みください。
ソフトウェア説明書は、“readme.txt”というファイル名で、DPCライブラリの製品ディスクのsdkフォルダに入っています。
「メモ帳」などのテキストエディタを起動して、“readme.txt”を参照してください。

●参考マニュアル

DPCライブラリSDKを使用するには、DPCライブラリ、AIM/DPCF、およびIDCMの知識が必要です。
DPCライブラリについての説明は、「DP/Cライブラリ V7.2 使用手引書」をご覧ください。
AIM/DPCF、およびIDCMについては、AP/JOINのマニュアルおよびホスト側のアプリケーション間通信のマニュアルをご覧ください。