操作コマンドの完了コードについて説明します。完了コードは、すべての操作コマンドに共通です。
完了コードは、4バイトの文字形式で通知し、上位2バイトを完了コードの大分類、下位2バイトを完了コードの小分類としています。
XXYY(XX:大分類 YY:小分類)
大分類の意味は、次のとおりです。
ホストのアプリケーション間通信機能、またはDPCライブラリが異常を検出したことを示します。
回線断などの異常が発生したことを示します。
コマンドを処理するためのコマンドプロセッサの個々の環境が整っていないことを示します。
パラメータの形式、内容などの異常が発生したことを示します。
処理要求資源がないことを示します。
処理要求資源を使用できないことを示します。
対象資源が他のコマンドの処理を実行中であることを示します。
コマンド実行中に何らかの異常を検出したことを示します。
コマンド実行中に資源の不足が発生したことを示します。
保護されている資源のアクセスに失敗したことを示します。
要求されたコマンドの処理を行えない状態であることを示します。
要求されたコマンドの処理を行えないような属性を指定したことを示します。
要求されたコマンドの処理中に、そのコマンドの処理がキャンセルされたことを示します。
小分類の意味は、次のとおりです。
異常の内容は、すべてのコマンドに共通です。
異常の内容は、コマンドによって異なります。
異常の内容は、すべてのコマンドに共通です。
異常の内容は、コマンドによって異なります。
大分類 | コード | 意 味 | 内 容 | |
---|---|---|---|---|
正常完了 | 0000 | 正常完了 | 正常に終了しました。 | |
コマンドプロセッサ異常検出 | パソコン側 | 0100 | コード変換エラー | 相手システムとのデータ送受信中にコード変換エラーが発生しました。 |
0101 | DPCライブラリが処理異常検出 | DPCライブラリにおいて内部矛盾を検出しました。 | ||
0102 | ホストへのデータ送信時32Kバイトを超えた(プロトコルエラー) | 相手システムへデータ送信時に内部矛盾を検出しました。 | ||
0103 | ホストからデータ受信時32Kバイトを超えた(プロトコルエラー) | 相手システムからデータ受信時に内部矛盾を検出しました。 | ||
0104 | ホストからの受信データのプロトコル違反(プロトコルエラー) | 相手システムからデータ受信時に内部矛盾を検出しました。 | ||
0105 | ホストに発行した関数がプロトコル違反と判断された | 自システムにおいて内部矛盾を検出しました。 | ||
0106 | DPCライブラリ未起動状態 | DPCライブラリが起動されていません。 | ||
0140 | DPCファイル転送が処理異常検出(プロトコルエラー) | DPCファイル転送において内部矛盾を検出しました。 | ||
0141 | DPCファイル転送の起動エラー | コマンドプロセッサの起動に失敗しました。 | ||
0142 | DPCファイル転送の終了エラー | コマンドプロセッサの終了に失敗しました。 | ||
0143 | DPCファイル転送アンロード状態 | DPCファイル転送がロードされていません。 | ||
0150 | コマンドリクエスタが処理異常検出 | コマンドリクエスタにおいて内部矛盾を検出しました。 | ||
ホスト側 | 0180 | コマンドプロセッサの状態異常 | 相手システムが会話強制終了を行いました。 | |
0181 | コマンドプロセッサが処理異常検出(プロトコルエラー) | 相手システムが異常終了しました。(当該会話が原因) | ||
0182 | コマンドプロセッサが異常終了 | 相手システムが異常終了しました。 | ||
0183 | コマンドプロセッサ無応答 | 相手システムからの応答がありません。 | ||
0184 | コマンドプロセッサのバージョン/レベル違反 | 相手システムとの機能レベルが一致していません。 | ||
通信路異常 | パソコン側 | 0200 | セション強制終了 | 通信路に異常が発生しました。 |
ホスト側 | ― | ― | ― | |
REJECT | パソコン側 | 0300 | DPCSTART/DPCSTOP要求が拒否された | DPCSTART/DPCSTOPで指定された相手システム名が誤っているか、DPCSTARTのLOGON文字列に誤りがありました。または、DPCSTART/ DPCSTOPを実行したが、コネクション確立/解放が可能な接続名がありませんでした。 |
ホスト側 | 0380 | DPCファイル転送の開始要求がホスト側の原因で拒否された | ホストファイル転送機能が起動されていないため、DPCファイル転送の開始要求が拒否されました。または、関数で指定されたホスト側のファイル識別名が存在しません。 | |
REJECT | ホスト側 | 0381 | DPC運用コマンドの開始要求がホスト側の原因で拒否された | ホストAP/JOIN機能が起動されていないため、DPC運用コマンドの開始要求が拒否されました。 |
FORMAT | パソコン側 | 0400 | パラメータ個数オーバ/不当パラメータ指定 | 不当なパラメータを指定しています。 |
0401 | 必須パラメータを省略 | 省略不可のパラメータを省略しています。 | ||
0402 | パラメータ長違反 | パラメータの長さに誤りがあります。 | ||
0403 | パラメータ属性違反 | 英数字以外を指定しています。 | ||
0404 | サブ関数エラー | サブ関数名が誤っています。 | ||
0405 | パラメータ値不当 | パラメータの値が不当です。 | ||
0406 | ワイルドカード不当 | ワイルドカードの指定が誤っています。 | ||
0407 | 指定された相手システム名がセットアップファイルに登録されていない | 相手システム名の指定が誤っています。 | ||
0408 | DPCDBCONVERTにおいて初期容量/二次容量、レコード長、ボリューム通し番号の一部のみ指定 | 初期容量/二次容量、レコード長、ボリューム通し番号は、すべて指定またはすべて省略の指定方法のみ可能であるにもかかわらず、一部のパラメータのみが指定されています。 | ||
ホスト側 | 0480 | DPCDISPLAYの表示種別の誤り | サポートしていない表示種別を指定しています。 | |
04C0 | DPCDISPLAYのサービス名の誤り | サポートしていないサービス名を指定しています。 | ||
NOTFOUND | パソコン側 | 0500 | パソコン側のファイル名が未定義 | 指定されたパソコン側のファイルがありません。 |
ホスト側 | 0580 | DPCDISPLAYにおいて表示情報がない、もしくはDPCDELETEにおいて削除する情報がない | 相手システムにおいて指定したファイル識別名に対する表示情報がありません。もしくは、削除する情報がありません。 | |
0581 | 指定されたファイル識別名がホストの管理情報にない | 相手システムにおいて指定したファイル識別名がありません。 | ||
0582 | 一時名に対応する物理名が未定義 | 相手システムにおいて一時名に対応する物理名がありません。 | ||
0583 | 指定された物理名がホストの管理情報にない | 相手システムにおいて指定した物理名がありません。 | ||
0584 | アプリケーション名が未定義(未起動) | 相手システムにおいて指定したアプリケーション名がありません。 | ||
05C0 | DPCDISPLAYにおいてボリューム通し番号が未定義 | 割り当てられていないボリューム通し番号を指定しました。 | ||
NOTREADY | パソコン側 | 0600 | 無効なドライブ番号 | パソコン側において無効なドライブ番号のファイルが指定されました。 |
0601 | ディスク未設定 | パソコン側においてディスクが挿入されていないドライブ番号が指定されました。 | ||
0602 | ディスクがプロテクトされている | パソコン側においてプロテクトされているディスクに対して書き込み指定がされました。 | ||
0603 | パソコン側の通信環境が整っていない | パソコン側の通信環境を正しく設定してください。 | ||
ホスト側 | 0680 | ファイル識別名が使用不可 | 相手システムにおいて指定したファイル識別名は使用できません。 | |
0681 | 一時名に対応する物理名が使用不可 | 相手システムにおいて一時名に対応する物理名は使用できません。 | ||
0682 | 物理名が使用不可 | 相手システムにおいて指定した物理名は使用できません。 | ||
0683 | アプリケーション名が使用不可 | 相手システムにおいて指定したアプリケーション名は使用できません。 | ||
BUSY | パソコン側 | ― | ― | ― |
TROUBLE | パソコン側 | 0800 | 関数実行中異常検出 (自システムで検出) | 関数の実行を失敗しました。 |
0801 | パソコン側のファイルのオープンエラー | 指定されたパソコン側のファイルのオープンに失敗しました。 | ||
0802 | パソコン側のファイルのクローズエラー | 指定されたパソコン側のファイルのクローズに失敗しました。 | ||
0840 | DPCファイル転送のファイルの読み込みエラー | 指定されたパソコン側のファイルの読み込みに失敗しました。 | ||
0841 | DPCファイル転送のファイルの書き込みエラー | 指定されたパソコン側のファイルの書き込みに失敗しました。 | ||
0842 | ホストに送信するパソコン側のファイルデータの途中にEOFコードが存在 | ホストに送信するパソコン側のファイルデータの途中にEOFコードが存在します。 | ||
0843 | ファイル転送中に指定されたレコード長を超えるデータを送信/受信した | ホストに送信、またはホストから受信するパソコンのデータのレコード長が指定されたレコード長を超えました。レコード長の指定、またはデータの内容を確認してください。 | ||
ホスト側 | 0880 | 関数実行中異常検出 | 関数の実行中にホスト側の原因で異常終了しました。ホストで発生した原因を調査してください。ホスト側の原因としては指定されたホストのファイルアクセス時に他のジョブによって使用されていることが考えられます。 | |
OVERFLOW | パソコン側 | 0900 | 関数実行資源(作業域)の不足 | 自システムの会話資源不足です。 |
ホスト側 | 0980 | 関数実行資源(作業域)の不足 | 相手システムの会話資源不足です。 | |
SECURITY | パソコン側 | ― | ― | ― |
ホスト側 | 0A80 | ユーザID未定義 | 指定したユーザIDは登録されていません。 | |
0A81 | グループID未定義 | 指定したグループIDは登録されていません。 | ||
0A82 | パスワード未定義 | 指定したパスワードは誤っています。 | ||
STATUS | パソコン側 | 0B00 | 関数投入順序誤り | DPCSTARTを投入していない状態で関数を実行しました。または、接続パスが使用されています。 |
0B01 | DPCライブラリがOPEN中にDPCSTARTを受信、またはDPCライブラリがCLOSE中にDPCSTOPを受信した | DPCライブラリがOPEN中にDPCSTARTを受信しました。またはDPCライブラリがCLOSE中にDPCSTOPを受信しました。 | ||
0B40 | コマンドシーケンスエラー | 実行できない関数を実行しました。 | ||
0B41 | DPCファイル転送がOPEN中にDFOPEN受信 | DPCファイル転送がOPEN中にDFOPENを受信しました。 | ||
ホスト側 | ― | ― | ― | |
ATTRIBUTE | パソコン側 | ― | ― | ― |
ホスト側 | ― | ― | ― | |
CANCEL | パソコン側 | 0D40 | ファイル転送のキャンセル(パソコン側ユーザによる) | ファイル転送のキャンセルを受け付けました。 |
ホスト側 | 0DC0 | ファイル転送のキャンセル(ホスト側からのキャンセル受信) | ファイル転送がキャンセルされました。 |