RDAのアプリケーションは、サーバと接続する際に、SQLサーバ名、利用者ID、パスワードを指定します。これらの情報がどのように扱われるか、また、アプリケーションとサーバの接続、利用者認証の方法について説明します。
SQLサーバ名は、利用者が定義する任意の文字列です。リモートデータベースアクセス環境管理簿はクライアント側に存在するファイルで、SQLサーバ名と、次の情報との対応が定義されています。
ホスト名
Windowsで管理されているホスト名と同じ
ポート番号
サーバのTCP/IPのポート番号
データ資源名
データ資源を識別するための情報
コード変換の場所
コード変換を行う場所
文字コード変換指定
サーバの文字コード系がEBCDICの場合の変換指定
利用者は運用に先立ち、これらの情報をリモートデータベースアクセス環境管理簿編集ユーティリティによって設定します。リクエスタは、サーバとの接続時にSQLサーバ名をキーにして、リモートデータベースアクセス環境管理簿からこれらの情報を得ます。
リクエスタは、リモートデータベースアクセス環境管理簿から得たホスト名、およびポート番号により、サーバとのコネクションを確立します。
ポート番号は、サーバにより番号の割り当て方法が決まっている場合があります。詳しくはサーバのマニュアルを参照し、それに従って値を設定してください。
サーバとのコネクションが確立されると、リクエスタは、文字コード変換指定、利用者ID、パスワード、データ資源名をサーバに送ります。
サーバは、指定された利用者ID、パスワードにより利用者認証を行います。正確に指定されなかった場合、サーバはアクセスする権限を持たない者からの要求とみなし、接続を拒否します。
利用者ID、パスワードについては、サーバ(DBMS)ごとに独自の用語と意味付けを持っています。指定する値については、サーバのマニュアルを参照してください。
サーバは、次にデータ資源(目的データベース)をオープンします。データ資源の意味付けは、サーバやDBMSに依存し、ポート番号や、クライアントから送られたデータ資源名により特定されます。利用者は、ポート番号、データ資源名をサーバごとに決められた規則に従って、リモートデータベースアクセス環境管理簿に設定します。設定する値の詳細については、サーバのマニュアルを参照してください。
●文字コードの変換
パソコンの文字コード系は、JIS8単位/シフトJISですが、サーバでは異なった文字コード系を持っている場合があります。
この場合は、パソコンの文字コード系への変換が行われます。
サーバの文字コード系がEBCDICの場合
データがEBCDIC/カナ、EBCDIC/英小文字、EBCDIC/ASCIIの、どのコード系で格納されているかを指定してください。
また、クライアントにJEF拡張漢字サポートがインストールされている場合、コード変換をクライアント側で行うこともできます。
コード変換をクライアント側で行う場合、EBCDIC/ASCIIの漢字コード系は使用できません。
サーバの文字コード系がEBCDICでない場合
変換指示として「デフォルト」を指定してください。