Symfoware/RDBでは、システムの負荷状況を知るために、システム資源の使用情報を収集できるようにしています。このシステム資源の負荷情報は、システムを最適にチューニングするための基礎データとなります。
システム資源の負荷情報は、rdbsarコマンドを使用して収集します。
参照
rdbsarコマンドの指定方法の詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
rdbsarコマンドの使用例と表示例を、以下に示します。
例1
デフォルトバッファに関する情報を表示した場合(bオプション指定)
$ rdbsar -b -e
RDBII rdbsar DATE:2005/10/14 TIME:11/20/35
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8)
(9) (10) (11)
Time BpName PgSize BufNum UseNum WbPage TbPage Alarm
HitRate[%] DryUp MinFree
11:20:35 _#DEFAULT# 4096 256 26 0 0 0
40 0 306
: |
(1) 性能情報を取得した時間
(2) バッファプール名
(3) ページサイズ(単位はバイト)
(4) 総バッファ枚数
(5) 使用中バッファ枚数
(ページと結合されているバッファの枚数)(6) 書戻しを行ったページ枚数
(バッファプール上からデータベースへ書込みを行ったページの枚数)(7) 追出しを行ったページ枚数
(一度バッファにのったページを、バッファ上から追い出した枚数)(8) 危険率に到達した回数
(バッファ使用量が、バッファプールの危険率に到達した回数)(9) オンバッファヒット率(%)
(eオプションを指定した場合にだけ表示されます。)
(ページアクセス時に対象ページがバッファ上に存在した割合)(10)バッファ枯渇回数
(eオプションを指定した場合にだけ表示されます。)
(未使用状態のバッファが存在しない状態が発生した回数)(11)未使用バッファ最低枚数
(eオプションを指定した場合にだけ表示されます。)
(未使用状態のバッファ枚数の最小値)例2
データベーススペースの入出力に関する情報を表示した場合(dオプション指定)
![]()
$ rdbsar -d -e
RDBII rdbsar DATE:2005/10/14 TIME:11/25/40
(1) (2)
(3) (4) (5) (6) (7)
(8) (9)
Time DBSpaceName
Device Rtimes Wtimes Rpage WPage
Read(System / Service) Write(System / Service)
11:25:40 ユーザログDB.DBSP_1
raw3 25 0 25 0
2:100 / 2:100 0:000 / 0:000
: |
(1) 性能情報を取得した時間
(2) データベーススペース名
(3) デバイス名
(4) ページの読込みを行った回数
(5) ページへ書出しを行った回数
(6) ページの読込みを行った枚数
(7) ページへ書出しを行った枚数
(8) 読込み処理のシステム時間およびサービス時間(単位は秒:ミリ秒)
(eオプションを指定した場合にだけ表示されます。)
システム時間 :
SymfowareのI/O制御に読込み処理が依頼されてから完了するまでの時間
サービス時間 :
OSへ読込み処理を依頼してから完了するまでの時間(9) 書出し処理のシステム時間およびサービス時間(単位は秒:ミリ秒)
(eオプションを指定した場合にだけ表示されます。)
システム時間 :
SymfowareのI/O制御に書出し処理が依頼されてから完了するまでの時間
サービス時間 :
OSへ書出し処理を依頼してから完了するまでの時間例3
テンポラリログに関する情報を表示した場合(lオプション)
$ rdbsar -l -e
RDBII rdbsar DATE:2005/10/14 TIME:11/30/45
(1) (2) (3) (4) (5) (6)
(7) (8) (9) (10) (11) (12)
(13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20)
(21) (22) (23) (24) (25)
Time BiBlock AiBlock BiWrite AiWrite IxWrite
RcpOver TrnOver BiOver LongTrn BufReq ArcReq
DirReq IxReq StqReq GroupC Sleep EmpBI(k) EmpAI(k) EmpEntry
PostBI PostAI DryBI DryAI DryAIArc
11:30:45 4492 5148 134 236 17
0 0 0 0 0 0
0 0 3 0 0 100154 79346 128
35 37 2 0 0
: |
(1) 性能情報を取得した時間
(2) BIログ域へ書出しを行ったブロック数
(3) AIログ域へ書出しを行ったブロック数
(4) BIログ域へ書出しを行った回数
(5) AIログ域へ書出しを行った回数
(6) インデックス部へ書出しを行った回数
(各ログ域およびテンポラリログ域インデックス部に書出しを行った回数)(7) リカバリログ量をオーバした回数
(ダウンリカバリ開始点から現在使用しているログ位置までのロ
グ量がリカバリログ量を超えたことを検出した回数)(8) トランザクションエントリの枯渇の危険を検出した回数
(テンポラリログ域インデックス部のトランザクションエントリ
数が少なくなったことを検出した回数)(9) BIログ域の枯渇の危険を検出した回数
(BIログ域の空き容量が少なくなったことを検出した回数)(10)長トランザクションを検出した回数
(循環使用しているテンポラリログ域へのログの書き出しが一周
する間、動き続けているトランザクションを検出した回数)(11)バッファ制御に依頼を行った回数
(リカバリログ量が多くなったときにリカバリログ量を少なくす
るため、バッファ制御に依頼を行った回数)(12)アーカイブ制御に依頼を行った回数
(リカバリログ量が多くなったときにリカバリログ量を少なくす
るため、アーカイブ制御に依頼を行った回数)(13)空きAIログ量を増やすために、RDBディレクトリファイルの実更新依頼を行った回数
(14)空きAIログ量を増やすために、インデックス部を書き出した回数
(15)バッファ制御から、BIログ域の書出し依頼を受けた回数
(16)現状では常に0を表示
(17)現状では常に0を表示
(18)現在の空きBIログ量(単位はキロバイト)
(19)現在の空きAIログ量(単位はキロバイト)
(20)現在の空きトランザクションエントリ数
(21)トランザクションからBIの書出し完了同期の依頼を受けた回数
(22)トランザクションからAIの書出し完了同期の依頼を受けた回数
(23)循環使用しているBIログバッファが、すべて未書出しブロックで循環した回数
(24)循環使用しているAIログバッファが、すべて未書出しブロックで循環した回数
(25)循環使用しているAIログバッファが、すべてアーカイブログ未書き出しブロックで循環した回数
例4
アーカイブログに関する情報を表示した場合(aオプション)
$ rdbsar -a
RDBII rdbsar DATE:2005/10/14 TIME:11/35/50
(1) (2) (3) (4)
Time Copy Write IoNum
11:35:50 0 0 0
: |
(1) 性能情報を取得した時間
(2) 現状では常に0を表示
(3) 不揮発化を行ったログ量
(アーカイブ用バッファからアーカイブログファイルへ書出しを
行ったブロック数)(4) 書き出しを行った回数
(アーカイブログ用バッファからアーカイブログファイルへ書出
しを行ったIO回数)例5
Symfoware/RDBのメモリに関する情報を表示した場合(mオプション)
$ rdbsar -m
RDBII rdbsar DATE:2005/10/14 TIME:11/20/35
(1) (2) (3) (4) (5)
Time Type Used Free Total
11:20:35 Local 40960K ---- ----
Shared 768K 1280K 2048K
ExSpace 0K 0K 0K |
(1) 性能情報を取得した時間
(2) メモリの種類
Local :ローカルメモリ
Shared :Symfoware/RDBプロセス外との情報交換のための共用メモリ
ExSpace :現状では常に0を表示(3) 使用量(単位はキロバイト)
(4) 未使用量(単位はキロバイト)
(5) 総量(単位はキロバイト)
注意
ローカルから接続するアプリケーションとSymfoware/RDBが通信するために使用する共用メモリは、Symfoware/RDB起動時に一括して獲得します。
そのため、コネクションの接続や切断を繰り返しても、sharedのUsed値は変化しません。
例6
デフォルトバッファに関する情報をDSI単位に表示した場合(rオプション)
$ rdbsar -r
RDBII rdbsar DATE:2005/10/14 TIME:11/20/35
(1) (2) (3) (4)
(5) (6) (7) ((8)) (9) (10) (11)
Time BpName PgSize BufNum
DsiName Type UseNum([%]) WbPage TbPage HitRate[%]
11:20:35 _#DEFAULT# 4096 256
ユーザログDB.ユーザログDSI1 DATA 114(22) 312 150 23
|
(1) 性能情報を取得した時間
(2) バッファプール名
(3) ページサイズ(単位はバイト)
(4) 総バッファ枚数
(5) データベース名.DSI名
(6) DSIの構成要素
DATA:ユーザログテーブルの表のDSIのデータ部またはRDBディクショナリの表のDSIのデータ部
BASE:RDBディクショナリのインデックスのDSIのデータ部
INDEX:RDBディクショナリのインデックスのDSIのインデックス部(7) DSI単位の使用中バッファ枚数
(ページと結合されているバッファの枚数)(8) DSI単位の総バッファ枚数における使用中バッファ枚数の割合(%)
(9) DSI単位の書戻しを行ったページ枚数
(バッファプール上からデータベースへ書込みを行ったページの枚数)(10)DSI単位の追出しを行ったページ枚数
(一度バッファにのったページを、バッファ上から追い出した枚数)(11)DSI単位のオンバッファヒット率(%)
(ページアクセス時に対象ページがバッファ上に存在した割合)