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Interstage Business Application ServerV10.0.0 運用ガイド(高信頼性ログ編)
Interstage

2.2.2 ローデバイスの作成

高信頼性ログ機能の運用に必要なローデバイスを作成します。RDBディクショナリ、RDBディレクトリファイル、ログ管理ファイル、テンポラリログファイル、アーカイブログファイル、およびユーザログテーブルを割り当てるデータベースを格納するローデバイスを作成します。ローデバイスは、資源ごとに作成する必要があります。

アーカイブログファイルおよびユーザログテーブルを格納するローデバイスは、異なるディスク上に作成してください。同じディスク上に作成した場合に媒体破壊が発生すると、ユーザログテーブルをリカバリすることができなくなります。


以下のファイルは、同じローデバイスに作成することができます。

使用可能なログファイルの配置構成を以下に示します。


スライス0にログ管理ファイル、およびテンポラリログファイルを作成します。

ローデバイスの作成方法

ローデバイスの作成方法について説明します。

Solarisの場合

ディスクから必要な大きさのパーティションを切り出してローデバイスを作成します。ローデバイスの作成は、formatユーティリティで、パーティションを切り出すディスクの番号を入力したあと、“partition”を選択し、メニューの指示に従って行います。

なお、ローデバイスに対して初期化を行う必要はありません。

参照

ローデバイスの作成方法およびformatユーティリティの詳細は、使用しているシステムのドキュメントを参照してください。

注意

  • ローデバイス作成時に、シリンダ0は指定しないでください。

  • スライス2は、ディスク全体を表すため、ローデバイスとして使用しないでください。

  • 高信頼性ログ機能で使用するローデバイスは、formatユーティリティで作成したものを使用してください。高信頼性ログ機能の運用に必要なローデバイスに対してリンクを作成しないでください。

  • マルチパスディスクやPRIMECLUSTER GDSを使用する場合は、マルチパスディスク制御やPRIMECLUSTER GDSで作成した文字型特殊ファイル名を使用してください。それらの文字型特殊ファイル名に対してリンクを作成しないでください。

  • OSのユーティリティでパーティションを切り出す場合、ユーティリティで指定したサイズと、実際に切り出されるサイズが若干異なることがあります。また、複数のパーティションを切り出す場合に、OSのユーティリティにそれぞれ同一のサイズを指定しても、実際に切り出されるパーティションによってサイズが異なることがあります。そのため、実際に切り出されたパーティションのサイズについては、OSのユーティリティで確認してください。

アクセス権の設定

アクセス権の設定方法について説明します。

Solarisの場合

複数の動作環境を作成する場合は、ほかのSymfoware/RDB環境とローデバイスを二重に使用しないよう注意が必要です。ローデバイスの作成後に、各システムの起動ユーザしかアクセスできないようにchownコマンドおよびchmodコマンドを使用して、アクセス権を設定してください。

参照

chownコマンドおよびchmodコマンドの詳細は、使用しているシステムのドキュメントを参照してください。

ローデバイスの作成例

以下に、作成例を示します。