ここで説明する実行例は、以下に示す条件のシステムでパーティションを作成するものです。
データベースパーティション用に使用するデバイスが"/dev/hda"である。
パーティションの作成にOSのユーティリティである/sbin/fdiskコマンドを使用する場合。
注意
パーティションの作成について
実際にパーティションを作成する場合は、システムに合わせて、実行例で示す入力値を変更する必要があります。実行例と同じ入力値でパーティションを作成すると、データが破壊される場合がありますので注意してください。
fdiskコマンドを実行します。
fdiskコマンドを実行するには、スーパーユーザの権限(root権限)が必要です。
fdiskコマンドを実行します。
以下のようにコマンドを実行します。
# /sbin/fdisk /dev/hda
※"コマンド (m でヘルプ):"で"m"を実行するとヘルプメニューが表示されます。
パーティションを確認します。
pコマンドを実行し、現在のパーティションを確認します。
コマンド (m でヘルプ): p Disk /dev/hda: 20.4 GB, 20416757760 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 2482 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム /dev/hda1 * 1 1305 10482381 83 Linux /dev/hda2 1306 1436 1052257+ 82 Linux スワップ
拡張 (extended) パーティションを作成します。
拡張(extended)パーティションを作成します。
nコマンドを実行し、"e 拡張"を選択します。
コマンド (m でヘルプ): n コマンドアクション e 拡張 p 基本領域 (1-4) e
使用するパーティション番号を指定します。
ここでは3を指定します。
領域番号 (1-4):3
最初シリンダは初期値を利用し、入力部分でリターンキーを押下します。
初期値 1437 を使います。
最初 シリンダ (1437-2482, 初期値 1437):
以下のパーティションを作成するために必要なサイズを指定します。
RDB管理情報用パーティション
RDBディクショナリ用パーティション
データベーススペース用パーティション
※例では300ノードモデルを想定します。
終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1437-2482, 初期値 2482):+549M
パーティションを確認します。
pコマンドを実行し、現在のパーティションを確認します。
コマンド (m でヘルプ): p Disk /dev/hda: 20.4 GB, 20416757760 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 2482 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム /dev/hda1 * 1 1305 10482381 83 Linux /dev/hda2 1306 1436 1052257+ 82 Linux スワップ /dev/hda3 1437 1561 1004062+ 5 拡張領域
RDB管理情報専用パーティションを作成します。
nコマンドを実行し、(l)論理パーティションを選択します。
コマンド (m でヘルプ): n コマンドアクション l 論理 (5 以上) p 基本領域 (1-4)
最初シリンダは初期値を利用し、入力部分でリターンキーを押下します。
初期値 1437 を使います。
最初 シリンダ (1437-1561, 初期値 1437):
パーティションのサイズを指定します。
+300Mを指定します。
終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1437-2482, 初期値 2482):+300M
パーティションを確認します。
pコマンドを実行し、現在のパーティションを確認します。
/dev/hda5に作成されます。
コマンド (m でヘルプ): p Disk /dev/hda: 20.4 GB, 20416757760 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 2482 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム /dev/hda1 * 1 1305 10482381 83 Linux /dev/hda2 1306 1436 1052257+ 82 Linux スワップ /dev/hda3 1437 1561 1004062+ 5 拡張領域 /dev/hda5 1437 1473 297171 83 Linux
RDBディクショナリ用パーティションを作成します。
nコマンドを実行し、(l)論理パーティションを選択します。
コマンド (m でヘルプ): n コマンドアクション l 論理 (5 以上) p 基本領域 (1-4)
最初シリンダは初期値を利用し、入力部分でリターンキーを押下します。
初期値 1474 を使います。
最初 シリンダ (1474-1561, 初期値 1474):
パーティションのサイズを指定します。
+100Mを指定します。
終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1474-2482, 初期値 2482):+100M
パーティションを確認します。
pコマンドを実行し、現在のパーティションを確認します。
/dev/hda6に作成されます。
コマンド (m でヘルプ): p Disk /dev/hda: 20.4 GB, 20416757760 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 2482 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム /dev/hda1 * 1 1305 10482381 83 Linux /dev/hda2 1306 1436 1052257+ 82 Linux スワップ /dev/hda3 1437 1561 1004062+ 5 拡張領域 /dev/hda5 1437 1473 297171 83 Linux /dev/hda6 1474 1486 104391 83 Linux
データベーススペース用パーティションを作成します。
nコマンドを実行し、(l)論理パーティションを選択します。
コマンド (m でヘルプ): n コマンドアクション l 論理 (5 以上) p 基本領域 (1-4)
最初シリンダは初期値を利用し、入力部分でリターンキーを押下します。
初期値 1487 を使います。
最初 シリンダ (1487-1561, 初期値 1487):
パーティションのサイズを指定します。
+149Mを指定します。
終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1487-2482, 初期値 2482):+149M
パーティションを確認します。
pコマンドを実行し、現在のパーティションを確認します。
/dev/hda7に作成されます。
コマンド (m でヘルプ): p Disk /dev/hda: 20.4 GB, 20416757760 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 2482 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム /dev/hda1 * 1 1305 10482381 83 Linux /dev/hda2 1306 1436 1052257+ 82 Linux スワップ /dev/hda3 1437 1561 1004062+ 5 拡張領域 /dev/hda5 1437 1473 297171 83 Linux /dev/hda6 1474 1486 104391 83 Linux /dev/hda7 1487 1505 152586 83 Linux
wコマンドを実行し、テーブルをディスクに書き込み、終了します。
コマンド (m でヘルプ): w
fdiskの出力するメッセージからOSの再起動を行う必要がある旨が表示された場合、OSの再起動を行ってください。