機能説明
以下のログファイルの内容をCSV形式に変換します。
MIBログファイル
[MIBの取得]により作成されるログファイル
MIB監視ログファイル
[MIBの監視]により作成されるログファイル
記述形式
mpnmmibconv | in-file out-file |
オプション
変換の対象とするMIBログファイル、またはMIB監視ログファイルを指定します。
変換した内容を保存するCSVファイル名を指定します。
復帰値
原因:正常終了
メッセージ:なし
原因:コマンドの指定パラメタに誤りがあります。
メッセージ:"USAGE : mpnmmibconv Logfile Csvfile"
原因:システム関数の呼び出しでエラーが発生しました。
メッセージ:呼び出しに失敗した関数によって以下を出力します。
"mpnmmibconv : File read error (MIBログ/MIB監視ログファイル)."
"mpnmmibconv : File open error (出力CSVファイル)."
"mpnmmibconv : System error occured (出力CSVファイル)."
"mpnmmibconv : File close error (出力CSVファイル)."
原因:変換の対象とするファイルを読み込むことができません。
メッセージ:"mpnmmibconv : Specified file or directory not found (MIBログ/MIB監視ログファイル)."
原因:変換の対象とするファイルの形式が不正です。
メッセージ:
"mpnmmibconv : Specified file is not a mib log (MIBログ/MIB監視ログファイル)."
"mpnmmibconv : Specified file is illegal format (MIBログ/MIB監視ログファイル)."
原因:変換の対象とするファイルの排他処理に失敗しました。
メッセージ:"mpnmmibconv : Exclusive error occured on reading (MIBログ/MIB監視ログファイル)"
原因:変換した内容を保存するCSVファイルの作成に失敗しました。
メッセージ:"mpnmmibconv : Specified file cannot create (出力CSVファイル)."
原因:変換した内容を保存するCSVファイルの書き込みに失敗しました。
メッセージ:"mpnmmibconv : Specified file is not writable (出力CSVファイル)."
"mpnmmibconv : File write error (出力CSVファイル)."
原因:変換した内容を保存するCSVファイルの排他処理に失敗しました。
メッセージ:"mpnmmibconv : Exclusive error occured on writing (出力CSVファイル)."
原因:上記以外のエラーが発生しました。
メッセージ:"mpnmmibconv : Internal error occured.”
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpnetmgr\bin |
Solaris | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。
Windows VistaまたはWindows 7で本コマンドを実行する場合、[管理者として実行]を選択して起動したコマンドプロンプト上で実行してください。
以下にコマンドプロンプトの起動例を示します。
例:
[スタート]-[アクセサリ]-[コマンド プロンプト]を右クリックして表示されるメニューから、[管理者として実行]を選択して起動する。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/運用管理クライアントで実行可能です。
【Solaris/Linux】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/運用管理クライアントで実行可能です。
注意事項
変換した内容を保存するCSVファイルの形式については、MIBログCSVファイルを参照してください。
各復帰値に対する原因と対処を以下に示します。
復帰値 | 原因 | 対処方法 |
---|---|---|
1 | コマンドの指定パラメタに誤りがあります。 | コマンドに指定するパラメタを見直してください。 |
2 | システム関数の呼び出しでエラーが発生しました。 | システム環境を見直してください。 |
3 | 変換の対象とするファイルを読み込むことができません。 | 指定したファイル名が不正でないか、およびファイルの読み込み権限を確認の上、再度実行してください。 |
4 | 変換の対象とするファイルの形式が不正です。 | 正しい形式のファイルを指定してください。 |
5 | 変換の対象とするファイルの排他処理に失敗しました。 | MIBの取得、またはMIBの監視により指定ファイルが更新中です。 |
7 | 変換した内容を保存するCSVファイルの作成に失敗しました。 | 指定したファイル名が不正でないか、およびファイルの書き込み権限を確認の上、再度実行してください。 |
8 | 変換した内容を保存するCSVファイルの書き込みに失敗しました。 | 指定したファイルが編集中、操作中でないか確認の上、再度実行してください。 |
9 | 変換した内容を保存するCSVファイルの排他処理に失敗しました。 | ほかのユーザが本コマンドにより、指定ファイルへの書き込みを行っている可能性があります。ファイルの指定を見直してください。 |
10 | 上記以外のエラーが発生しました。 | 富士通技術員に連絡してください。 |
監視対象ノードのSNMPエージェントが起動していない、または実装されていないMIBインスタンスを監視した場合、MIB監視ログファイルには“値なし”として情報が記録されます。
このようなMIB監視ログファイルに対して、csv形式への変換を行った場合、標準出力に“Warning : No data in mib log (“MIB監視ログファイル名”).”という警告メッセージが表示され、変換を行うことができません。
使用例1
【Windows】
ディレクトリ“\Systemwalker\MPWALKER.DM\NetMgr\miblog”配下のMIB監視ログファイル“sysUpTime.0.NTL”をCSV形式に変換し、ディレクトリ“\temp”配下の“sysUpTime.0.csv”に結果を書き込みます。
mpnmmibconv \Systemwalker\MPWALKER.DM\NetMgr\miblog\sysUpTime.0.NTL \temp\sysUpTime.0.csv
【Solaris/Linux】
ディレクトリ“/var/opt/FJSVsnm/miblog”配下のMIB監視ログファイル“sysUpTime.0.NTL”をCSV形式に変換し、ディレクトリ“/tmp”配下の“sysUpTime.0.csv”に結果を書き込みます。
mpnmmibconv /var/opt/FJSVsnm/miblog/sysUpTime.0.NTL /tmp/sysUpTime.0.csv
使用例2
カレントディレクトリに存在するMIBログファイル“system.NML”をCSV形式に変換し、“system.csv”に結果を書き込みます。
mpnmmibconv system.NML system.csv