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Interstage Business Application ServerV10.0.0 オープンJavaフレームワークユーザーズガイド
Interstage

12.3 標準ログの出力レベル

ログ機能では、出力する情報に重要度を表すレベルを設定することができます。また、特定のレベル以上のログだけを出力するように設定できます。
ログ出力レベルを設定することにより、デバッグ時には多くの情報をログに出力したり、本稼働時には重要度が高いログに絞って出力したり、ログを出力しない運用にするという制御が可能になります。
たとえば、ログ定義ファイルにおいてログ出力レベルを10に設定すると、ログ出力レベルが3や5のログが出力されます。
なお、インストール時のデフォルト設定では、出力レベルは9となっています。

■標準ログで利用するログレベル

オープンJavaフレームワークのランタイムの標準ログのログレベルは、それぞれ以下のようになっています。
なお、ログ定義を変更することにより、標準ログのログ出力レベルを変更することが可能です。
ログ定義の変更については、“12.2 標準ログの定義”をご参照ください。

注意

  • ログレベルを15に設定した場合、大量のログがIJServerのコンテナログに出力されます。そのため、アプリケーションの処理が遅くなることがあります。この場合は、ログレベルを下げてください。
    また、大量のログが出力されることにより、古いログが消えてしまうことがあります。ログの出力情報は、IJServerワークユニットおよびオープンJavaフレームワークのランタイムの動作解析を行うための情報です。したがって、ログレベルを15に設定する場合は、出力先のディスク容量を十分確保してください。IJServerクラスタのサーバーログの設定、もしくはIJServerワークユニットのコンテナログの設定を変更し、大量のログが出力された場合でも、ログの出力情報が保存されるような設定にすることを推奨します。

◆システムログのログレベル

オープンJavaフレームワークのランタイムが出力するシステムログを、ログレベルを使用して採取できます。オープンJavaフレームワークのランタイムで使用するログレベルは以下の種類があります。

ログレベル

出力情報

3

オープンJavaフレームワークの開始と終了を示すログを出力

5

オープンJavaフレームワークの分岐点での稼働状態を示すログを出力

15

サブコンポーネント間での稼働状態を示すログを出力

出力情報の詳細については、” 12.5 標準ログの基本フォーマットおよび12.6 標準ログのメッセージ本文”を参照してください。

◆性能ログのログレベル

性能ログには、以下のログレベルの種類があります。

Strutsにおける性能ログのログレベル

ログレベル

出力情報

3

開始時間は、ActionServletを開始した直後の時間、終了時間は、ActionServletから応答を返す時間を表示。

15

開始時間は、Actionクラスを呼び出す直前の時間、終了時間は、ユーザが作成したActionクラスから応答が返った時間を表示。

開始時間は、Servlet/JSPを呼び出す直前の時間、終了時間は、Servlet/JSPから応答が返った時間を表示。

開始時間は、Validatorクラスを呼び出す直前の時間、終了時間は、Validatorクラスから応答が返った時間を表示。

SpringFrameworkにおける性能ログのログレベル

ログレベル

出力情報

3

開始時間は、Spring-MVCを開始した直後の時間、終了時間は、Spring-MVCから応答を返す時間を表示。

開始時間は、リモート接続先のIJServerを呼び出す直前の時間、終了時間は、リモート接続先のIJServerから応答が返った時間を表示。

開始時間は、リモート接続を開始した直後の時間、終了時間は、リモート接続から応答を返す時間を表示。

開始時間は、リモート環境下にあるクラスを呼び出す直前の時間、終了時間は、リモート環境下にあるクラスから応答が返った時間を表示。

15

開始時間は、Springが提供するControllerからクラスを呼び出す直前の時間、終了時間は、呼びだしたクラスから応答が返った時間を表示。

開始時間は、ユーザ作成のControllerクラスを呼び出す直前の時間、終了時間は、ユーザ作成のControllerクラスから応答が返った時間を表示。

開始時間は、Servlet/JSPを呼び出す直前の時間、終了時間は、Servlet/JSPから応答が返った時間を表示。

開始時間は、Validatorクラスを呼び出す直前の時間、終了時間は、Validatorクラスから応答が返った時間を表示。

iBATISにおける性能ログのログレベル

ログレベル

出力情報

5

開始時間は、iBATISのSQL文発行メソッドを呼び出す直前の時間、終了時間は、iBATISのSQL文発行メソッドから応答が返った時間を表示。

15

開始時間は、SQL発行を呼び出す直前の時間、終了時間は、SQL発行処理から応答が返った時間を表示。

出力情報の詳細については、” 12.5 標準ログの基本フォーマットおよび12.6 標準ログのメッセージ本文”を参照してください。