iBATISは、リレーショナルデータベースのテーブル構造を Javaオブジェクトにマッピングする機能を持った永続性フレームワークです。iBATISを利用することで、Javaオブジェクトとリレーショナルデータベースの構造的な違いによるインピーダンスミスマッチが解消できます。また、データベースアクセス処理に必要なデータベース接続情報および、Javaオブジェクトとリレーショナルデータベースのテーブル構造を対応付けるSQLマッピング情報を業務アプリケーションから分離してXMLファイルで管理することができます。これにより、データベース処理に必要なJavaコードを減少させて作成を容易にできます。また、データベースの接続に変更が生じた場合もJavaコードに影響がありません。
本製品で提供するiBATISはiBATIS 2.3.4をベースにしたものです。
iBATISは以下の流れで処理をします。
Javaオブジェクトとリレーショナルデータベースのテーブル構造の対応付けをXMLファイルに定義する(SQL Mapファイルの作成)
トランザクションマネージャ、データソースファクトリ、SQL Mapファイルの指定などデータベース接続情報をXMLファイルに定義する(SQL Map設定ファイルの作成)
業務アプリケーションからiBATISのAPIを介してデータベースへアクセスする。
図9.1 iBATISの処理の流れ
本製品に含まれるiBATISが提供する機能について記載します。
機能名 | 本製品で提供するiBATIS |
O/R マッピング機能 | ○ |
コネクション管理 | △(注) |
トランザクション管理 | △(注) |
注1) 簡易的な管理機能を提供します。コネクション管理、トランザクション管理は、Spring Frameworkで管理することを推奨します。
本製品に含まれるiBATISに提供する独自機能について記載します。
機能名 | 本製品に含まれるiBATISに提供する独自機能 |
一貫したログの出力 | ○(注) |
注) Spring FrameworkまたはStrutsと連携した場合のみ利用可能です。