■Beanが見つからない
以下の可能性があります。
アプリケーションに記述したBeanId名がBean定義ファイルに記述されていない
アプリケーションに記述したBeanId名とBean定義ファイルに記述したBeanId名が一致していない(アルファベットの大文字と小文字は区別されます)
IJServer間連携機能を利用する場合において、BeanIdプロパティに指定した値が別のIJServer上のBean定義ファイルに記述したBeanId名と一致していない(アルファベットの大文字と小文字は区別されます)
“8.2 Spring Frameworkの環境作成”および“8.3 Spring Frameworkアプリケーションの開発”を参照してBean定義ファイルへの記述方法に誤りがないか確認してください。
■Bean定義ファイルがみつからない
以下の可能性があります。
IJServer間連携機能を利用する場合において、別のIJServerのクラスパス上にBean定義ファイル(applicationContext.xml)が存在しない
IJServer間連携機能を利用する場合、別のIJServerに用意する業務アプリケーションのBean定義ファイル名は“applicationContext.xml”である必要があります。(アルファベットの大文字と小文字は区別されます)
■IJServer間連携において、通信に失敗する
以下の可能性があります。
対象のIJServerが起動していない
対象のIJServerのタイプが“WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一JavaVMで運用”となっている
対象のIJServerの環境設定に誤りがある
“8.2 Spring Frameworkの環境作成”および“8.3 Spring Frameworkアプリケーションの開発”を参照してIJServer間連携の設定に誤りがないか確認してください。
■実装と異なる結果を返却する
以下の可能性があります。
同一名のBean定義ファイルがクラスパス上に複数存在している
同一名のアプリケーション実装クラスがクラスパス上に複数存在している
クラスパス上に同一名のファイルやクラスが存在した場合、その読み込み順番はIJServerのクラスローダ構成に依存します。“Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EEユーザーズガイド(旧版互換)” を参照して資源が正しい場所に格納されているかを確認してください。
■Symfowareのエラーコードに対応した例外クラスが正しく返却されない
以下の可能性があります。
クラスパス上に本機能が利用するマッピング情報定義ファイル(sql-error-codes.xml)と同一名のファイルが存在している
sql-error-codes.xmlはSpring Frameworkが利用する固定名の定義ファイルです。エラーコードとのマッピング以外の目的で同一名のファイルを使用することはできません。マッピング以外の目的でこのファイル名を利用している場合は、ファイル名を変更してください。マッピング目的で利用している場合は、内容に誤りがないか確認してください。
問題を取り除いたあとIJServerワークユニットを再起動してください。
■メモリ不足が発生する
以下の可能性があります。
大量のリクエストが同時に長時間に渡り送信されており、Spring FrameworkのDIコンテナやAOP機能を利用するために生成されたインスタンスの回収処理が追いついていない
Spring Frameworkでは、クラス間の依存性をなくすためにDIコンテナがクラスのインスタンスをデフォルトSingletonとして管理していますが、DIコンテナやAOP機能などSpring Frameworkが保持する機能を実現するために必要なインスタンスはSingletonで管理されておらず、リクエストのたびに新たにインスタンスが生成されます。
大量のリクエストが同時に長時間に渡り送信された場合、新たなインスタンスが生成され続けることによりメモリ不足が発生する可能性があるため、運用に応じて十分なメモリを割り当ててください。