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Interstage Business Application ServerV10.0.0 運用ガイド(高信頼性ログ編)
Interstage

2.1.1 動作環境

高信頼性ログ機能の動作環境の構成を、以下に示します。また、OS資源と高信頼性ログ機能の資源の役割を、“OS資源および高信頼性ログ機能の資源”に示します。

[OS資源および高信頼性ログ機能の資源]

種類

役割

配置ファイル域

OS資源

共用メモリ、セマフォ

RDBプロセスと外部との情報交換に使用します。

  

高信頼性ログ機能資源

RDBディクショナリ

利用者が作成したユーザログテーブルの定義情報を保持します。

ローデバイスまたはNTFSファイル

RDBディレクトリファイル

ユーザログテーブルにアクセスするためのデータ配置情報、運用情報などを保持します。

ローデバイスまたはNTFSファイル

ユーザログテーブル

ユーザログを格納するデータベースです。

ローデバイスまたはNTFSファイル

ログ管理ファイル

テンポラリログファイルやアーカイブログファイルの配置位置などの情報を保持します。

ローデバイスまたはNTFSファイル

テンポラリログファイル

ダウンリカバリ、ロールバックに備えたログ情報を保持します。

ローデバイスまたはNTFSファイル

アーカイブログファイル

メディアリカバリに備えたログ情報を保持します。

ローデバイスまたはNTFSファイル

RDB構成パラメタファイル

ユーザログテーブルの動作環境を規定する各種情報を保持します。

NTFSファイルUNIX系ファイル

動作環境ファイル

アプリケーションの実行時の動作環境のチューニングに使用します。

NTFSファイルUNIX系ファイル

退避ディスク

RDBディクショナリの退避データを保持します。

NTFSファイルUNIX系ファイル

ユーザログ出力ファイル

ユーザログの内容をエクスポートしたファイルです。

NTFSファイルUNIX系ファイル

作業域

アプリケーションの実行、RDBコマンドの実行時に使用する作業領域です。

NTFSファイルUNIX系ファイル

上記で示すファイルの集まりが、高信頼性ログ機能の1つの動作環境です。

高信頼性ログ機能では、動作環境に名前をつけて運用します。動作環境に名前をつけることによって、それぞれの環境を区別することができ、1つのシステム上に、複数の動作環境を作成して運用することができます。動作環境を区別するために付けた名前を、RDBシステム名といいます。この運用を、マルチRDB運用といいます。

高信頼性ログ機能の動作環境をローデバイスに作成したい場合は“2.2.2 ローデバイスの作成”を、ファイルに作成したい場合は“2.2.3 ネットワークファイルの設定”を参照してください。