リスナーファイルの設定を行います。リスナーファイルの設定例を以下に示します。
| データベースサーバ名 | APFWServer | 
| データベース名 | APFWDB | 
| プロトコル | TCP | 
| ポート番号 | 1521 | 
| サーバへの同時接続要求数 | 64 (注) | 
| SID | APFW | 
| Oracleインストールディレクトリ | /opt/oracle/product | 
注) サーバへの同時接続要求数はチューニングで決定する値です。チューニングの詳細については“7.2.1 データベース環境のチューニングパラメタの見積り”を参照してください。また、チューニングの必要がない場合は設定を省略することが可能です。省略する場合は、リスナーファイルにQUEUESIZEを記述する必要はありません。
| LISTENER =
  (DESCRIPTION_LIST =
    (DESCRIPTION =
      (ADDRESS_LIST =
        (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)
            (HOST = APFWServer)
             (PORT = 1521)
             (QUEUESIZE=64)
        )
      )
    )
  )
SID_LIST_LISTENER =
  (SID_LIST =
    (SID_DESC =
      (GLOBAL_DBNAME = APFWDB)
      (ORACLE_HOME = /opt/oracle/product)
      (SID_NAME = APFW)
    )
  ) | 
注意
Oracleが提供するリスナーファイルは、通常、Oracle製品インストール時に作成される$ORACLE_HOME/network/adminディレクトリに配置されている listener.ora を利用します。
また、Oracleが提供する Oracle Net Managerを利用し、リスナーの設定を行うことも可能です。Oracle Net Managerを利用し、リスナーの設定を行う場合のコマンド実行例を以下に示します。Oracle Net Managerを起動するためには、環境変数 DISPLAYと、xhostの設定が行われている必要があります。詳細については、Oracleマニュアル“データベース管理者ガイド”を参照してください。
Oracle Net Managerのコマンド実行方法(bash、Bシェル、およびKシェルの場合)
| DISPLAY=localhost:0.0 export DISPLAY netmgr | 
Oracle Net Managerのコマンド実行方法(csh、tcshの場合)
| setenv DISPLAY localhost:0.0 netmgr | 
注意
Oracleをインストールする際、Oracle Net Managerを選択し、インストールされている必要があります。
Oracle Net Managerのコマンド実行は、Oracleインストールユーザで行ってください。
Oracle Net Managerを起動したいマシンの端末で、rootユーザにより xhostの設定を行う必要があります。xhostの設定例を以下に示します。
| xhost +localhost | 
リスナーファイルの設定を終えた後、リスナープロセスを起動します。リスナープロセスを起動するコマンドの実行例を以下に示します。詳細については、Oracleマニュアル“Net Servicesリファレンス・ガイド”を参照してください。
| lsnrctl start | 
注意
リスナーの状態確認方法を以下に示します。コマンド実行後、「サービスのサマリー」表示内に、“サービス"[インスタンス名]"には、1件のインスタンスがあります。”が表示されていれば、該当するインスタンス名の解決ができている状態であり、インスタンスが起動された状態であることが確認できます。リスナーの状態を確認するコマンドの実行例を以下に示します。
| lsnrctl status |