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Systemwalker Operation Manager  使用手引書
Systemwalker

4.5.1 GUIからインポート/エクスポートする

Systemwalker Operation Managerクライアントの画面から、インポート/エクスポートする方法について説明します。

インポート/エクスポート可能なプラットフォームとバージョンレベル

以下のプラットフォーム、バージョンレベルのSystemwalker Operation Managerサーバに、V13.3.0以降のSystemwalker Operation Managerクライアントで接続すると、ジョブ/ジョブネットの定義情報、およびグループの定義情報が、GUIからインポート/エクスポートできます。

実行に必要な権限

インポート/エクスポートするには、Systemwalker Operation Managerサーバに接続するユーザが、以下のいずれかの権限を持つユーザである必要があります。

4.5.1.1 インポートする

Systemwalker Operation Managerクライアントの画面から、Systemwalker Operation Managerサーバにジョブネット定義CSVファイルまたはグループ定義CSVファイルをインポートする手順を説明します。

注意

  • インポート時にすでにジョブネットが登録されている場合は、インポートされるCSVファイルの定義がジョブネット単位で上書きされます。
    例えばプロジェクト内にジョブネット名A、B、Cのジョブネットがあり、CSVファイルにジョブネット名C、D、Eのジョブネットが定義されている場合、ジョブネットCが上書きされ、プロジェクト内にはA、B、C、D、Eのジョブネットが登録された状態になります。

  • インポート先として[業務選択]ウィンドウのプロジェクトのみが選択できます。マスタスケジュール管理機能を有効にしている場合は[業務選択]ウィンドウのマスタプロジェクトのみが選択できます。

  • 階層化されたジョブネットの場合は、階層が深いジョブネットから順次インポートしてください。例えば、第3階層まで階層化されている場合は、第3階層→第2階層→第1階層の順にインポートしてください。階層が深いジョブネットからインポートしない場合、エラーとなります。

  • グループ定義CSVファイルをインポートする場合は、先にグループ内ジョブネットが存在するジョブネット定義CSVファイルをインポートした後に、グループ定義CSVファイルをインポートしてください。該当するジョブネットが存在しない状態でグループ定義CSVファイルをインポートした場合、エラーとなります。

操作手順

  1. インポート先プロジェクトの選択

    インポート対象のSystemwalker Operation Managerサーバに接続し、[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[業務選択]ウィンドウで、インポート先のプロジェクトを選択します。マスタスケジュール管理機能を有効にしている場合は、マスタプロジェクトを選択してください。

  2. [Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウの表示

    [ファイル]メニューから[インポート]を選択する、または右クリックによるポップアップメニューから[インポート]を選択します。

    図4.68 [Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウ

    [サーバ種別]/[サーバ]/[サブシステム]/[プロジェクト]

    インポート先の情報が表示されます。

    [インポートファイル]

    選択したCSVファイル、ディレクトリが表示されます。

    [ファイル選択]/[ディレクトリ選択]

    [ファイルを開く]ダイアログボックス/[フォルダの参照]ダイアログボックスを表示します。

  3. CSVファイルの選択

    インポート対象のジョブネット定義CSVファイルまたはグループ定義CSVファイルを選択します。

    • CSVファイルを指定して選択する場合は、[Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウの[ファイル選択]をクリックします。

      →[ファイルを開く]ダイアログボックスが表示されます。

    図4.69 [ファイルを開く]ダイアログボックス

    ファイルを選択して[開く]ボタンをクリックします。複数のCSVファイルをまとめて指定することもできます。

    →[Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウに選択したCSVファイルが追加されます。

    • ディレクトリ配下すべてのCSVを選択する場合は、[Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウの[ディレクトリ選択]をクリックします。

      →[フォルダの参照]ダイアログボックスが表示されます。

    図4.70 [フォルダの参照]ダイアログボックス

    ディレクトリを選択して[OK]ボタンをクリックします。

    →[Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウに選択したディレクトリが追加されます。

    注意

    • インポートで指定可能なファイル種別は拡張子が“*.csv”または“*.CSV”のCSVファイルだけです。ディレクトリが指定された場合は、拡張子が“*.csv”または“*.CSV”のファイルのみを処理の対象とします。

    • [Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウで一度にインポートできるファイルは1000ファイルまでです。

    • [ファイルを開く]ダイアログボックスや[フォルダの参照]ダイアログボックスで選択するファイルおよびフォルダは、絶対パスで260バイト以上であった場合は指定できません。

  4. インポートの実行

    [Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウで[OK]ボタンをクリックします。

    →[確認]ダイアログボックスが表示されます。

    [確認]ダイアログボックスで、[OK]ボタンをクリックすると、インポートが開始されます。

    図4.71 実行中ダイアログボックス

    [キャンセル]ボタンをクリックすると、インポート処理は中断されます。

    注意

    インポートでは、CSVファイルを1つずつ処理します。あるCSVファイルの処理の途中でエラーがあった場合は、次のCSVファイルにスキップして、インポートを続行します。

  5. 実行結果の確認

    選択したプロジェクト配下に、定義情報がインポートされます。

    インポートが完了すると、クライアントのOSでテキスト(.txt)に関連付けられているアプリケーションが自動的に起動され、インポートの実行結果が表示されます。

    インポートの実行結果は、以下のテキストファイルに格納されます。

    Systemwalker Operation Managerクライアントインストール先ディレクトリ
    \MPWALKER.JM\mpjmcl\work\jmimpexp\impinfo.txt

    実行結果の出力例を以下に示します。

    サブシステム番号=0
    プロジェクト名=営業
    
    C:\OMGR_Definition\DEF1\Jnet1\Jnet001.csv
    MpJobsch:エラー :6071:定義ファイルがオープンできません
    
    C:\OMGR_Definition\DEF1\Jnet1\Jnet002.csv
    MpJobsch:エラー :7072:キーワードに誤りがあります 1行目です
    
    C:\OMGR_Definition\DEF1\Jnet1\Jnet0031.csv
    MpJobsch:情報 :2300:jobschsetnet コマンドが正常に終了しました
                            :
                            :

    備考.メッセージは処理されたCSVファイルごとに出力されます。インポート処理の中でjobschcsvtodefコマンドおよびjobschsetnetコマンド/jobschsetgrpコマンドが実行されるため、コマンド実行結果のメッセージが出力されます。

    実行結果の出力内容の詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の、“インポート実行結果ファイル”を、メッセージの詳細は、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”の、“ジョブスケジューラコマンドの出力メッセージ”および“インポート時のテキストメッセージ”を参照してください。

    実行結果のテキストファイルは、次回にインポート処理を行ったときに上書きされます。

4.5.1.2 エクスポートする

Systemwalker Operation Managerクライアントの画面から、Systemwalker Operation Managerサーバのジョブ/ジョブネットの定義情報、およびグループの定義情報をCSVファイルにエクスポートする手順を説明します。

エクスポート対象範囲

ジョブ/ジョブネットの定義情報、およびグループの定義情報をエクスポートする対象範囲として選択できるのは、以下の単位です。

エクスポートは、対象範囲のジョブネット、グループごとに処理されます。

作成されるCSVファイル

以下のファイル名でCSVファイルが作成されます。

ジョブネット定義CSVファイル

ジョブネット名.CSV

グループ定義CSVファイル

グループ名.CSV

[Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウで指定したエクスポート先に同名のファイル名が存在した場合、以下の例のようにファイル名の後ろに“_n(数字)”が付加されます。例えばUNIX上で、ジョブネット名“ABC”と“abc”のように大文字、小文字で区別されているファイル名は、Windowsのエクスポート先で同名のファイル名となるため、数字が付加されます。

ジョブネット名_1.csv

CSVファイルの出力形式

以下のディレクトリ構成でCSVファイルは出力されます。

<エクスポート先ディレクトリ>
  └─<サブシステム番号>
        ├─<プロジェクト名>
        │   ├─ジョブネット定義CSVファイル
        │   ├─ジョブネット定義CSVファイル
        │   │            :
        │   │            :
        │   ├─グループ定義CSVファイル
        │   └─グループ定義CSVファイル
        │
        └─<プロジェクト名>
                    :
                    :

操作手順

  1. エクスポート対象範囲の選択

    エクスポート対象の定義情報が存在するSystemwalker Operation Managerサーバに接続し、[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[業務選択]ウィンドウで、エクスポート対象範囲を選択します。各定義情報をエクスポートする対象範囲は、以下の単位で指定できます。

    • ジョブネット

    • 親ジョブネット

    • 子ジョブネット

    • マスタリンクジョブネット

    • グループ

    • プロジェクト

    • サブシステム

  2. [Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウの表示

    [ファイル]メニューから[エクスポート]を選択する、または右クリックによるポップアップメニューから[エクスポート]を選択します。

    図4.72 [Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウ

    [サーバ種別]/[サーバ]/[サブシステム]/[プロジェクト]/[グループ]/[ジョブネット]

    エクスポート対象範囲の情報が表示されます。

    [エクスポート先]

    選択したエクスポート先のディレクトリが表示されます。

    [ディレクトリ選択]

    [フォルダの参照]ダイアログボックスを表示します。

  3. エクスポート先の指定

    エクスポート先のディレクトリをいずれかの方法で指定します。

    • [Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウの[エクスポート先]に直接、エクスポート先のディレクトリを記載します

      エクスポート先ディレクトリ名は、最大200バイトまで指定可能です。200バイトを超えた場合、エラーになります。

    • [ディレクトリ選択]をクリックし、[フォルダの参照]ダイアログボックスで指定します。

      図4.73 [フォルダの参照]ダイアログボックス

      ディレクトリを選択して[OK]ボタンをクリックします。

      →[Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウに選択したディレクトリが追加されます。

  4. エクスポートの実行

    [Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウで[OK]ボタンをクリックします。

    図4.74 実行中ダイアログボックス

    [キャンセル]ボタンをクリックすると、エクスポート処理は中断されます。

    注意

    • エクスポートの処理で作成されるCSVファイルのファイル名が256バイトを超える場合は、エクスポートの処理でエラーになります。

    • エクスポートでは、エクスポート対象範囲からジョブネットまたはグループの定義情報を1つずつ処理します。ある定義情報の処理の途中でエラーがあった場合は、次の定義情報にスキップして、エクスポートを続行します。

    • V13.3.0未満のバージョンのSystemwalker Operation Managerサーバへ接続し、エクスポート対象の定義情報にダブルクォーテーションが含まれている場合、インポート後にダブルクォーテーションが消えたり、インポートに失敗します。
      その場合は、エクスポート処理で作成されたCSVファイルをExcel等で編集し、ダブルクォーテーションが正しく記載されるよう修正してからインポートしてください。

  5. 実行結果の確認

    選択したディレクトリ配下に、CSVファイルが作成されます。

    エクスポートが完了すると、クライアントのOSでテキスト(.txt)に関連付けられているアプリケーションが自動的に起動され、エクスポートの実行結果が表示されます。

    エクスポートの実行結果は、以下のテキストファイルに格納されます。

    Systemwalker Operation Managerクライアントインストール先ディレクトリ
    \MPWALKER.JM\mpjmcl\work\jmimpexp\expinfo.txt

    実行結果の出力例を以下に示します。

    サブシステム番号=0
    プロジェクト名=営業
    
    ジョブネット名=作業実績
    CSVファイル名=D:\営業\作業実績_8.csv
    正常終了しました。
    
    ジョブネット名=JNET001
    定義体の取得に失敗しました。
                  :
                  :

    備考.メッセージは処理されたジョブネットまたはグループごとに出力されます。エクスポート処理の中でjobschprintコマンドおよびjobschdetocsvコマンドが実行されるため、コマンド実行結果のメッセージが出力されます。

    実行結果の出力内容の詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の、“エクスポート実行結果ファイル”を、メッセージの詳細は、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”の、“ジョブスケジューラコマンドの出力メッセージ”および“エクスポート時のテキストメッセージ”を参照してください。

    実行結果のテキストファイルは、次回にインポート処理を行ったときに上書きされます。