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Systemwalker Operation Manager  解説書
Systemwalker

4.3 Webコンソールの暗号化通信

Systemwalker Operation Managerでは、WebサーバとWebコンソールとの通信に暗号化通信(SSL: Secure Socket Layer)を使用します。SSLの使用時に必要な証明書/鍵管理環境について説明します。

証明書と秘密鍵

SSLを使用するためには、認証局の証明書(発行局証明書)、サイト証明書、それに対応する秘密鍵が必要となります。また、証明書の有効性を確認するために、CRL(証明書失効リスト)が利用されます。

X.509またはRFC2459に準拠し、RSA暗号アルゴリズムの鍵が使用されている証明書・CRLが使用できます。

認証局(証明書発行局)

証明書を作成するためには、認証局(証明書発行局)が必要です。

証明書/鍵管理環境では、以下で発行された証明書・CRLをサポートしています。

Systemwalker PkiMGRについては、Systemwalker PkiMGRのカタログやマニュアルを参照してください。

証明書/鍵管理環境のイメージ

証明書/鍵管理環境のイメージは以下のとおりです。

秘密鍵の管理方法

秘密鍵管理では、秘密鍵をスロット、トークンの概念で扱います。

スロットは暗号装置を装着する物理的な口を抽象化したものであり、トークンとはスロットに装着する暗号装置を抽象化したものです。

1つのスロットには1つのトークンが割り当てられますが、1つのトークンには複数の秘密鍵を登録できます。

このスロット、トークン、秘密鍵の関係を以下に示します。

スロットの情報を処理する操作にはスロットパスワードが、トークンの情報を処理する操作には、SO-PIN、またはユーザPINが必要であり、それぞれスロットの生成時、トークンの生成時に設定されます。なお、SO-PINは、設定だけであり通常の運用では使用しません。

ユーザPINは、トークン内の秘密鍵にアクセスする際(cmmakecsrコマンドで秘密鍵を生成する場合)に必要となる認証のための情報です。なお、ユーザPINはトークン単位で存在するため、1つのトークンに複数の秘密鍵が登録されている場合には、1つのユーザPINで複数の秘密鍵情報にアクセスできることになります。

スロット、トークンに関するパスワードとPINの関係を以下に示します。

種別

個数

主な用途

スロットパスワード

スロットに1個

トークンの生成

SO-PIN

トークンに1個

ユーザPIN

トークンに1個

秘密鍵アクセス
(cmmakecsr)