本節では、マスタスケジュール管理機能の、管理サーバとスケジュールサーバ接続のサポート範囲について説明します。
Windows版は、1台のサーバで管理サーバもスケジュールサーバも兼ねる形態のみ利用可能です。
異なるOSのサポート範囲
異なるOSの管理サーバ・スケジュールサーバ構成は、下表のとおりです。管理サーバ・スケジュールサーバ構成を、Solaris版/HP-UX版/AIX版の構成、または、Linux版/Linux for Itanium版の構成で統一してください。
| スケジュールサーバ | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Solaris版 | HP-UX版 | AIX版 | Linux版 | Linux for | Windows版 | ||
管理サーバ | Solaris版 | ○ | ○ | ○ | × | × | × |
HP-UX版 | ○ | ○ | ○ | × | × | × | |
AIX版 | ○ | ○ | ○ | × | × | × | |
Linux版 | × | × | × | ○ | ○ | × | |
Linux for | × | × | × | ○ | ○ | × | |
Windows版 | × | × | × | × | × | × |
○:スケジュール情報の分散可 ×:分散不可
異なるバージョンのサポート範囲
異なるバージョンの管理サーバ・スケジュールサーバのサポート範囲は、下表のとおりです。
| スケジュールサーバ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
11.0 | 12.0 | V13.0.0 | V13.3.0 | V13.4.0 | ||
管理サーバ | 11.0 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○(注5) |
12.0/V12.0L10 | × | ○ | ○ | ○ | ○(注5) | |
V13.0.0/V13.1.0 | × | × | ○ | ○ | ○(注5) | |
V13.3.0/V13.3.1 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○(注5) | |
V13.4.0/V13.4.1(注6) | ○ | ○ | ○ | ○(注5) | ○(注5) |
○:スケジュール情報の分散可 ×:分散不可
旧バージョンでの文字数制限を超えた定義が存在した場合、配付は抽出異常となります。文字数制限について詳細は、“Systemwalker Operation Manager バージョンアップガイド”の“V13.2.0からV13.3.0への移行”の“非互換項目”を参照してください。
スケジュールサーバがV13.0.0以前の場合、以下に注意してください。
起動条件が[メッセージ事象発生時のみ起動]かつ[日変わり時刻到来時に持ち越し処理を行う]にチェックされているジョブネットが存在していると、配付は抽出異常となります。
マスタプロジェクトに登録権ユーザが設定されている場合、配付先で登録権という権限が使用できないため、参照権に変更されて配付されます。
以下の場合に配付は抽出異常となります。
起動日を設定したジョブネットを子ジョブネットとして登録している。
ジョブネットアイコンのジョブに、[起動日のみ有効]が設定されている。
子ジョブネット以外のジョブネットに起動日が設定されている。
Oracle E-Business Suiteコンカレント用ジョブが登録されている。
Interstage Job Workload Serverのバッチフレームワークジョブ用ジョブが登録されている。
マスタプロジェクトにroot以外の更新権ユーザが設定されている場合、運用日管理プロジェクトでは使用できないため、操作権に変更されて配付されます。
Systemwalker認証リポジトリを利用する管理サーバからSystemwalker認証リポジトリを利用しないスケジュールサーバ(Systemwalker Operation Manager V13.3.1以前のサーバを含む)にスケジュール情報の分散はできません。
Systemwalker認証リポジトリを利用しない管理サーバ(Systemwalker Operation Manager V13.3.1以前のサーバを含む)からSystemwalker認証リポジトリを利用するスケジュールサーバにスケジュール情報の分散はできません。
Systemwalker認証リポジトリを利用する場合、管理サーバとすべてのスケジュールサーバでSystemwalker認証リポジトリに関する設定を統一してください。
V13.4.1は、Linux版のみのバージョンです。
注意
管理サーバ・スケジュールサーバ構成で、マスタスケジュール管理機能の環境が構築されている状態で、バージョンアップを行う場合は、必ずすべてのスケジュールサーバをバージョンアップした後、管理サーバをバージョンアップしてください。
管理サーバを先にバージョンアップした場合、スケジュールサーバをバージョンアップするまで、スケジュールサーバへのスケジュール情報の分散ができなくなります。
V12.1以前のスケジュールサーバに対して、過去の運用日のスケジュール情報は配付できません。過去の運用日のスケジュール情報を配付した場合、配付先のV12.1以前のスケジュールサーバのスケジュール状況は未実行となります。
管理サーバより古いバージョンのスケジュールサーバへスケジュール情報を配付する場合、配付可能なスケジュール情報はスケジュールサーバのバージョンで使用できる機能範囲で定義してください。スケジュールサーバのバージョンより新しいバージョンで追加された機能の定義が含まれていた場合、配付は抽出異常となります。
異なるコード系のサポート範囲
異なるコード系のサポート範囲は、下表のとおりです。
使用可能な日本語コードは、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“使用する日本語コード【UNIX版】”を参照してください。
| スケジュールサーバ | |||
---|---|---|---|---|
EUC | SJIS | UTF-8 | ||
管理 | EUC | ○ | ○ | △ |
SJIS | ○ | ○ | △ | |
UTF-8 | ○ | ○ | ○ |
○:スケジュール情報の分散可 ×:分散不可 △:コード変換で文字数オーバーして登録できない場合があります。
表中で△のものについては、日本語で定義する以下の情報が対象です。日本語使用時にそれぞれ最大バイト数が2/3になるように指定すれば、スケジュール情報の分散が可能です。
プロジェクト名(最大50バイト -> 33バイト)
マスタ登録できるプロジェクト名としては最大45バイト -> 30バイトとなります。
グループ名(最大50バイト -> 33バイト)
グループ名称(最大100バイト -> 66バイト)
ジョブネット名(最大50バイト -> 33バイト)
ジョブネット名称(最大100バイト -> 66バイト)
ジョブネットのメモ(最大128バイト -> 85バイト
ジョブのコマンド(最大300バイト -> 200バイト)
ジョブのパラメタ(最大1024バイト -> 682バイト)
ジョブの実行ディレクトリ(最大64バイト -> 42バイト)
ジョブのコメント(最大64バイト -> 42バイト)
ジョブの標準出力ファイル名(最大256バイト -> 170バイト)
ジョブの標準エラー出力ファイル名(最大256バイト -> 170バイト)
ジョブの環境変数の値(最大256バイト -> 170バイト)
メッセージ事象名(最大12バイト -> 8バイト)
異なるOSで環境を構成している場合の注意については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“異なるOSで環境を構成している場合の注意”を参照してください。