ジョブスケジューラに登録してあるジョブネットが終了予定時刻になっても終了しない場合に呼び出される、出口プログラムについて説明します。
【Windows版】
ジョブネットが終了予定時刻になっても終了しないときは、endlateexit.bat、endlateexit.exeの順に出口プログラムが検索され、見つかった出口プログラムが呼び出されます。endlateexit.batが見つかった場合、endlateexit.exeが存在しても呼び出されません。
利用者がこれらの出口を利用して、独自の処理を行いたい場合は、同名の出口プログラムを作成して、Systemwalker Operation Managerをインストールしたディレクトリ配下のMpWalker.JM\binディレクトリに格納してください。
【UNIX版】
endlate.exitの出口プログラムが検索され、見つかった出口プログラムが呼び出されます。
利用者がこれらの出口を利用して、独自の処理を行いたい場合は、同名の出口プログラムを作成して、ジョブスケジューラをインストールしたディレクトリのbinディレクトリに格納してください。
出口プログラムに渡されるパラメタ
出口プログラムに渡されるパラメタは、以下のとおりです。
argc : パラメタの数(5) (注1) |
Systemwalker Operation Manager EEの場合、パラメタの数は6になります。
Systemwalker Operation Manager EEのパラメタです。
第5パラメタ“ジョブネットの状態”に格納される文字列の意味を以下に示します。
ジョブネットが“実行待ち”であることを示します。
ジョブネットが“実行中”であることを示します。
ジョブネットが“警告状態”であることを示します。
注意事項
ジョブネットやグループの実行が遅延する可能性があるため、時間のかかる処理は行わないでください。
Windows版の場合、出口の実行ユーザは、ジョブスケジューラサービスのログオンアカウントです。【Windows版】
UNIX版の場合、出口の実行ユーザは、“root”となります。【UNIX版】
プログラム例
ジョブネット終了遅延出口のプログラム例を以下に示します。
Windows版の例
/*ジョブネット終了遅延時に、"KANRI" サーバに以下のメッセージを送信する ジョブネット名 is delayed */ #include <stdio.h> #include <process.h> main(int argc, char *argv[]) { char cmdline[256]; sprintf(cmdline, "NET SEND KANRI %s is delayed", argv[2]); //ジョブネット名 system(cmdline); exit (0); }
Solaris版の例
/* コンソールに、遅れているというメッセージが、プロジェクト名およびジョブネット名 と共に出力される、ジョブネット終了遅延出口のプログラム例(Solaris版) */ #include <syslog.h> #include <stdio.h> main(int argc, char **argv) { openlog("jobsch", LOG_CONS, LOG_USER); syslog(LOG_WARNING, "WARNING: %s %s is delayed.", argv[1], argv[2]); closelog(); exit(0); }