V13.3.0から移行する場合の非互換項目について説明します。
スタートアップアカウントについての非互換項目
インストール時にスタートアップアカウントの入力が不要となり、サービスのスタートアップアカウントが、ローカルシステムアカウントに変更になりました。
これにより、スタートアップアカウントのパスワード変更コマンド“pwchangeoコマンド”が提供されなくなりました。
また、[運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シートで[ジョブを所有者の権限で実行する]を指定していない場合、ジョブの実行ユーザはローカルシステムアカウントに変更となります。実行するジョブがローカルシステムアカウントで実行可能か確認してください。
[対処方法]
サービスのスタートアップアカウントをローカルシステムアカウントから変更したい場合は、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”の“スタートアップアカウントを変更する”を参照してください。
ACLの非互換項目
拡張ユーザ管理機能が有効の場合は、Systemwalker共通ユーザー管理機能を利用できません。【UNIX版】
[対処方法]
mpsetusermode コマンド(-s off オプション)で拡張ユーザ管理機能を無効に変更してください。
mpusermode コマンドで、現在の拡張ユーザ管理機能が有効となっているか無効となっているかを表示できます。
pwchangeo パスワード変更コマンド【Windows版】が使用できなくなりました。
[対処方法]
なし
ジョブスケジューラについての非互換項目
createsubsystemコマンドのオプションに、サービスのログオンアカウント名を指定する必要がなくなりました。【Windows版】
終了処理ジョブネットの登録先プロジェクトの条件が、ジョブスケジューラサービスのログオンアカウントに指定されているユーザ名と同じ名前のプロジェクトから、プロジェクト名が“SYSTEM”のプロジェクトに変更されました。【Windows版】
[対処方法]
同一のサブシステムにプロジェクト名が“SYSTEM”のプロジェクトを登録し、ジョブネットの複写機能、コピー機能、または、jobschsetnetコマンドの-ncopオプションを使用して、終了処理ジョブネットをプロジェクト名が“SYSTEM”のプロジェクトに複写してください。ジョブネットを複写した後、複写元のジョブネットは削除してください。
起動日雛形情報のファイル名が、“db_calendar.default”から“db_calendar_ex.default”に変更されました。
[対処方法]
起動日雛形情報のファイルを利用している場合は、新しいファイル名で参照するよう変更してください。
ジョブ実行制御の非互換項目
Systemwalker共通ユーザー管理機能を利用して、ログインしたユーザーIDがSystemwalker共通ユーザーであった場合、Systemwalker Operation Managerクライアントにて[業務選択]ウィンドウの[ジョブ]および[キュー]を選択すると、ユーザーID・パスワードを指定する[接続先ホストのパスワード入力]ウィンドウが表示されます。このウィンドウでOSのユーザを指定して認証すると、指定したユーザーIDが所有するジョブの情報にアクセスできます。
なお、[接続先ホストのパスワード入力]ウィンドウで指定したユーザーIDがOSの管理者ユーザであったとしても、[ジョブ状態表示/操作]ウィンドウまたは[キュー状態表示/操作]ウィンドウにおける監視と操作は一般ユーザの権限の範囲となります。
[対処方法]
なし
また、一度指定したユーザーID・パスワードはクライアントログアウト時まで再利用されます。
Systemwalker共通ユーザー管理機能を利用する場合であったとしても、管理者ユーザでログインしていた場合、この認証は求められません。[ジョブ状態表示/操作]ウィンドウまたは[キュー状態表示/操作]ウィンドウは、管理者権限で監視/操作できます。
ジョブ実行制御サービスのスタートアップアカウントが、ローカルシステムアカウントに変更になりました。
そのため、[運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シートで[ジョブを所有者の権限で実行する]が指定されていない場合、ジョブ実行制御のスタートアップアカウント(ローカルシステムアカウント)の権限でジョブが実行されます。
必要に応じて対処方法を実施してください。
[対処方法]
ジョブ実行制御サービスのスタートアップアカウントをV13.4.0にバージョンアップする前の版で設定されていたスタートアップアカウントに変更します。
マスタスケジュール管理の非互換項目
以下の条件にすべて該当している場合、過去の運用日の持ち越しジョブネットが起動するようになりました。
[時刻起動](単一起動)である
待ち合わせるメッセージ事象がある
[電源未投入時の処置として電源投入時に起動]をチェックしている
[起動時刻の到来を待つ]をチェックしていない
[対処方法]
なし
stemregserviceコマンドのオプションに、サービスのログオンアカウント名を指定する必要がなくなりました。【Windows版】
クライアント機能についての非互換項目
クライアント機能をインストール/アンインストールする場合、およびクライアント機能を利用する場合に、.NET Frameworkが必要となりました。
.NET Frameworkのインストール方法については、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”の“インストール前の注意事項”の“.NET Frameworkのインストール/アンインストールについて”を参照してください。
[対処方法]
なし
[起動日雛形情報の選択]ウィンドウの非互換項目
[起動日雛形情報の選択]ウィンドウから[新規作成]ボタンまたは[開く]ボタンで[起動日雛形情報]ウィンドウを開いた場合、[起動日雛形情報の選択]ウィンドウが自動的に閉じられます。
[対処方法]
なし
以下のクライアント機能のグループおよびジョブネットおよびジョブの操作確認が初期の状態で有効になりました。
Systemwalker Operation Managerクライアント
複数サーバ監視クライアント
マスタスケジュール管理状況監視クライアント
なおアップグレードインストールした場合、旧版で設定済みの内容が継承されます。
[対処方法]
操作確認を無効にするために以下のウィンドウで設定を調整します。
Systemwalker Operation Managerクライアントおよびマスタスケジュール管理状況監視クライアントの場合
Systemwalker Operation Managerクライアントの[ツール]-[操作確認の設定]メニューを選びます。
[操作確認の設定]ウィンドウで設定を調整します。
複数サーバ監視クライアントの場合
ジョブネット一括管理ウィンドウの[オプション]-[操作確認の設定]メニューを選択します。
[操作確認の設定]ウィンドウで操作確認の設定を調整します。
Systemwalker Centric Managerと連携する場合の非互換項目
V13.4.0以降のSystemwalker Centric Managerと連携して異常終了したジョブネットの[ジョブネットの監視]ウィンドウを直接表示させる場合、表示される画面がWebコンソールの[ジョブネット監視]ウィンドウに変更になりました。
ただし、WindowsにログオンしているユーザでSystemwalkerコンソールにログインしていた場合、表示される画面はSystemwalkerコンソールと同じWindowsにインストールされているOperation Managerクライアント機能の[ジョブネットの監視]ウィンドウになります。
[対処方法]
なし
Systemwalker Centric Managerと連携してOperation ManagerのWebコンソールまたはSystemwalker Operation Managerクライアントを起動させる場合、これらを呼び出す前にSystemwalker Operation Managerの共通サービス(JMSRV)のポート番号を利用する処理が追加されています。
ポート番号については、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”を参照してください。
[対処方法]
なし
Webブラウザから使用する場合の非互換項目
カレンダ登録情報の参照が、Webブラウザ(Webコンソール)からできなくなりました。
[対処方法]
カレンダ登録情報を参照するには、[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウを利用してください。
メッセージについての非互換項目
以下のメッセージ本文中のオプション表記が変更になりました。
MpJobsch: ERROR: 0004
MpJobsch: ERROR: 0313
MpJobsch: ERROR: 0393
MpJobsch: ERROR: 0394
MpJobsch: 情報: 1004
MpJobsch: 情報: 1313
MpJobsch: 情報: 1393
MpJobsch: 情報: 1394
MpJobsch: 情報: 1014
[対処方法]
メッセージ本文を利用している場合は、新しい本文に変更してください。
変更されたメッセージの詳細は、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。
インストール機能についての非互換項目
特定条件において、インストール後にシステムの再起動が不要となり、インストール完了時に自動的にSystemwalker Operation Managerが起動されるようになりました。
以下のどれかの条件に当てはまる場合は、従来どおりシステムの再起動が必要となります。
Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EEでサービスパックが適用されていない場合
Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EEよりも前のOSの場合
Systemwalker Centric Managerがインストールされている場合
新規インストールでない場合
Microsoft Visual C++ 2005 Redistributable パッケージがインストールされており、製品がバンドルしているバージョンより古く再起動が必要な条件に一致した場合
[対処方法]
なし