Systemwalker Operation Manager V13.0.0/13.1.0から移行する場合の非互換項目について説明します。
ACLの非互換項目
拡張ユーザ管理機能利用時に、mpsetpasswdコマンドでOperation Managerユーザのパスワードを設定する場合、パスワードに指定する文字数が16バイト以内だったのが、5~16バイトになりました。
[対処方法]
なし
旧バージョンからポリシー配付および、バージョンアップを行った場合は、Operation Managerユーザのパスワード情報はそのまま引き継がれます。次回パスワード変更時から、5バイト以上のパスワード設定が必要となります。
mpsetaclコマンドの-pオプションで、正しい値(w,c,x,r)が1つだけ指定された場合のみ、正常終了するようになりました。
[対処方法]
なし
mplstacluserコマンドで、-sオプションを省略した場合、または“-s 0”を指定した場合には、すべてのサブシステムに登録されているプロジェクトに、アクセス権が設定されたユーザ一覧を表示していましたが、V13.2.0からは、サブシステム0に登録されているプロジェクトに、アクセス権が設定されたユーザ一覧を表示するようになりました。
[対処方法]
従来どおり、すべてのサブシステムに登録されているプロジェクトを対象に、アクセス権が設定されたユーザ一覧を表示するには、以下のように、作成されているサブシステムごとに複数回コマンドを投入して表示させてください。
例)サブシステム0,1,3が存在する場合
mplstacluser -s 0
mplstacluser -s 1
mplstacluser -s 3
ジョブスケジューラについての非互換項目
jobschsetnetコマンドで、グループ内ジョブネットの起動条件を“なし”に変更できません。
[対処方法]
なし
ログインユーザのパスワード有効期限が本日である場合、Systemwalker Operation Managerの各クライアントからログインできません。(Solaris版)
[対処方法]
ログインユーザのパスワードを変更してください。
ジョブスケジューラ/マスタスケジュール管理機能共通の非互換項目
起動条件が、[メッセージ事象発生時のみ起動]で[一日一回]が設定されており、かつ以下の設定となっているジョブネットの動作が変更になりました。
[開始予定時刻]および[日変わり時刻到来時に持ち越し処理を行う]が設定されていないジョブネットが日変わり時刻を迎えた場合、前日分のジョブネットの状態が引き継がれるようになりました。
[開始予定時刻]が設定されており、[日変わり時刻到来時に持ち越し処理を行う]が設定されていないジョブネットが日変わり時刻を迎え、本日が非起動日であった場合、前日分のジョブネットの状態が引き継がれるようになりました。
[開始予定時刻]が設定されていないジョブネットに対して“終了取消”操作を行った場合、ガントチャート上に“実行待ち”状態として表示されるようになりました。([開始予定時刻]が設定されているジョブネットに対して“終了取消”操作を行った場合と同じ動作になります。)
[対処方法]
なし
マスタスケジュール管理機能についての非互換項目
マスタスケジュール管理機能を使用している環境で[ポリシーの抽出]ウィンドウの[登録情報]シートで[ジョブスケジューラ]-[スケジュール・起動日雛形]を指定した場合、運用日管理プロジェクトがポリシー情報の対象から除外されました。
[対処方法]
なし
jobschmsgeventex メッセージ事象発生コマンドで、運用日管理プロジェクトに登録されていないジョブ、または運用日管理プロジェクトに登録されているネットワークジョブや分散実行ジョブから-dxオプションを指定して実行した場合、旧版では-dxオプションが無視されていたのが、-dxオプションが無視されずにメッセージ事象の発生に失敗するようになりました。
[対処方法]
-dオプションを使用して、メッセージ事象を発生させる運用日を指定してください。
ジョブ実行制御についての非互換項目
ネットワークジョブにおいて、実行優先度を指定した場合、実行サーバ上で動作するジョブに指定した実行優先度が反映されるようになりました。
[対処方法]
なし
[ジョブ所有者情報の定義]ウィンドウにおいて、所有者が同じプロジェクトが複数存在する場合、パスワード情報が“未定義”のプロジェクトに対してパスワード情報を定義すると、所有者が同じで、かつパスワード情報が未定義の他のプロジェクトにもすべて定義が反映されるようになりました。詳細は、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”の“2.8.3 ジョブ所有者情報の定義【Windows版】”を参照してください。
[対処方法]
なし
アクション管理についての非互換項目
Windows Vista(R)では、ログオンした場合に音声通知、ポケットベル通報ができます。
[対処方法]
なし
メッセージについての非互換項目
以下のメッセージに、“[-toplevel]”が追加されました。
MpJobsch: ERROR: 0004
MpJobsch: 情報: 1004
MpJobsch: ERROR: 0313
MpJobsch:情報 :1313
Mpjobsch: ERROR: Usage: jobschprintcsv
変更されたメッセージの詳細は、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。
[対処方法]
ユーザアプリケーションなどでメッセージ本文を利用している場合は、新しいメッセージ本文に変更してください。