SystemWalker/OperationMGR V5.0L30/5.2から移行する場合の非互換項目について説明します。
ジョブスケジューラについての非互換項目
[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウの[データベース]シートで設定するログファイルサイズの最大値が、9(MB)から99(MB)に変更されました。
[対処方法]
なし
Jobschr.iniファイルの格納場所が、クライアント側のシステムルートから、クライアント側のOperation Managerインストールディレクトリ\Mpwalker.JM\mpjmcl\etcに変更されました。
[対処方法]
なし
出口プログラムに渡されるパラメタとして、“サブシステム番号”が追加されます。【Windows版】
[対処方法]
なし
ジョブ実行制御についての非互換項目
SystemWalker/OperationMGR V10.0L10/10.0以降では、ジョブネットに登録したジョブが、ジョブ登録時に指定したディレクトリに移動して、実行されます。
[対処方法]
指定したディレクトリに移動したくない場合は、運用情報の定義において、[ジョブ登録時に指定したディレクトリに移動し、実行する]チェックボックスのチェックをはずしてください。
ジョブ実行制御 V10.0L10以降では、mjsnetのポート番号のデフォルト値が“28452”から“9327”に変更されます。【Windows版】
[対処方法]
バージョンごとのポート番号を、任意の数字(推奨:9327)に統一してください。
カレンダについての非互換項目
カレンダAPIのLIBおよびINCLUDEのインストール先が変更されます。【UNIX版】
LIBのインストール先:
/opt/FJSVJOBSC/usr/lib から /opt/FJSVjmcal/lib に変更
INCLUDEのインストール先:
/opt/FJSVJOBSC/usr/include から /opt/FJSVjmcal/include に変更
[対処方法]
カレンダAPIが使用されている場合には、アプリケーションが正しく動作しない場合があります。インストール後に以下の対応を実施してください。
“LD_LIBRARY_PATH”を修正する。または、/opt/FJSVJOBSC/usr/lib に以下のようにシンボリックリンクを作成する。
# ln -s /opt/FJSVjmcal/lib/libcalapi.so /opt/FJSVJOBSC/usr/lib/libcalapi.so
シンボリックリンクを作成した場合にSystemwalker Operation Managerを削除するときは、シンボリックリンクを削除してから、Systemwalker Operation Managerを削除してください。
Systemwalkerスクリプトについての非互換項目
Systemwalkerスクリプトに、パスなしのトレースファイル名を指定したsw_TcOpenTrace コマンドを使用している場合、“root”以外のユーザが、そのSystemwalkerスクリプトを実行すると、トレースファイルが作成できなくなります。【Windows版】
[対処方法]
トレースファイル名をフルパスで指定して、トレースファイルが作成されるディレクトリを、Systemwalkerスクリプトを実行するユーザが更新権をもつディレクトリになるようにしてください。
本バージョンに移行するには、“移行時の注意事項と非互換項目の確認範囲”を参照して、移行時の注意事項と非互換項目を順番に確認してください。