分散実行ジョブ/ネットワークジョブにおいて、以下ができるようになりました。
実行サーバの実行率平準化
分散実行機能において、運用に応じて従来のグループ間で、同一実行サーバに対するジョブの投入数を共有する方式としない方式を切り替えることができます。
複数のホストグループ定義において、同一名称の実行サーバが定義されている場合、ホストグループ間で同一実行サーバに対するジョブの投入数が共有されます。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 解説書”の“運用方法”を参照してください。
入出力ファイルの転送
実行サーバ上で動作するアプリケーションが必要とする入出力ファイルを、スケジュールサーバと実行サーバ間で自動的に転送します。
qsubコマンドを実行するユーザの環境変数に、転送するファイル名を設定します。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“qsub ジョブの投入コマンド”および“転送する入出力ファイルの指定方法”を参照してください。
環境変数指定
qsubコマンドオプションに、“-env 環境変数設定ファイル名”が追加されました。ジョブに与える任意の環境変数を指定します。
指定した環境変数は、ネットワークジョブにおいても実行サーバに引き継がれ、実行サーバ上のジョブプロセスにおいて参照可能です。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“qsub コマンド”を参照してください。
分散実行ジョブの投入の失敗通知
分散実行ジョブで、実行サーバへのジョブ投入ができない状態を検知した場合に、該当実行サーバはいったん分散対象から除外された上で、スケジュールサーバ上のsyslog/イベントログにその旨メッセージを出力して通知します。
スケジュールサーバ名通知
ネットワークジョブ/分散実行ジョブを実行した場合、実行サーバ上で実行するジョブに、スケジュールサーバのホスト名が通知されます。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“ジョブの実行環境について”を参照してください。
ジョブ結果ファイルの保存選択
qsubコマンドのオプションに、“-no”が追加されました。ジョブを投入する際、ジョブ結果ファイル(標準出力ファイル/標準エラー出力ファイル)を生成しないようにできます。ジョブ結果ファイルが不要な場合に指定します。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“qsub コマンド”を参照してください。
デマンドジョブ終了出口
デマンドジョブ終了出口をシステム内に配置することで、デマンドジョブの終了を確認することが可能となりました。
デマンドジョブ終了出口には、ジョブ名、ジョブ番号の他、ジョブの終了コード等もパラメタとして渡りますので、デマンドジョブの異常などを検知することも可能です。
命名規約に従った実行可能なファイル(シェルスクリプトやプログラム)を作成して、指定するパス配下に配置することで、デマンドジョブ終了出口を使用することが可能となります。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“出口情報”を参照してください。