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Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編
Systemwalker

13.1 マルチテナントの監視とは

プライベートクラウドでは、テナント(特定の監視ノード、アプリケーションの集まり)ごとに個別の運用/監視を行うため、運用設定に関する作業が非常に膨大なものになります。このため、従来どおりにセンター全体の管理者(Systemwalker Centric Manager の更新権ユーザー)が運用設定を行った場合、作業負荷が高く、本来の業務に支障がでる可能性があります。

そこで、テナントごとに管理者(Systemwalker Centric Manager の操作権ユーザー)を設定し、テナント個別の運用/監視を任せることで、テナントごとに個別の運用/監視がスムーズに行えるようになります。

Systemwalker Centric Manager では、監視ツリーとユーザーをセットにし、テナントと呼びます。テナントに所属するユーザーは、以下の特徴を持ちます。

また、センター全体の管理者は、テナント管理者が設定できるポリシー種別を指定できます。これにより、インフラ系の設定(例:ノードの稼働状態)はセンター全体の管理者が行い、サービス系の設定(例:アプリケーション管理)はテナント管理者に任せるなど、センターの運用に合わせた柔軟な設定が可能です。

テナント運用時における、ユーザーごとの役割は以下の4種類に分類されます。設定方法は、後述の“設定手順”を参照してください。

分類

役割

ユーザー権限

全テナントの管理者

全テナントを管理します。以下の操作を行います。

  • ツリー/ノード/ユーザーの追加

  • テナントの作成/更新

  • テナント共通のポリシーの作成

DmAdmin

全テナントを監視するオペレーター

全テナントで発生したイベントを監視します。

DmOperation、またはDmReference

テナントごとの管理者

自分が所属するテナントを管理します。以下の操作を行います。

  • テナント個別のポリシーの作成

  • テナント個別のポリシーグループの作成/配付

DmOperation

テナントごとのオペレーター

自分が所属するテナントで発生したイベントを監視します。

DmOperation、またはDmReference