サーバ、ネットワーク機器、RMONなどから収集/蓄積されたネットワークの性能情報およびMIB情報をもとに、ネットワークの分析/評価を行うことができます。
ネットワークの性能を分析する
サーバやネットワーク機器から収集された性能情報は、運用管理サーバ上で形式化され、目的にあわせて使用できます。形式化された性能情報の利用方法を以下に示します。
ネットワーク負荷の増加傾向を分析し機器構成を見直す
ネットワーク負荷集中など潜在的な問題点の早期発見
収集する項目を表に示します。
トラフィック情報 | |
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受信バイト数 |
トラフィック情報(RMONの場合) | |
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セグメントバイト数 |
サーバ性能情報(基本情報)も同様に収集されます。サーバの性能情報については“システムのサービスレベルを評価する”を参照してください。
Linux版を使用する場合
Linux版 Systemwalker Centric Managerでレポート出力ができるのは以下の項目です。
受信バイト数
送信バイト数
回線使用率
CPU使用率
ページフォルト数
Diskビジー率
レポーティング
ネットワークの性能の分析は、性能監視で収集した情報を、レポーティング機能によりグラフ表示することで分析ができます。グラフは、収集したネットワークのトラフィック情報をCSVファイルに出力し表示します。出力結果をカスタマイズして、ネットワーク負荷の傾向分析や、週報や月報の作成にも利用できます。
性能監視のCSVファイルの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
Systemwalker Service Quality Coordinatorとの連携
Systemwalker Service Quality Coordinator(SSQC)と連携することにより、蓄積されたネットワークのトラフィック情報を、分析の目的に応じた任意のグラフで表示することができます。SSQCの性能データベース(PDB)に格納されたトラフィック情報から、レポートを生成/表示できます。
SSQCとの連携方法のF3crTrfBcsv(性能情報のCSV出力コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”、およびSSQCのマニュアルを参照してください。
Systemwalker PerfMGRとの連携
Systemwalker PerfMGRと連携することにより、蓄積されたネットワークのトラフィック情報を、分析の目的に応じた任意のグラフで表示することができます。Systemwalker PerfMGRの性能データベース(PDB)に格納されたトラフィック情報から、グラフを生成/表示できます。
Systemwalker PerfMGRとの連携方法については、Systemwalker PerfMGRのマニュアルを参照してください。
MIB情報を分析する
MIB取得機能で取得したMIBログをレポーティング機能でグラフ化することで、任意のMIB情報を分析することができます。
例えば、以下の分析を行うことができます。
顧客システム上のネットワーク機器の稼働状況に問題がないか
稼働状況の傾向(パケット損失が多発していないか)の分析
システム構成を見直す必要がないか
レポーティング
監視対象のMIBを取得し、取得したMIBログをレポーティング機能によりグラフ表示することで、MIB情報を分析することができます。ユーザ要件にマッチする任意のMIB情報や、機器固有の拡張MIBの統計レポートを扱うことができます。したがって、Interstage業務アプリケーションの性能やOracle/SQLサーバの性能情報など、SNMPを使用して収集した情報は、レポーティングすることができます。
収集したMIB情報をCSVファイルに出力し、レポートを出力します。出力結果をカスタマイズすることで、週報や月報を作成できます。